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山名の由来 農業の神の月読尊を祭ったことに由来し、羽黒山、湯殿山と共に出羽三山と呼ばれているとのこと。 |
◇所要時間: 5時間 |
10月27日(金) 蔵王・月山の旅、二日目。 |
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5時30分、月山の登り口の車の中、寝袋を抜け出て外を眺める。曇り空で相変わらず風は強く、車のフロントガラスは粒雪で覆われていた。荷物を整理しながらしばらく天気の様子を窺う。 ムスビ朝食を済ませる頃、雲間に青空が覗いて回りの山肌が現れ始めた。 |
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6時55分、姥沢小屋前に車を移動し月山登山を開始。予想外に寒いのでレインコートも着用。 舗装路を5分ほど登るとリフト下駅に着く。あたりに登山道も標識も見当たらない。 リフト下の斜面の踏み跡を登山道と判断して登り始める。このリフトは先週まで稼動していたらしい。 昨夜のパラパラ雪が草付き斜面に薄く積もっている。リードを外すとマロンは積雪に顔を突っ込んだり背中で斜面を滑ったりして大はしゃぎ。
7時30分、リフト上駅に登りつく。駅近くの姥沢避難小屋蔭で風を避けながら小休止。小屋前の月山登山道案内図で経路と区間距離を確認。歩き始めるとガッチリした作りの木道が牛首に向かっている。 |
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木道は薄く雪に覆われているが短足マロンには山道よりずっと歩きやすい様子。家の近所の散歩道では寄り道ばかりしているマロンだが、山の木道ではまるで行者のように専念して素直に歩く。 7時49分、姥ヶ岳への分岐を通過。回りの潅木や草の茎は霧氷に覆われて純白。 8時37分、牛首に到着。「月山頂上0.9km 湯殿山3.4km」の標識あり。 |
更に登って標高1800mを越すあたりからガスが巻いてきて視界が悪化。風が強まり、雪も降り始める。 斜度は増してきたが、積雪が登山道の岩の隙間を埋めているので反って短足マロンは自力で登りつづけられるみたい。 9時24分、ガスの中に建物の影が現れる。山頂かと喜んで登り着くとこれは石積み塀で囲まれた月山神社と頂上小屋だった。降雪とガスの中に斜面が更に上に向かっている。 |
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雪で被われた山肌を更に登る。30m程登っただけで先程の小屋はガスの中に見えなくなる。帰路の目印を確認しながら慎重に登る。 9時30分、ガスの中、山頂と思われる地形に登りつき、霧氷に被われた石碑を見つけてマロンを入れて記念撮影。 帰路を見失わない様にと早々に登りの靴跡を確認しながら下山。 |
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9時36分、先程の頂上小屋に戻りつき、石塀蔭で先ずはマロンの足を私たちの手で暖める。 前回の蓼科山ではザックに入ったマロンだが今回は意外に元気。 霧氷に包まれた頂上神社をバックに記念撮影して下山再開。 |
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10時10分、牛首まで下ると風もなくなり見晴らしが利き始める。 このあたりの標高が冬と秋の境目で下界には色づいた山肌が望める。 10時40分、姥沢小屋へ直行する道の分岐に着く。 往路よりこの道の方が傾斜は緩やかな筈とこちらを下山路に選択。 |
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新しい木道は歩きやすいと良い気分で先に進む。 30分程で木道が無くなり、その先では40人ほどの作業者がこの登山道を整備中だった。 そこから先は泥んこ道で短足マロンは泥犬に変身。 |
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11時40分、姥沢小屋のすぐ裏に下りきる。姥沢に下りてマロンの泥を洗い流し無事に車に戻る。 「先程のガスと雪の世界はずっと昔の経験だったような気がする」などと話しながら色づいた秋の景色の中を車で下山。マロンを見ると既に寝息を立てて夢の中。 西川ICから山形自動車道に入り村田JCT経由で東北道を東京に向かう。 途中、3回ほどSAに寄りマロンの花摘みタイムをとる。マロンは車の旅に慣れてきたが、まだトンネルや夜の街の灯かりのチラツキには不安を感じるらしく幼犬のようにクンクン鼻声でなく。 首都高速では渋滞に捉まったが途中で夕食も済ませて7時過ぎには無事帰宅。 |
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