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図書館で「群馬県の山(山と渓谷社)」を借り、登降3〜5時間、標高1500m以下の未訪問の山を探したら10山ほどがヒット。何れもツツジや新緑、紅葉が楽しめる山と書かれていた。 季節的には早すぎることは分かっているが、登山者に出会うことも少なかろうとその中から「赤久縄山」を選ぶ。 「アカグナ山」の山名は何かイワレがありそうでHPで調べたが不明。現地の案内板などで山名の解説に出会えるかもとの期待を持って、金曜日の出発を決める。 ◇所要時間: 4時間17分 |
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3時、出発。気温は7度。 圏央道、関越自動車道、上信越自動車道と乗り継いで富岡ICを下りる。県道46号線で南下、高度を上げていく。東の空が曙色に染まる頃、道脇に「御荷鉾スーパー林道」看板を見た先で標高920mの「塩沢峠」を通過。気温はマイナス2度に低下していたが周りの山に雪はない。 |
峠からは登山開始地点の栗木平めざし南に下る。 6時近く、標高約800mの栗木平に立つ「赤久縄山登山道案内」看板前に到着し三叉路西100mあたりに5台分ほどの空き地を見つけて車を置く。 6時2分、車を後にして看板地点に戻り、「←赤久縄山180分 3.7km」標識に従い「早滝」方向にスタート。大きく抉れた荒れ沢を左に見ながら歩き始めるとマロンが静止して前方を注視。山鳥か雉らしい太った鳥が10mほど先から飛び立った。 |
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「早滝20分 0.3km→」標識を通過し、岩のゴロついた荒れた山道を進む。 6時14分、下山時に立ち寄る予定の「早滝」への分岐に着いたが、朝日を受ける滝が見られるかもと、立ち寄ることにした。 鎖が付けられた露岩帯の狭い急坂で隣の沢に回り込み、「滝まで100m」看板地点まで進むと前方の崖に滝が見えた。 この谷間に日はまだ届かず、薄暗いので滝撮影は諦めて滝を後にする。 |
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6時25分、「早滝」分岐に戻り、沢を離れて檜・杉林の山斜面を登る。 6時38分、両岸に大岩が露出する沢の中の右岸を登る。前方から北風が吹きこみ始めた。また山腹を九十九折で登る。 6時42分、腐りかけた木橋で沢を渡る。近くで鳴く小鳥に紐付きマロンがいちいち反応。杉林の尾根筋を上ると森の中に「赤久縄山 1.8km 80分」の標識。ほぼ中間地点を通過。 流水の沢を二つ通過した先で小休止。空は快晴。予報では風力は1〜2だったのに強い冷風が吹きこんでくる。 |
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7時3分、森の中に三分岐路。直進50mほど先に第一鉄塔が見える。分岐点横の杉の幹にテープで「アカグナ→」の文字。分岐点を折り返し、急斜面を九十九折で息を切らして登る。紐付きマロンは急斜面にもめげず常に先行。 左隣の尾根に第二鉄塔が見え始めた。 7時19分、第二鉄塔と同じ高度に登りつくと左前方に第三鉄塔が見えたがまだ高度差が大きい。 |
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急峻尾根を短く九十九折で登る。カラマツ林の中、結構キツイ上り。 左に赤久縄山がおだやかな山容を見せ始めた。 7時35分、ピークに近い山腹で 「←赤久縄山1.4km 50分」「早滝↓」「塩沢峠→」標識に対面し、やっとキツイ上りから開放され一息ついて左に進む。 |
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7時43分、第三鉄塔に到着。 冷たい北風を木陰で避け、バナナを食べながら小休止。今日のコースにGPSは不要だとザックに格納し、御荷鉾スーパー林道を200mほど辿って左の山道に入る。 |
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北風があまりに冷たく、手袋とフードで防寒。 山頂に近づく従い北の尾根で風が遮られるようになりホッとする。 山斜面のダケカンバの白い幹や林床を敷き詰めた枯葉に朝日が当たって僅かながら春めいた感もあるが北斜面にはまだ雪が残っていた。 |
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8時14分、一等三角点のある「赤久縄山」山頂に到着。 山頂に薄く残った雪の上にマロンは腹ばい。体温を冷やしているらしい。 東にムスビ形の「西御荷鉾山」と「東御荷鉾山」、南に両神山塊を前に三重で山稜が連なり、その上から富士山頂が僅かに覗いていた。 |
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記念写真を撮り、ムスビを食べながら景色を楽しんでいると「安取峠方面 早滝入口に通じます」と書かれた看板が南斜面下を指しているのに気づいた。 地図を見ると一定傾斜の尾根が出発地点に続いている。これを下ってみたい気持ちが起こったが情報不足と考え、往路での下山を決める。 8時32分、下山を開始すると往路では気づかなかったが道が二分岐していた。ザックからGPSを取り出して往路の軌跡を確認し、右に進む。GPSはザックの中でも衛星電波を受信していた。 (左はスーパー林道からの登路らしい)。 |
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8時50分、第三鉄塔通過。7分ほどで塩沢峠への分岐通過。帰路は精神的にも体力的にも楽だなどと会話しながら、マロンを後ろに従えて急斜面をグングン下る。 |
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9時17分、第一鉄塔通過。余裕が出て、ガイド書に書かれている親子岩を探しながら下る。小沢を横切るあたりで道の両側に大岩、小岩を見つけた。これが親子岩??。 9時38分、「早滝入口」着。路肩の斜面に咲く黄色の小さな花に春を感じ写真に収める。 |
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予定より早く下山できたので「早滝」を再訪することにして崖道を登る。「滝まで100m」地点の先は大岩、小岩を踏み越えて進む。 9時49分、滝そばにザックを下ろし太陽に照らされながら一山こなした充足感を味わいながら早昼食。滝下には山のように雪が残っていた。 沢にはチャートらしい赤色の石が多く見られた。これが山名の赤に関係しているかも? (帰宅後、HPで調べたら 神流町北部の、入沢の滝、早滝などは秩父系北帯の柏木層の下部のチャート層にあたります。という記事がヒット)。 9時57分、滝を後にする。 10時15分、「赤久縄山登山道のご案内」看板地点に戻り、看板記載コースをよく見ると山頂とこの地点を結ぶ別ルートが複数書かれていた。 10時19分、車に戻る。 帰路は本庄児玉IC経由で関越、圏央道を乗り継ぎ1時30分、無事帰宅。 |