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富士山の北と東山麓の様子見をしたので、次は南山麓のコース情報をネット収集するうち、 「平安時代末期に修験者の登山道として開かれ、1000年以上にわたり隆盛を誇りながら、明治に入り廃仏穀釈と登山道の 付け替えに伴い廃れた村山口登山道が、2004年夏、2年間に及ぶ過酷な発掘・再開作業の末、約100年の時を経て甦りました。・・富士山クラブ会員 畠堀操八」 という情報をキャッチ。 更にこの古道を含むルートを「甲斐犬の太郎」が周回した山行記も見つけ、この甲斐犬のGPS軌跡も参考にさせてもらい、私たちも同方向で周回することにした。 ◇所要時間: 5時間35分 |
3時30分、夜空に星を見上げ出発。 町田ICから東名高速に入り、4時57分に御殿場ICを下り、県道401、国道246、県道23を使い、陸上自衛隊駐屯地前を通過し、西に高度を上げていく。車のライトの中に鹿が2匹、その先では野兎らしい獣が草叢に跳ねた。 |
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5時30分、五合目まで13km地点の旧料金徴収場まで上ると、上りゲートに柵が置かれ、「登山区間 夜間通行禁止 夕方5:00から朝7:30」看板があったのでビックリ!!。 5時48分、森の中でも歩ける明るさになったので「御殿庭(goten-niwa)110分→」標識に従い、裸木の森に出発。「熊注意」看板があり、鹿も見たのでマロンの首鈴の消音カバーを外す。林床に苔も見られる気持ちの良いコースに僅かながら紅葉も残っていた。 |
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6時10分、背丈ほどの笹原の道の「←高鉢駐車場20分 御殿庭90分→」標識地点に無標識の山道が交差。これが登路に予定の「村山古道」だとGPSでも確認の上、北に進み、涸れ沢沿いに上る。 コースには適度に赤テープが付けられていた。獣が臭うのか、紐先マロンは頻繁に左右に道を外すので煩わしい。一定勾配の斜面を登っていく。 |
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6時39分、小広場に古びた数基の石仏が祀られていた。 高度を上げ、枯れ木帯になると、北には富士山頂が聳え、振り返ると南に駿河湾が望めるようになった。 6時55分、標高1980mあたりは立ち木が減り、どこでも歩けるような地形。赤テープでコースを維持して上る。カラマツ林は黄色の葉が僅かに残る程度。 |
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7時6分、標高2025mあたりで大きな涸れ沢(日沢)を渡り、針葉樹の緑の若木の中を上る。更に高度を上げるとどこでも歩けそうなカラマツ林。 7時26分、標高2150mあたりは道を塞ぐ多くの倒木がチェーンソウでカットされ、山道が確保されていた。倒木帯の中、よくも古道を見つけだし、整備されたものだと感心、感謝しながら上る。 |
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7時52分、高度2250mのカラマツ林で小休止。林床は苔むしていたが既にキノコの姿は見当たらない。 8時2分、標高2300mあたりからは古道とは思えないほどの落ち着いた歩きやすい山道を辿る。 8時14分、標高2370mあたりで「富士山自然休養林歩道」に合流。 村山古道は更に上に延びていたが、私たちは休養林歩道始点の「新五合目」を見てこようと、西に進む。 |
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8時19分、「富士スカイライン」に合流する地点の広場に「富士山自然休養林歩道案内図」看板。 今日はここで折り返し、「宝永火口」を見ながら下山することにし、庭園風の遊歩道を東に戻る。 |
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8時51分、カラマツ林を抜け、「第二火口縁」に出た途端・・・・ 眼前に「富士山頂」 の大展望!!! 暫くは雄大な大景観を楽しむ。 |
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8時59分、帰路は「須山登山道」で下ることにし、溶岩砂礫斜面での下山開始。 9時10分、背の低いカラマツ帯まで下ると黄色の葉が残っていた。庭園風の林を下っていく。 9時19分、「御殿庭(中)」で小休止中、「第三火口→」標識に気づき、私が空荷で見てくることにした。 |
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9時26分、カラマツ林を170mほど東に進み「第三火口」下に出ると、北に「第一火口」、「富士山頂」が並んで見えた。 9時52分、「御殿庭(下)」標識地点の三分岐で「←高鉢駐車場90分」標識に従い、南の密集した樹林帯を下る。林床には苔。 10時9分、疎林に出るとコースが分かりづらくなり、赤テープを確認しながら進む。 |
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10時19分、標高1750mの沢筋の「ガラン沢」標識地点で小休止。ここから沢沿いに下る道には「旧料金所ゲート→」標識。 10時37分、立木の少ない広々した森を通過し、大きな涸れ沢を横切り、枯れ笹原を通過。 |
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11時1分、「村山古道」分岐に戻り、朝の往路を戻る。 11時23分、「高鉢駐車場」に戻る。「富士スカイライン」を上っていく車が多い。 13時30分、無事帰宅。 |
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