<コースと標準時間>・・…滋賀県の各区間標準時間は不明
ケーブル延暦寺→(0.8km )根本中堂→(1.2km )比叡山自然教室→(4.0km )横川→(1.5km )仰木峠→(3.2km 1:20)大原→(3.8km 1:15)江文峠→(2.2km 0:40)静原→ (2.2km 1:00)鞍馬→(1.9km 0:40)二ノ瀬→(2.1km 1:00)大岩→(6.6km 1:30)玄琢→(2.2km 1:20)坂尻→(3.4km 1:00)中川→(3.6km 1:00)高尾→(4.0km 1:20)清滝→(5.9km 1:20)嵐山総距離=48.6km

 

テレビの天気気象図が寒波到来を示す大陸からの筋状の雲を映す。一週間前に、延暦寺までの旅を終えたばかりだが、比叡山に雪が積もると山頂駐車場へ車で入れなくなる事に気づき急遽、降雪前に比叡山通過の旅を計画。

今回は山上の延暦寺駐車場に車を置き、車泊、ユースホステル泊の23日で京都の外周を左回りし「嵐山」まで足を伸ばす約50kmの旅程計画に落ち着いた。

京都南部の三日間の天気予報は「雨後曇り」「晴れ」「晴れ後曇り」を確認し、ユースホステルに予約電話を入れる。

12月9日(木)

540分、家を出て例に依り東名、名神高速を使い大津ICに向かう。今回も彦根IC付近で雨に遭遇。

1110分、琵琶湖々畔の三井寺に到着。前回は素通りした三井寺(園城寺)を見物。先週は鮮やかだった「もみじ」は既に見る影も無い。

コンビニで夕食と明日の朝食を調達し120分、山上の「延暦寺」第1駐車場に到着。山頂近くの道脇には早くも残雪。

暗くなる前に延暦寺見物と「東海自然歩道」のルート確認をしようと歩き始める。

138分、前回離脱地点「ケーブル延暦寺駅」をスタート。指導標は「西塔1.3km 横川中堂5.3km」。7分程で「大講堂」前を通過し、更に5分先の「戒壇院」前から砂利道を登る。東海自然歩道標識の横には京都トレイルコースの標識が併設されており、京都府の指導標は頼りになりそう。

156分、「西塔0.7km 横川中堂4.7km」標識でドライブウェーを横切る跨道橋を渡る。オフシーズンの為か、この辺りに人影なし。8分程で「浄土院(伝教大師御廟)」前を通過。

217分、苔の美しい「常行堂」と「法華堂」の間を抜けて、石段を下り「釈迦堂」を見て指導標に従い砂利道を進む。

232分、ドライブウエーをトンネルで交差。

このルート確認で延暦寺の「東塔」と「西塔」エリアの「東海自然歩道」はカバー出来たので、明日はこの地点をスタートポイントにすることにし、往路を戻りながら各寺院を見物。東塔地区の「根本中堂」には何となく懐かしさを感じさせられる。人気の無くなった駐車場に戻り、夕食を終えて寝袋に入る。

車窓を叩かれ目を覚ます。二人連れの男は駐車場巡視者と名乗り、この駐車場での車泊は許されていないと言う。事務所に同行してもらい「東海自然歩道」歩きで東京から出向いてきた事情を説明し許可を得る。

本日の総距離=2.5+4 km 本日の歩行時間=4時間

12月10日(金)

 

430分、支度を整えヘッドランプを頼りに駐車場を後にする。無風で寒さはあまり感じない。昨日のトンネル交差地点までは星空のドライブウェイを歩かせてもらう(本当は歩行禁止道路)

451分、「比叡山・研修道場」横より「自然歩道」の山道に入る。資料では「根本中堂」から「横川中堂」へ向かうこの山道は比叡山回峰行者の「行者道」とのこと。

10分足らずで三叉路に出る。「青龍寺1260m」の看板があるが「自然歩道」標識は見当たらない。右折先の舗装路を横断した先に標識を探したが見当たらず、三叉路に戻る。ライトの光りの中に舗装路に並行する別の草道を見つけこれを辿り、その先で自然歩道標識を見つけ安心。

 

