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季節は進み早くも12月。久しぶりに青空を背景にした初冬の富士山を眺めるのも良かろうと地図を取り出し未登頂の山を探す。結果、河口湖北にある「破風山」を大石峠経由で訪ねることにした。 HPで調べるとこの尾根道は登山者が比較的少なそうなのでマロンには日ごろの欲求不満の解消になりそう。 ◇所要時間: 5時間17分 |
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3時54分、家を出る。相模湖ICから中央高速に乗り、一宮御坂ICを下りて県道36号線で上芦川村に向かう。 |
6時29分、舗装路が大きくカーブする地点脇に芦川ハイキングコース案内板の大看板を見つけ、その近くの杉林入り口に「大石峠120分」標識を見つけた。どなたかのHPに林道は荒れていて四駆車でないと無理と書かれていたので車は駐車場に置く。 気温は0度で空には僅かに朝焼け雲。 6時30分、標識に従い林道を登り始める。4分ほど林道を進んだが林道は簡易舗装されていてマイカーでも上れそう。で、妻とマロンをその地点に残し、車を取りに戻る。 |
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林道に車を乗り入れたがカーブ地点で車がスリップ。舗装路が凍り、落ち葉に霜が付いているのが原因。数回トライしたが諦めて車を駐車場に戻し再出発。皆のところに戻り、手袋を着けようとしたら片方が無い。で、またまた車まで探しに戻る。 6時50分、再々での出直し出発。8分ほど先の林道の屈曲地点で流水が林道を横切っていた (車の通行は可能な程度) 。周りは唐松の林。舗装林道の所々に四駆車のスリップ跡が残っていた。 7時9分、登山口(舗装林道の終点には3台程度駐車できそう)からは自然林の山道を登る。 |
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100mほど先の木に「大石峠→」の標識。既に木々は完全に落葉を終え、山道は落ち葉で埋まっている。マロンが辺りの臭いを嗅ぎ始めたのでリードを付けゆるい窪地形状を登っていく。 7時25分、尾根の先端を九十九折で登り始める。回りは落葉しつくした岳カンバとコナラの林。見通しが良くなったのでマロンをフリーにする。今日はマロンに装着のトランシーバーは良好に機能し、マロンの反応は悪くない。 7時30分、「水場5分」標識の立つ三叉路通過。山道には5cmほどの霜柱が立っている。斜度が少し緩くなり道脇に熊笹が見られ、林にはブナの木が混ざり始めた。 |
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8時2分、突然、前方の森が途切れた感じで「大石峠」に着く。 眼前に朝日を浴びた富士山が大きい。息を切らして急傾斜を登ってきた苦労が一気に報われた感じ。 南斜面はお花畑らしいが今は惨めな枯れた草原状態になっていた。 |
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8時10分、雪を纏った初冬の富士山を中心にした大きな景色を十分堪能できたので方向を東に変え、「破風山」を目指す。 尾根道には熊笹や小岩、ブッシュなどが張り出して一寸煩わしい。2分ほど先の小高い地点で南に展望が得られて河口湖が見えた。ザクザクと霜柱を踏んで進む。 フリーのマロンはブッシュの中の臭いを嗅ぎながら私たちと並行して進んでいる。マロンの行動から推測すると殆ど獣の気配は無いらしい。 |
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8時19分、ピークに登って「不逢(あわず)山」標識に対面し小休止後、「新道峠85分」.標識に従って出発。尾根幅が広がり山道が歩きやすくなった。前方に「中藤山」が二瘤の形で姿を見せた。僅かに下る。 8時29分、進路に数個の大きな岩が立ちふさがり、コースは狭い岩の間を通過する。足の置き場が無いのでマロンは抱かれて通過。 |
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10mくらいのアップダウンを続けながら「中藤山」を目指す。山頂かと登り上げると山頂は更に先という感じが数回続く。 8時58分、「中藤山(なかとうやま)」に到着。バナナでエネルギー補給し「新道峠30分」標識に従い東に進む。 前方にボリューム感のあるムスビ型の山体が見えた。地図を見ると「破風山」とその先の「黒岳」が重なって見えているらしい。山道は相変わらずアップダウンを続けながら東に続く。 |
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9時25分、緩く下って「新道峠」着。南に視界が開けて河口湖と富士山を組み合わせた風景が楽しめる。小休止して展望を楽しむ。 富士山中腹あたりから雲が現れ始めた。8分ほど休んで上り開始。 少し登った地点に富士山方面の好展望地あり。「水ヶ沢林道」終点まで車が乗り入れられれば10分程度でこられそう。 |
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9時46分、「破風山」山頂に到着。 山頂の小広場の7cmほどの霜柱が朝日に照らされて溶けかかっていた。富士山は見えるが他方向に視界なし。ムスビを食べながら暫し山上の雰囲気を楽しむ。雲は減って空の青さが濃くなってきた。景色を楽しめないマロンは頭の中に臭い地図を作っているのか相変わらず山頂周りを嗅ぎまわっている。 10時、往路で下山開始。 |
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10時34分、「中藤山」に着いてムスビを食べながら小休止。富士山頂の雪は太陽を照り返して氷のように光って見えた。 11時11分、「不逢山」で小休止。 11時25分、下山開始。リードを付けたマロンを後に従えると自然にペースが速くなる。 12時7分、車に戻る。北斜面の駐車場にはこの時間でも落ち葉に霜が残っていた。今日も誰にも出会わない山行だった。 3時、無事帰宅。 |
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