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青線は予定コースで 赤線はGPS軌跡。 |
杉林の少なそうな山を他に見つけられず、桃の花の咲く4月初旬に訪ねる予定の甲府の「蜂城山コース」に出向くことにした。 このコースは「山と渓谷」誌で見つけたが、「神領山から先は道標がないため、神領山手前の三叉路、神領山から西へ下って北西へ向きを変えるあたりは要注意」とのアドバイスが書かれていた。 ◇所要時間: 3時間33分 |
4時10分、出発。国立府中ICから中央高速に入り、釈迦堂PAに車を停め、出発準備を整える。 5時48分、PAに車を残し、「釈迦堂遺跡博物館」の建つ高台に上り、高速道沿い舗装路を西に進む。予定では450mあたりで左に分岐し、「蜂城山」へ向かうつもりが、分岐路を見落として直進を続け、700mほど先で県道34号線に合流。 戻るのは癪だと周回コースを反時計周りすることにし、「大久保山」を目指し南に進み大きくカーブした先を左折。 |
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坂を上るにつれて西方に甲斐駒、北岳、間ノ岳・・と雪を纏った南アルプスの山々が姿を見せた。 舗装路を上りきった地点で朱色の家先を左折。登山のガイド標識が無いので事前にコースをインプットしたGPSが頼りになる。簡易舗装の坂を道なりで上る。 6時20分、舗装路終点にも登山標識は見当たらないが巾狭のコンクリート階段を上る。 |
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すぐ先で害獣侵入防止の金網ゲートを通過して登山道に進む。7分ほど先で又、金網ゲートを通過。 2分先で又、ゲート通過。害獣対策が厳しい割にマロンは落ち着いて上っていく。麓から中央高速道の車の走行音が沸きあがってくる。 幸い今日も杉林は無く、無風快晴。赤松の多い林を登る。 |
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6時47分、山頂に近づき「大久保山那賀都神社」の祠のある広場に着く。祠後ろの「赤松」の枯巨木は県天然記念物と書かれていた。 標識の無い「大久保山」を通過し緩く下る。登山者は少ないらしく、小潅木が生えた山道を進み、緩く上り返す。 6時57分、赤テープの付けられたピークを通過し、何処でも歩けそうな赤松林を下る。峠地形に下りてすぐに「神領山」への上り開始。 |
7時2分、山斜面の左右に踏み跡が分かれていた。ちょっと迷ったが山頂方向の左への踏み跡に進む。(×・・帰宅後、GPS軌跡を見ると、ここは右に進んで尾根筋に出て、これを上に辿るのが正しかったらしい。) 7時4分、踏み跡(・・獣道?)を辿り、山斜面を斜めに登っていく。左に朝日を浴びた「蜂城山」が見えた。 7時11分、踏み跡が痩せ・・?、進路に倒木や枯れ枝の邪魔物が増え・・??・・、少し下に踏み跡らしいのを見つけ、そちらに移動して更に上る。 |
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7時13分、進路に疑問を感じ、GPSを見ると予定コースは右上の尾根筋にあった。驚き、観念して強引に斜面を登る。上に向かう獣道は有効に利用。 先行マロンの紐が蔦やブッシュに絡まり、煩わしい。 汗が眼に入るのでバンダナで鉢巻。ダンコウバイが黄花を見せた。 |
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7時29分、尾根筋に上りつき、水飲み休憩。この尾根道もあまり踏まれていない様子。 7時39分、檜と赤松の緑の中、その先は若い檜林と自然林の間を登る。 7時45分、山頂手前の三分岐に着く。目印は赤テープが一つだけ。右の尾根先に進む。 |
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7時46分、山頂に到着。 木の幹に手造りの「神領山 866m」標識が付けられていた。周囲は赤松が多く混じる林で視界は無い。山頂から南へも踏み跡が見られた。バナナを食べて小休止。 7時57分、往路に戻る。三分岐点からは檜林の暗い山道を北に下る。 |
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気がつくとGPSが電池切れ。あとは国土地理院地図を頼って下山続行。檜林の下山道にはテープが多く見られた。 8時7分、檜と赤松の混交林の中、踏み跡が不鮮明になり・??・・僅か戻るとコースは切丸太の堆積地点から左斜面に下っていた。檜林と自然林の間を下るに従い、木の間越し眼前の「蜂城山」が高く見え始めた。 8時15分、峠地形に下り切って日当たりの良い斜面で「蜂城山」への上り開始。 8時23分、尾根筋に上り、左方のピークを目指す。 |
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8時26分、山頂の「蜂城天神社」の後ろに出て表に回る。 鳥居下に立つと眼前に周囲を山々に囲まれた甲府盆地が望める。今朝の出発点の「遺跡博物館」は眼下に見えた。 8時39分、下山開始。良く踏まれた神社の参道を九十九折で下る。 |
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途中、「蜂城山ヤマボウシ 天然記念物」解説板横の一抱えほどのヤマボウシの巨木に対面。市指定の天然記念物とのこと。 8時58分、害獣(イノシシ)侵入防止柵を通過し、果樹園脇を抜けて簡易舗装路を下る。道沿いの桃畑の蕾はまだ硬く、花期には2週ほど早そう。 9時9分、「京戸川」脇で往路に合流。 9時21分、PAの車に戻る。 |
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マロンを車に残し、遺跡博物館を見学することにした。(開館は9時〜17時、休館は火曜と休日の翌日)。 場内の解説に拠れば・・・釈迦堂遺跡群は中央自動車道建設に先立って調査された日本有数の縄文遺跡とのことで、「水煙文土器」や各種の「土偶」など、結構、見ごたえのある展示内容だった。(入館料200円) 帰路は一宮御坂ICを出入りして相模湖ICまで高速を利用し、12時15分、無事帰宅。 |