542分、「玉体杉」に到着。

行者が皇居を遥拝するという場所。琵琶湖越しに東方が開けているがまだ暗闇の中。ムスビの朝食でまた山道に進む。

6時、トンネルでドライブウェイを横断し木の根が浮き出た山道を先に進む。

620分、丸太階段を下り、「横川中堂」の駐車場に下り立つ。丁度到着したRV車がライトでこちらを照らして運転者が「どうしたんですか」と問い掛け。自然歩道歩きと答えると、「ああ、東京の人」という。昨日の事務所の所員らしく話は通じているらしい。この先の自然歩道への入り場所を示して「お気を付けて」と走り去った。ヘッドランプをしまい、横川中堂入り口横の丸太階段を上る。

 

632分、ガードを潜りドライブウェイと別れる。よく踏まれた山道は歩きやすい。「大原三千院 約4.1km 仰木峠 約1.1 km」の指導標に出あう。「約」がついた距離表示は珍しいと話題にして先に進むと「森林浴」の解説板あり。フィットンチットの効用が記載されていた。

714分、「仰木峠」の三叉路に登り着く。山懐のガスの合間に町並みが見える。

30分程、水の流れるような湿った山道を下る。

748分、森を抜け出て人里に出る。草木も屋根も霜で白い。白い息を吐いて通学の子供たちと歩く。「三千院 約1.7 km」。

 

88分、「三千院」に到着。時間が早く、閉門されていたので指導標に従い先に進む。土産物店や千枚漬け店が道の両側にゴテゴテ並び、日中は歩きにくそうな道。

820分、「寂光院 約1.1 km」標識で県道367に出る。地図に表示のコンビニは開店前で昼食調達は諦め、持参のパン、バナナ、カロリーメイト等で対応することにして先に進む。バス発着場の待合室でムスビの朝食。

855分、「寂光院」に到着したが、ここも開院前。もと来た道を少し戻り右折前進し県道40に入る。自然歩道が県道40から分岐する個所の「工事の為、江文峠口へ迂回せよ」の看板で県道40を続けて歩く。

927分、「江文神社前」バス停で標識に従い右折。神社前で左折して森に入り坂を登る。

 

948分、県道40に出た少し先に京都府トレイルコース標識のある山道が左に分岐。

自然歩道標識は見当たらないがこれに入るとその先に自然歩道標識を見つける。杉林の中にガスが漂い、朝日の光芒がキレイ。

101分、県道40をガードで交差。山道は林道に変わりやがて再び県道40に合流。静原小学校前を通過し標識に従い右折。南傾斜で日当たりの良い山腹の町中のウネウネ道を西進。自然歩道標識は多い。

1030分、山道に入る。「鞍馬 1.2 km」標識あたりから、洗濯板のようなコンクリートの急坂。再び山道に変わる。紫色のキノコ3本を見つける。(帰宅後ムラサキシメジと判定)

1056分、上り詰める。京都府のトレイルコースは右手の天ヶ岳に向かっているが、我々は下山開始。

119分、里に下りきる。「鞍馬を経て二ノ瀬 約2.4km」標識。川を渡り左折。

 

1117分、「鞍馬寺山門」前に出る。山門の朱色があたりを陽気にする。参拝客が結構多い。記念写真を撮って鞍馬川沿いに進み、貴船口を通過し「二の瀬」バス停近くで右折。

1147分、右折して家並の坂を下る。鞍馬川を渡りクランクして電車線路先で昼食しながら一休み。丸太階段を急登して山に入る。

 

1219分、標高371mの「夜泣き峠」には「惟喬親王」に纏わる解説板。落ち葉の積もった下り坂はやがて湿った沢沿いの道に変わる。

1240分、林道に出て左折。10分ほどで加茂川沿いの舗装路に出る。「山幸橋1.4 km 夜泣峠1.8 km」。川沿いの太い舗装路をひたすら下る。疲れてきた為か、「山幸橋」までがいやに長い。

111分、「山幸橋」で加茂川を渡り、車の少ない車道を川沿いに進み、15分ほどで工事中の三叉路を右折。

141分、右手に学校を見た後、5分程で自然歩道標識を見つけ右折。地価の高い新興住宅地らしく小住宅と道路が入り組み始めてルートを見失う。

 

25分、自然歩道標識を見つけられず3回程、「正伝寺」の場所を人に尋ねてやっと現在地が把握出来た。この地域の通過は年配者に寺名を言ってルートを教えてもらうのが良さそう。

