二代目マロンの足爪の怪我はほぼ回復の模様。早朝散歩では訓練の甲斐あって私の横に付くようになり、妻が加わる場合は 妻、マロン、私の順番で一列に歩けるようになってきた。

山での怪我や鎖場通過のケースにも備えて、布バックに格納されるのにも慣らし(…本当は無理やり詰め込まれています…二代目マロン)、これで山歩きに同行させる準備完了。

 さて、マロンのデビュー・コースをどこにするか迷ったが、まだ4ヶ月未満なので無理は避け、近場・比較的平坦という観点で先日、相模原のJさん(コーギー犬・プリンちゃんのご主人)から教わった町田市・相原の「鎌倉古道」に出かけることにした。私たちも外歩きは2ヶ月半ぶりで新緑の中の散策が大いに楽しみ。

◇所要時間: 1時間55
◇難度(犬として): 易▼++++難
◇マロンの日記: 外歩き大好き!!。毎日でも歩きたい。怪我の治ったばかりの後ろ足は靴下とテープでガードされていたが苦にはならなかった。

 

4時、マロンに朝食を与えると思惑通り10分ほど後にフン。このところ、夜中には起こされず、食事はドライフード+牛乳+カルシュウム粉末で済ませられるので面倒見は随分楽になった。フードは院長指示で一段と増量したせいか体重は7kgを越し、足がするする伸びてきて食事時には仔馬のように柵の中で跳ね回っている。

 

420分、家を出る。町田街道を西に進み、相原十字路先に広い空き地を見つけて駐車。

5時、駐車場の景色を記録に残し、相原十字路を北に50mほど進む。

七福亭(中華料理)横の小道に右折すると30mほど先に「鎌倉古道」標識が林の中を指示していた。

 

林の中の細い小道はすぐ堀割り状の道に変わり、鎌倉古道に入ったことが分かる。

朝の森の中はまだ薄暗いが、マロンは二番手のポジションを守って神妙に歩く。

510分、左下から道が合流している。この古道を逆行して歩く人にはミスコースしそうな場所だ。

鎌倉古道は相変わらず薄暗い森の中に続いている。町田街道から左程離れていないはずなのに深い山の中を歩いている雰囲気。

 

512分、古道の先の森が途絶えて鎌倉古道はこの地点から舗装路に変わっていた。

森の出口の標識に従い「お大日さま」へ向かう。舗装路はじきに土道に戻り、林の中に続く。

 

道は再び森の中に入り、鎌倉古道の様相を取り戻す。

暗い森の中に左斜面上に向かって白い鋼管の手すりの階段が現れた。多分、お大日さまへの近道とは予想できたが、私たちは「七国峠」に向かう。

520分、山道が緩やかに高まった地点が「七国峠」。路肩に立つ解説板には

 相原七国峠・鎌倉古道
今から800年前頃、幕府のあった鎌倉めざして上州(群馬県)や武州北部(埼玉県)の武士たちが駆けつけた伝説の鎌倉古道跡である。見かけの幅は68mもあり、深い掘割状の遺構が峠付近にかけてよく残っている。古くは奈良時代頃にはすでに使用されていたとも考えられるが、また明治時代には相模川から海路で横浜へと絹製品を運ぶ「絹の道」ともなった。  
と書かれていた。

道横の土盛の上に石碑があり、「湯殿山供養塔・羽黒山、月山」の文字が読める。

往路の直進方向には「工事中・行き止まり」看板が立っていた。その方向の古道は既に小笹で覆われていたが、古道沿いに小道があったのでこれを辿ってみる。

100mほど先で森が途切れて、崖先は大規模な開発現場になつていた。景色を写真に収め引き返す。

530分、「七国峠」に戻り、道脇の「お大日さま→」標識に従い、山斜面の段差のある細い山道を登る。マロンは坂道をユックリ登るのは苦痛らしく、指示に従わずに駆け上がった。

535分、森の中の小広場に「大日如来像」を祭る小社があった。マロンをフリーにして水を与えたが、殆ど飲まずに社の周りを嗅ぎまわっていた。呼び戻し命令への反応が少し鈍いので更なる指導が必要。周りには早くも蚊が飛び回っていた。

547分、「七国峠」に戻り、「朱雀路」と名付けられているコースを周遊すべく標識の「丸山表」方向に進む。コナラの森の中に早くもフタリシズカが咲いていた。

555分、森が終わって畑の脇に出た。明るい景色の中に小鳥の声が賑やか。朱雀路を紹介していたHPに書かれていた「須恵器・工人の路」の解説板を探しながら下るに従い人家が増え、やがて住宅街の先に相原小学校が現れた。その先に町田街道が見えたので予定した経路は完全にミスコースしたことが判明し、来た道を戻る。

 

633分、下山途中で見かけたブルーベリー畑横に下り道を見つけ、「須恵器・工人の路」はこの先かもと下り続けたら「相原スポーツ広場」横まで下り切ってしまった。

予定コースを見つけてこれを辿って帰るのは若年マロンにはキツイかもと考えて、予定コースへの復帰は諦めて出発点への最短コースと思える方向へ道を辿る。

642分、往路で512分の場所に戻り、森の中の鎌倉古道を辿って戻る。

655分、車に戻る。帰路、マロンは初ウオーキングでエネルギーを十分発散出来た様子で手製の車内ケージで眠っていた。

交通量の多い町田街道のすぐ横にこんなに鬱蒼とした森があり、800年ほど昔の鎌倉街道が眠っているとは意外だった。

二代目マロンの初ウオーキングは無事、完了。猟犬の血を引くだけあって近い将来、かなりハードな山行にも同行できそうな感じ。