お盆連休の交通渋滞を避け、山行を控えていたが久しぶりの長野県の快晴予報を見て、標高1400mからスタートできる美ヶ原の「茶臼山」への山行を決めた。

◇所要時間: 5時間18
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 廃東屋へ上り始めるまでのコースが分からず、3回ほど迷いました。 林道の標識先からははっきりした山道になり、茶臼山から先は眺めの良い変化のあるコースで楽しめました。  殆ど下り終えた県民の森分岐では又ミスコースしたらしく、暑くなった舗装路を歩かされて車に戻りました。

(茶臼山へは文末地図のように広小場経由で登るのが一般的らしいと帰宅後のおとーさんが反省していました。)

 

2時、出発。国立府中ICから中央高速に乗り、諏訪湖近くの岡谷ICを降りて国道20142号線で北上。和田峠でビーナスラインに移り、高度を上げると夜が明け始めた。

5時、「扉峠」でアザレアラインに分岐すると曙の空をバックに煙をたなびかせる浅間山が見えた。「茶臼山」を回り込むように車を進めると狐らしい獣が前方を横切った。

三城牧場前を通過し、「三城いこいの広場」駐車場に駐車。気温は13度で肌寒くレインコートを羽織ってGPSをセット。

 

522分、センターハウス横の山道の「百曲コース・塩くれ場3.5km→」標識に従い、スタート。道脇にはハギ、ホタルブクロ、ナデシコ、ギボウシ等が花を見せた。

200mほど先で右に丸木組橋を見つけ、これを渡りオートキャンプ場の炊事場を通過し、ダケカンバ林先で舗装路に出た。標識は見当たらないがうねうね舗装路を緩く上ると路沿いに車キャンプスペースが多数設定され、それぞれにNo.板が立っていた。

 

539分、キャンプ場を通過し更に道なりに進んで最高点を通過したが山側は鉄条網で遮られて上へは上れない・・??。仕方なく鉄条網沿いに戻りながら上への道を探す。

545分、水源地配水建物の後ろに山へ入る道を見つけ、これに進む。100mほど先で草道が左右に分岐し、上に向かっては微かな踏み跡。

 

迷った挙句、車の轍の残る左の道に進むと100mほどで道は沢で行き止まり。沢先に踏み跡を見つけたが予定コースと方向が違うので先ほどの分岐へ戻り地図とGPSで進路を検討。

61分、上へ向かう踏み跡は頼り無さそうだと、右の草道に進み100mほど先で朽ちかけた東屋と「つつじ園地」標識を発見。

 

山上に向かう道がある筈と森を探し、斜面上で砂利林道を見つけこれを辿る。

200mほど先で林道を横切る山道に「←三城牧場」、「茶臼山3.km→」標識。(舗装路先へは「広小場↑」標識)。「←三城牧場」の山道は先ほどの迷った分岐の真ん中の踏み跡だったらしい。

624分、「茶臼山→」標識に従い山道を上る。林床は羊歯が群生。急斜面を九十九折で登る。体温が上がり途中、水飲み休憩。

 

GPSで軌跡を確認すると予定コースに乗っているのが読み取れた。唐松林を通過し上部で山腹を巻く。

654分、尾根に出て、「茶臼山1.8km→」標識に従い方向を東に代える。小ピークの朽ちた避難小屋横を通過。一段、高みに上ると唐松林越しに美ヶ原高原が見えた。

唐松林を緩く登る。林床は肩ほどの笹原。小休止すると涼しくて汗が引く。笹は朝露でビッショリと濡れていた。

 

738分、反射板横を通過。湿度の多い山らしく岩にコケが付いていた。

スレートのような薄片の岩を踏みしめ登る。南に展望が利き始めた。

針葉樹林を通過し、無人の「美ヶ原ハイランドロッジ」脇を通過。秋アカネらしいトンボが飛び交っていた。

753分、三等三角点のある「茶臼山2006.4m」山頂に到着。

 

北アルプス方向は唐松林で遮られていたが、他方向はパノラマ状の好展望が得られ、北〜南〜西に
 美ヶ原、浅間山、霧ヶ峰、蓼科山、北・南八ヶ岳、富士山、南アルプス、中央アルプス、御嶽山が同定できた。ムスビを食べながら予想外に恵まれた展望を楽しむ。

812分、北に見える「美ヶ原」高原を目指し、笹原道に進む。

 

笹原の先は窪地でその先の美ヶ原高原に
王ヶ鼻の岩壁〜王ヶ頭のアンテナ群〜美しの塔までがはっきり見える。

西北遥か先の北アルプスの山群の中に尖った槍ヶ岳も確認できた。

825分、窪地を通過し、頭大の石の転がる坂を上る。道脇にウツボグサ、マツムシソウ、リンドウが咲いていた。

 

828分、牧草地の出入口を通過。草原にはハクサンフウロが目立つ。快晴の空の下、朝日を浴びているが北風が涼しいので気持ちいい。

852分、牧場の出入口を通過し砂利林道に出た。このあたりには牛がのんびり群れていた。

 

「美しの塔」を目指し、「塩くれ場」を通過したが、日差しが強くなったので、「美しの塔」は望遠で写真に収め、「塩くれ場」に戻って看板の陰で小休止。

「塩くれ場の由来」看板には

 美ヶ原牧場は明治32年に開設され、毎年5月から放牧が始まり、10月には閉牧されます。昭和45年頃に牧区が整備されるまでは、この地籍の平らな石の上で牛馬に塩をくれたところから、「塩くれ場」と呼ばれています。長野県」  と書かれていた。

 

911分、帰路に着く。

高原の端から「百曲コース」の急坂を下る。急坂もスレート状の破砕岩で足場が悪い。途中、夫婦連れ登山者と交差。
木陰で小休止してムスビを食べる。下山を再開すると10人ほどの家族連れと交差。

959分、急斜面を下り終えると小広場に「広小場」標識があり、木陰に流水の沢。マロンは喜んで水浴。幼児連れ夫婦が団欒していた。砂利林道を車で上ってきたらしい。小休止後、沢沿いに下山続行。

 

1018分、沢横の変形四差路に「県民の森」分岐。標識を良く確かめずに沢沿いに下る。(・・×。「三城牧場→」標識に従うべきだったらしい。)

1027分、舗装路に出てこれを下る。往路は沢の南を上ったのに沢の北側を戻っているのに気づき、コースミスを認識。舗装路の三叉路はGPSを見て駐車場を目指す。

1040分、車に戻る。車はマイカー1台のみ。

240分、無事帰宅。

 

 

帰宅後、GPSに残された軌跡を見てコースミスを反省。

紫線=当日の実績コース

赤線=良さそうなコース

太い茶色線=車の通れる道

細い茶色線=登山道

 

茶臼山へは広小場経由のコースが一般的らしい。