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列島に居座っていた強い寒気はやっと衰えた模様。・・・ではあるが、富士五湖地方の早朝気温はマイナス11度との予報。 山の残雪は当然凍っていると思われるので今回は初めての山は避け、7年ほど前に東海自然歩道歩きで通過したことのある「長者ヶ岳と天子ヶ岳」を再訪することにした。 所要時間: 4時間22分 |
4時、家を出る。相模湖ICから中央高速に入ったが、現地到着時間が早過ぎそうなので大月ICを下りて一般道で田貫湖を目指す。道路のデジタル温度計はマイナス7度を表示していた。 |
富士山麓の県道33号線で森の中を通過中、予想外に路肩の雪が多いのに驚く。139号線に抜け出て井之頭経由で田貫湖畔の駐車場に到着。 6時51分、駐車場横の「至・天子ヶ岳4.5km 東海自然歩道0.3km」標識を確認してキャンプ場管理事務所脇の石階段で檜林に登る。風はほとんど無く、気温はマイナス3度。 |
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7時1分、尾根に登りつき、東海自然歩道に合流。朝日が差し込み始めた。 7時19分、ベンチとテーブルのある休憩ポイントで防寒具を外す。テーブル脇の東海自然歩道標識が懐かしい。緩い斜度での丸太階段の上りが続く。 7時29分、標高差で350mほど登った地点の見晴らしの良い休憩ポイントで小休止。無風、快晴。眼前の雄大な富士山は山頂の氷雪を朝日に煌かせ、眼下に鎮まる田貫湖は半分以上結氷していた。 |
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7時35分、檜林を登る。積雪は20cm程度で土は全く見られない。踏みしめる雪がギュッギュッと音を上げる。凍っていないのでアイゼンなしで登りを続ける。斜度が緩んだあたりの桧林には「水源かん養モデル林」看板が立っていた。 7時45分、「長者ヶ岳1.1km 田貫湖口2km」地点あたりから丸太階段の上り。残雪量は更に増えてきた。 7時58分、ベンチのある休憩ポイントを通過。このコースに登山者が多いようで、雪は踏みしめられていて歩きやすい。 8時13分、山頂に近づいたらしく斜度が増え、丸太階段で登る。 |
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8時26分、「長者ヶ岳1336m 山梨百名山」標識の立つ山頂に到着。 富士山方面が一望。雪の小広場にはテーブルとベンチ、東海自然歩道の案内板がある。 小休止後、「天子ヶ岳」へ向かう。「天子ヶ岳」へは尾根ルートを距離で1.5km、標高差で130mほど下り、同じだけ上り返すことになる。 |
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8時42分、ツガ、ヒメシャラ、ブナ等の混じる林を下る。岩が増えてきた。木の間越に前方にどっしりした天子ヶ岳が見える。尾根筋を下り続ける。 |
下りきった辺りに7年前と同じの「東海自然歩道・上佐野への分岐」標識が立っていた。(7年前、上佐野ルートで通行禁止の斜面崩壊地を強引に通過したのが懐かしく思い出された) 朝日に真っ白に輝く南アルプスが予想外に近く見える。 上り返しが始まり、斜度が増すが山頂に近づくに従い斜度は緩む。 |
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9時9分、天子ヶ岳(1330m)に到着。 山頂標識は立っているが、どこが山頂なのかはっきりしない地形。 7年前の秋には木の茂った林の中で山頂標識だけを確認し、何も無い山頂との印象でそのまま戻ったが、今回は見通しの良い雪と裸木で広場に「天子ヶ岳瓔珞つつじ伝説(昔、京都からこの地に嫁いできた姫が亡くなるとき、この場所に一緒に埋めた瓔珞から芽吹いたつつじ)」解説板や「展望台→」看板を見つけた。 「展望台→」標示に従い東側の林を抜けると穏やかで雄大な富士山が楽しめた。 |
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9時22分、往路で下山開始。木の間越しに西に雪の連山が見えるので地図で確認するとその中に「七面山」の山名を見つけ、我が家の登山候補に登録。 9時54分、「長者ヶ岳」に戻る。 この山頂からは以前登った「毛無山」や「竜ヶ岳」が富士山の左に、右には「越前岳」が望めて、共に登ったマロンを話題にしながら陽だまりでのんびりと昼食。 富士山の向こうから青空に白筋を引き、飛行機が何機も飛来し、西空に消えていった。 |
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10時18分、下山開始。右前方に富士山、その右に駿河湾がオレンジ色に光っている。 11時13分、山中では誰にも出逢わず車に戻る。今日の山はあまり期待していなかったが、7年前の秋山とは全く趣を異にした雪山で無風・快晴の中、楽しい登山が出来て満足。日当たりの良い田貫湖では沢山の釣り人が竿を出していた。 2時10分、無事帰宅。 |
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