215分、「玄琢 約0.7km 夜泣峠を経て二ノ瀬 6.7km」標識を見つけたが、変形六叉路のような道路に困惑。

230分、「玄琢下」三叉路を右折し25分ほどで予約したユースホステル近くの「源光庵前」バス停に到着。

 

チェックインには時間がある為、コンビニで明日の朝食の調達を兼ねて「金閣寺」まで足を伸ばすことにする。

340分、「金閣寺」到着。冬の夕日が水平に差込み「金閣寺」がキラキラ輝く。

425分、市営の循環バスで「源光庵前」バス停に戻り、「源光庵」と「光悦寺」をチラリと覗き、明日の自然歩道ルートを確認して宿に向かう。450分、ルートから100 m足らずの「北山ユースホステル」に到着。明日は早出と告げてチェックイン。シーズンオフで宿泊客は3名のみ。6時より食事。8時にはベッドへ。

 

本日の総距離=27.5+4 km 本日の歩行時間=12時間20

12月11日(土)

430分、静かにユースホステルを出発。今日のコースは6kmほど歩いて山越えの後、8 kmほど清滝川沿いの道を下り、最後は北嵯峨の嵐山あたりの寺巡りとなる予定。コース復帰後、すぐに短い急坂を下り山への登りに入る。

53分、指導標識に従い、左折舗装路から外れて沢沿いの山道に入る。50 m程先の草の中に指導標を見つけ左折。左が柵のジメジメした山道を登り続ける。

 

528分、山中に「御通行のみなさんへ」の尋ね人看板がランプの光に浮かぶ。(帰宅後、名古屋の方から「83歳の山好きな祖父が12/5から行き先不明。自然歩道で見かけたら連絡願う」とのEメール入手。同一内容だったのかも…)

535分、山道は舗装の林道に変わる。道の両側に北山杉の美林が続く。

557分、菩提川に10 m程の菩提の滝。

627分、国道162に左折した途端、車の往来が激しくなる。歩道が無い為、対向車がすれすれに走り身の危険を感じ歩く。

713分、栂尾山高山寺近くの広い「高尾」観光バス駐車場で一休み。ムスビの朝食を摂り出発。

728分、やっと国道162より別れて清滝川沿いの道に入る。

 

741分、川沿いに観光ホテルや桟敷席が並ぶが、オフシーズンで今は人影がなく静か。雨が降り始めレインコートを羽織る。清滝橋を渡る。雨に大岩が光る。

89分、石橋で川を渡る。川の弛みに渓流魚の姿。「アマゴ?」。このあたりは「錦雲渓」と呼ばれるらしい。

827分、舗装路に上がる。15分程で鳥居の前を左折。

850分、「落合 1.3 km」標識で橋を渡り川沿いの遊歩道に入る。このあたりは「金鈴渓」と呼ばれるらしい。雨に濡れた河原の石も枯れ葉も色を落ち着かせて渓谷風景が生き生きしている。鱒らしい大型魚が7匹ほどゆったり泳いでいた。

 

 

913分、橋を渡ると遊歩道は車道に続き、左折して20分程の登りで六丁峠を通過。

嵯峨野に下り、化野念仏寺、祇王寺、ニ尊院、落柿舎、常寂光寺、天竜寺と自然路コースで名跡を辿る。

今回はいずれも拝観せずに、雰囲気を知るだけで通過。

 

1058分、嵐山の「渡月橋」に到着。

1112分、JR嵯峨嵐山駅に着く。 11:21発→11:46京都駅発→11:02JR比叡山坂本駅着。ケーブル坂本駅へのバスはシーズンオフで無いことを知り歩く。12:30発ケーブルで1時に比叡山駐車場に戻る。事務所に挨拶して、1310分、帰路へ。1930分、無事帰宅。

本日の総距離=18.6+1.4 km 本日の歩行時間=6時間42

1日目 高速料金:東名町田IC→大津IC9350円 三井寺駐車場500円 拝観料450*2 比叡山拝観料550*2
2
日目 金閣寺拝観料400*2 京都市営バス220円*2 ユースホステル5380*2
3
日目 山陰線JR嵯峨駅→坂本駅480*2 ケーブル:坂本駅→比叡山駅 840*2 ドライブウェー1620円 高速料金:大津IC→東名町田IC9350