所要時間: 3時間50
難度(犬として): 易+++▼+難
マロンの日記: 月の光の中を上り始めました。フンの後はリード無しで自由に歩かせてもらいました。山の上は冷たい風が吹き上げてきて耳が千切れるように寒かった。下りの溶岩の急坂はマロンにはどこがコースなのか分からず、おとーさんに付いて下りました。

 

仙酔峡ロープウェイ駐車場の車の中で目覚める。時計を見ると未だ2時。雲の合間に月が覗く。再び眠るが4時には目覚める。
今日は「阿蘇山」登・降のあと、宮崎県まで南下して「韓国岳」にも登る予定のため、5時前には起きだして、登山準備を整える。九州の夜明けは遅い。

 

530分、ヘッドランプを点灯し、駐車場中央のコンクリート階段を登る。ほぼ満月に近い月の明かりで星空を背景にして阿蘇山の輪郭が認められる。

537分、砂利で覆われた小広場に上り、「高岳山頂まで4.45km 仙酔峡駐車場まで0.4km」標識を確認してロープウェー側の遊歩道に進む。

「火口東展望所まで約55分」標識前を通過。暗闇から水流の音が聞こえる。

 

558分、「火口東展望所1150m 仙酔峡駐車場940m」標識を通過。先行するマロンをライトで照らすと、暗闇の中に青緑の眼だけが光り返す。

615分、ケーブル駅横を通過。標識は「火口東展望所500m」。この先にはコンクリート製避難ドームが数箇、建てられていた。

630分、柵沿いに進むと前方に白煙。火口展望ポイントから噴煙をあげる火口を覗く。

薄明るくなったのでライトを外し、溶岩の痩せ尾根を「中岳」に向かう。地面一面に霜。下から吹き上げてくる風があまりに冷たく、バンダナで耳を覆い、両手はポケットに入れたまま。秋山に登るつもりが既に初冬の山の雰囲気。

643分、固着した溶岩の尾根筋を上る。

 

653分、「中岳240m 火口東展望所770m」標識を通過し、稜線に出る。下界から「エーデルワイス」の音楽が聞こえる。時計を見ると7時。

 

72分、「中岳1506m」山頂に到着。前方の高岳の右稜線に掛かる雲が赤く輝き始めたと見る間に、太陽が顔を出した。良い景色に感動しながらも冷風に我慢できず、休まずに先に進む。

713分、「高岳100m 中岳670m」標識箇所。振り返ると中岳が朝日を浴び、噴煙は南に流れていた。ゴロゴロした溶岩斜面を上る。

 

725分、「高岳1592m」山頂に到着。百名山なのにこの山頂標識も古ぼけた柱標識一本だけで素っ気無い。

記念写真を撮ろうとするが溶岩帯の為、カメラを取り付けた杖一脚が立てられず、更に冷風に煽られて苦労。

耳と手が痛いほど冷たくて、展望を楽しむ余裕は起こらず、下山を開始しようとしたが山頂には行き先ガイド標識が無く、進路に迷う。

740分、地図と磁石で方向を確認して稜線先に柱標識を見つけ、下山開始。

 

745分、「仙酔峡駐車場1570m」標識を確認、左折して溶岩の急坂を下る。溶岩斜面は斜度を増し、ルートが分かりづらくなる。

荒れた斜面の所々に立つ、黄色の棒がルートを示しているのに気づく。マロンは頻繁にルートを外すので都度、呼び返して慎重に下る。

815分、火山岩の急な崖が続く。マロンを抱えて降ろす箇所もあった。このルートを登ってきた一人の若者と交差。

 

825分、相変わらずゴツゴツした溶岩の尾根を下っている。溶岩尾根は直進を許さないので眼下に駐車場が見えているのに一向に近づかない。

858分、「仙酔峡駐車場1090m」標識を通過。まだ溶岩尾根が続いているが斜度が緩み始めた。

95分、「仙酔峡駐車場720m」標識通過。ルート脇にススキが見られる。やがてコンクリート階段を下り、沢を渡って往路に通過した砂利の広場に出る。

920分、車に戻る。駐車場には車が2台だけ増えていた。

 

カーナビに次の目的地「えびの高原」をセットし、韓国岳に向かい車を出す。