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季節が進むと丹沢にはマロンに取り付くダニが増えるので、歩くのなら今のうちと、地図で周回可能コースを物色して道志側から菰釣山を訪ねることにした。 折角なら綺麗な富士山と対面したいので晴天予報の金曜日の山行を決めたが前日の夕方に一時的な雨も予報されていたので足場の悪さは覚悟する。 ◇所要時間: 5時間2分 |
3時49分、家を出る。空には月があるのに舗装路はビッショリ濡れていた。気温は2度。山は雪が降ったのかも。 道志の道に入ると霧の流れる夜空に十六夜の月が輝き、その下に重量感のある雪山が聳えていた。見慣れた「御正体山」だが月夜の雪山に迫力を感じ、車を停めて写真に残す。 道志村役場を過ぎ、「どうし 道の駅」で左折。 1kmほど先の「道志ノ森キャンプ場」入口近くの林道三差路で「←城ガ尾峠100分」「菰釣山120分→」標識を確認し、路肩の空スペースに駐車。気温はマイナス2度。 |
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5時56分、マロンの体にダニ忌避剤を吹き付け、菰釣山に向かい砂利林道に進む。路肩のダンコウバイの花は凍りついていた。 6時6分、水量の多い三ヶ瀬川の右岸を緩く登っていく。周りの林の木々の枝に雪が残っている。路肩に乗用車が一台。登山者の車らしいが無人。 |
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6時35分、林道が二分岐していた。 進路は沢を渡った左と見極めて石橋に進んだ途端、氷に滑って派手に転倒。手に擦傷を負ったが腰に付けたカメラとGPSは無傷でホッとする。 左折先で「菰釣山登山口 1時間25分」標識横の急傾斜の丸太階段を上って山に入る。山道はヒノキ林の中、沢沿いに付けられていた。 6時55分、流水の沢は飛び石で渡る。 |
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増えた残雪の上に長靴らしい踏み跡が上に向かっている。今日の踏み跡らしく、先行者は二人連れらしい。 7時7分、残雪は6〜7cmに増えてきた。マロンに引かれて沢筋を息を切らしながら上る。真っ白な雪の林にピンクの標識テープが目立つ。前方の樹間から太陽の光が漏れ始めた。 7時18分、「ブナ沢乗越」に上り着く。朝日に照らされた南斜面も雪に覆われていた。「菰釣山避難小屋300m→」標識に従って雪を踏みしめ尾根筋を西に上る。 |
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7時25分、「菰釣山避難小屋」前で小休止。小屋後ろに続く小獣の足跡にはマロンは無反応。「菰釣山 0.8km→」標識に従いマロンに先導されて上っていく。 山頂に近づくと同年輩登山者が山頂から降りてきた。「お一人ですか?靴跡から二人連れかと・・」と挨拶したら「昨日も上ったんだが曇って何も見えなかったので今日、又上ったんです。」との返事。林道に置かれていた車の主らしい。山歩きが趣味らしく、マロンを見て以前、山中で出会った猟師や迷い猟犬の発信機の話などしてひと時を楽しむ。 |
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7時52分、「菰釣山」山頂に到着。 富士山は白く空は真っ青。マロンをフリーにして僅かな東風に吹かれながら季節はずれの雪景色を楽しむ。 8時6分、下山開始。 山頂を後にすると60歳位の登山者が上ってきた。犬に慣れているらしく擦り寄ったマロンの頭を撫でながら「犬種は?」「ブリタニー」、「私も昔、ポインターを飼っていまして・・」「猟をされるんですか?」「昔に鳥と獣を」など話し分かれる。 |
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8時19分、「避難小屋」通過。 8時28分、「ブナ沢乗越」に戻る。長靴の先行者は往路を下ったらしくここから東に踏み跡は無く、雪を付けた熊笹が山道に倒れこみコースが見極めにくい。熊笹を掻き分けて先行するマロンは頭から雪を被ってビショ濡れ。 今日は芽吹きの山を見ようとの軽い気持ちで出てきたが結構、注意を要する山歩きになった。 |
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8時45分、東へ僅かに下ると高度差80mの「中ノ丸」への上りが始まる。ピークに上ると尾根筋が三分岐。雪がついて進路が分かりづらくGPSを見て右尾根に進む。 9時8分、「中ノ丸」山頂で小休止。雪道は結構疲れる。 アップダウンしながら下っていくと尾根筋の熊笹が減り歩きやすくなってきた。 9時21分、下り坂になり尾根が狭まり始めた。5分ほどで上りが始まる。道脇の道標の雪を払ったら、「城ヶ尾峠0.9km→」。 |
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9時43分、40mほどの斜面を登って「城ヶ尾山」着。ザックを下ろして太陽を浴びながらムスビを食べ小休止。 9時57分、「城ヶ尾峠」に着き、「善ノ木 神地→」標識に従って北斜面の山腹を下る。ヒノキ林に入ると残雪が減ってきた |
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10時15分、流水の沢を木橋で渡り、「城ヶ尾峠上り口」標識の立つ林道に下りた。砂利林道をのんびりと下る。 10時33分、「水晶橋」通過。 10時58分、車に戻る。 1時、無事帰宅。 帰宅後、マロンの体を調べたら痩せたダニが一匹だけ見つかった。 |