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林道も凍る季節。山中での車のトラブルは避けたく、この期間は様子の判っている丹沢で私たちの体力維持とマロンのストレス解消を図ることにする。 毎週のように丹沢を歩いたのは既に10年以上昔になるので、これを機会に最新地図を新調してみると紹介ルートが随分増え、添付解説書には「山ヒルについて」の項目が追加されており、生息範囲が焼山下部、ヤビツ峠付近、二俣あたりにまで拡大していると書かれていた。 現在、ダニやヒルは冬眠中(?)なのだろうが念のためスパッツも持参。 ◇所要時間: 3時間45分 |
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5時、出発。気温は0度。町田ICから東名高速に入り松田ICを降りる。早朝割引料金が適用され半額なので助かる。 国道246号線を西進し清水橋から北に進む。丹沢湖畔を過ぎ、中川温泉あたりまで北上すると前方に今日の目的の権現山がズングリした姿を見せた。 6時34分、西丹沢自然教室の駐車場に到着。気温はマイナス3度。まだ薄暗いのでゆっくりと出発準備。早朝なのに何故か観光バスが空車で到着。 |
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6時55分、ほぼ日の出時間だが曇天で朝日は期待できない。自然教室を後に公園橋を渡り西沢沿いに緩く西に上っていく。 ミツマタだけが地味ながら花を咲かせていた。 7時3分、最初の堰堤脇の階段を上り下りし、マロンをフリーにして広い河原を通過。 |
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「←畦ヶ丸」標識に従い丸太組橋で西沢を渡り返しながら上流に進む。 7時22分、二つ目の堰堤を通過し、河原の大石ゴロゴロ道を進む。このコースの丸太橋は一昔前に比べると増水にも耐えられるよう嵩上げして作られた丸太組橋に変わっていた。 7時32分、次の堰堤を通過。流水量が少し減った感じ。 |
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7時35分、木橋を渡って「←西沢出合1.3km 畦ヶ丸3.5km→」標識の立つ権現山への分岐地点に到着。 以前にはあった「←権現山」への標識が取り払われた上、進路には「注意 この先行き止まり この経路は林業用経路で登山道ではありません。」看板が立っていた。 |
この文面に心配する妻には「管理された登山道でないことを了解すれば問題なし」と言いくるめて先に進むと50mほど先にも同文の看板。これも無視。 檜林を九十九折で上りながら途中でマロンに水を飲ませる。空は雲に閉ざされてしまった。 杉林を九十九折で高度を上げていく。進路は左の急な沢筋から離れて右に迂回し始めた。気温は0度ながら体は温かくなったのでヤッケと耳覆いを外す。 |
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8時1分、一抱えほどの檜が混じる林を通過するとその先は裸木の自然林で急にあたりが明るくなる。小鳥が鳴いていた。獣の気配がないのかマロンがおとなしく上っていく。東に見える「檜洞丸」の山頂に霧氷が見えた。 8時9分、尾根筋を上り始める。静かな林の中、霜柱を踏んで上る。倒木の上に残雪が見られた。 |
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8時23分、表示が殆ど消えている古い標識があり、「 現山 西沢出合2.5km」とかすかに読める。西隣には「畦ヶ丸」が近い。 8時25分、三分岐地点。西は「畦ヶ丸」への道。私たちは折り返して南に進む。 |
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8時28分、進路左が切れ落ちて足元が抉られた痩せ尾根道が現れた。これまで登路左に見えていた急峻な沢の最上部らしい。うまい具合にその上を倒木が横たわっていたので枝に掴って通過。マロンは恐さを感じないのか崖下を覗いていた。 8時32分、小ピークを通過し入り組んだ地形を下り林の中を九十九折で上る。 8時37分、急坂の残雪が凍りかけていたので用意の軽アイゼンを付け木の根も掴みながら急坂を上る。 |
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8時47分、峠地形を通過して一抱え以上のブナも混じる斜面を上る。山頂に近づいたらしく鹿柵沿いに歩くようになった。東南に小田原あたりの海が光ってみえた。 8時56分、幅広尾根で何処がピークともいえない地形を進むと、南に丹沢湖が見える地点の木の幹に「箒沢権現山」の手づくり看板を見つけ、「権現山」山頂到着。 |
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どうも山頂に到着したという感激が味わえなかった。 赤飯ムスビを食べながら南を展望すると丹沢湖の先に箱根山が見えたが富士山方向は林と雲で見通せなかった。 東に長く延びている尾根先を見に行ってみると歩き易そうな尾根筋が東南方向に緩く下り、これを辿れば西沢まで下ることも可能なようでマロン連れでなければ試してみたい感じ。 9時11分、往路で下山開始。アイゼンを履いた場所でアイゼンを脱ぐ。軽アイゼンながら頼りになった。 |
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9時37分、畦ヶ丸への分岐を通過し、下から沢音が聞え始めた地点で小休止してムスビを食べる。 10時9分、「権現山への分岐」に下りきり、途中の河原でマロンをフリーにして遊ばせる。この寒いのにマロンは水にも入った。 10時40分、車に戻る。 12時20分、無事帰宅。 |
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当日のGPSデータ。 |