◇所要時間: 5時間45
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記: 
なぜか登山開始から車に戻るまでフリーにしてもらえず、ずっとおとーさんを引っ張って歩いたので疲れました。

1週間前、森の中にマロンの姿を見失い、1時間後に見つけはしたが山行を続ける意欲をなくし引き返した有間山に再チャレンジすることにした。

コースは前回、山中で見つけた「保安林表示」看板に記載されていた「白岩渓流園」裏の山道を使い、途中から東の尾根に取り付き登り上げ、名郷・蕨山間の山道に合流し、以後は前回計画したコースを右回りで周回することにした。

出発前日、念のため白岩渓流園に駐車可能か、また裏の山道が本当に存在するのか管理事務所に電話してみると何れもYesとのこと。ついでに東の尾根筋は登れそうかと聞いたら「道はないけど…」との答え。
登れなかった場合は潔く引き返し、鳥首峠経由でタタラノ頭を往復するつもり。

 

336分、家を出て青梅市、名郷経由で白岩渓流園を目指す。歩ける程度に夜が明けた頃、白岩渓流園に到着し管理人宅の前広場に車を置く。出発準備をしていると奥さんが出てきたので駐車代金500円を支払うと「お気をつけて」と挨拶された。

 

559分、腕時計の高度計を450mに補正し、小屋横を抜けて杉林の山道にスタート。マロンは前回の失踪事件が尾を引いて最初からひも付き。

沢沿いの山道を南に進むと沢に丸木が掛かっていたので対岸に渡り、さらに沢沿いに山道を進む。

 

613分、沢が二筋に分かれているのを見届けた上、東側の尾根筋に取り付く。急斜面ではあるが雑木に掴まったりして山斜面を登り始める。急坂を50mほど登り上げると杉林が自然林に代わった。これで確かに保安林の境界尾根筋を登っていると安心する。ひも付きマロンは急斜面を直登し気ままに木立をすり抜け登るので追従するのは結構キツイ。

自然林の中を登るようになり尾根筋が予想よりも痩せているのに気づく。保安林境界線を外れたらしいが構わず尾根筋を登る。

642分、小休止してシャツを脱ぎ水を飲む。既に厳しい上り区間は通過し終わった筈。この先の尾根筋も鹿の通路らしく足跡やフンが見られた。少し傾斜が緩んで自然林と人工林の間を登る。保安林境界が左に方向を変えはじめた。

 

73分、杉林の中で小休止。高度計は690mを示しているので名郷・蕨山間の山道は前方の高まった地形あたりを通過している筈。

712分、前方から朝の太陽が差し込み、良く踏まれた山道に飛び出した。近くにあった休憩イスの横に「←名郷 蕨山→」標識も立っていた。

 

名郷側に山道を50mほど進んでみると檜林は自然林に代わり、そのあたりから山道が北東方向に下り始めていた。これで現在地が合流予定地点であることが確認でき、安心して蕨山を目指す。

723分、路肩に「落石注意 これより岩場  名栗村」標識がある。蕨山への露岩帯の急坂が始まるらしい。地図には「急坂の連続 下山時注意」と記されている。

狭い山道のためマロンを後ろに従えてリードを外さずに上りきる。

744分、「←蕨山0.3km」「名郷3.2km↓」「林道0.8km 有間山→」標識の立つ三分岐点に着く。「蕨山0.3km」標識が示す蕨山展望台は去年の正月に既に訪ねているので今回は省略。

「有間山」方向に幅広山道を僅か進んで蕨山最高点の1044m地点を通過。日陰の残雪が凍りついていて滑る。

756分、進路を横切る形で林道終点広場が現れ、「←逆川林道 0.6km」標識と東屋が立っている。休まずに先に進むと上り坂になってきた。

 

822分、ピークには「有間山 (橋小屋ノ頭)」標識が立っていた。

「有間山」の山名はこの山塊の総称名だろうし、最高点は「タタラノ頭」なのだからこの地に「有間山」表示は不適切だろうなどと看板にケチを付けながらタタラノ頭へ向かう。

南に向かう尾根道は防火帯らしく幅広に下草が刈り込まれていて気持ちよく歩ける。

小鳥のさえずりが聞こえるが未だ木々に芽吹きは見られない。尾根道をアップダウンしながら進む。

835分、一山上り上げたら下りが待っており、その先にまたピークが見える。これを5回ほど繰り返す。

850分、高みに上り上げたら「県営林 植物、土石の採取を禁じます  埼玉県」標識と三等三角点があった。タタラノ頭はまだ先なのかと前方を見たがこの先にピークは見えない。

ふと気が付くと標識の下に「タタラノ頭1213.5m」の手彫り看板が落ちていた。

山頂看板を標識にぶら下げて記念写真を撮り、ムスビを食べながら周りを展望するが木の間越しに周りの山々が望める程度。南に名栗湖が光って見えた。一息入れて帰路に付く。

 

この尾根道にも鹿のフンが落ちていて獣の臭いが多いのかマロンが落ち着かず相変わらずひも付きで歩く。突然、マロンが片足を上げて痛がる素振り。肉球に棘が刺さっていた。引き抜くと普通に歩くようになり下山継続。

934分、「橋小屋の頭」に戻り、小休止。鳥首峠方向に歩き出すと高度差100mの下りが始まり、下りきると高度差50mほどの上りが待っていた。

951分、息を切らして「ヤシンタイノ頭 1100m」に上りつく。いささか疲れを感じ、ザックを下ろして休憩する。

10時、出発。進路左に杉・檜林が続くが花粉を飛ばす雄花は殆ど見当たらず安心。右の木立越しに石灰の露天掘り現場が見え始めた。尾根筋には砕石や露岩が現れ始めて歩きにくくなってきた。

105分、「ショウジクボノ頭」標識地点を通過。「三十三尋の滝を経て白岩へ」標識が右下を指示していた。
(帰宅後、HPを調べたら鳥首峠登山口を100mほど進んだ地点に下りられるとの記事を見つけた。)

1015分、「滝入ノ頭」に着く。前方に「大持山」「武甲山」、右に石灰露天掘り現場が見える。

尾根筋の露岩帯を辿って下っていくと右からダイナマイトらしい爆裂音が響いた。10mほどの上り坂を通過。

1030分、本格的な下りが始まった。

 

1040分、1週間前にマロンを見失った急坂地点に到着。坂下にマロンを座らせ記念写真を残す。

6分ほどで高圧線鉄塔下に到着。

春めいた陽を浴びながら芝生に座り込んで露天掘り風景を眺めながらノンビリと昼食。そよ風が心地いい。10分ほど休んで出発。

1056分、鳥首峠を通過し杉林を九十九折で下る。
11
20分、白岩廃村を通過。
11
35分、石灰工場横を下りきって舗装路を下る。

1144分、車に戻る。

2時前、無事帰宅。