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近場で犬連れで気楽に歩けそうな山は・・・と、地図を広げておかーさんがマロンのために見つけてくれた山は奥多摩湖近くの「大マテイ山」。

出発点の松姫峠は4年前、初代マロンと奈良倉山を訪ねた折の駐車場所で様子は分かっている。

HPで調べるとこのコース(大菩薩峠と松姫峠間の牛ノ寝通り)は若葉や紅葉の季節が良さそうだが、逆にこのシーズンなら登山者は少なかろうと水曜日の出発を決める。

◇所要時間: 3時間31
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 頃合の寒さの中、高低差の少ない山道を楽しく良く歩けました。犬連れには良いコースだとおとーさんが言っていました。

 

340分、満月のような初冬の月に照らされ家を出る。気温は2度。

奥多摩湖を通過する地点から旧青梅街道に入り小菅村を通過。国道139で高度を上げ、ライト無しでも歩ける明るさになる頃に松姫峠の6台程度の駐車場に到着。

西方には小金沢連嶺が大菩薩嶺まで続き、その稜線から富士山が僅かにのぞく。無風、快晴で気温は0度。

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630分、「大菩薩峠→」標識に従い緩い斜面に出発。

前方に丸い月、右後ろには朝焼け空、左後ろに雪の富士山を見ながら落葉し尽した林の中の落ち葉を踏みながら進む。

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暫く進むと進路が二分岐して尾根直進は「鶴寝山・大菩薩峠→」、北斜面への道には「大菩薩峠(二輪草コース)→」標識。

私たちは鶴寝山を目指す。

643分、背後の山稜から太陽が昇ってあたりが赤く色づく。正面に鶴寝山が姿を見せ、緩やかな上りが始まった。

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647分、「鶴寝山・山頂1368m」着。

南方の樹木が払われていて富士山の展望良し。傍らには「関東の富士見百景」の看板。

マロンに水を与えると200ccほど一気飲み。朝日を受け始めた富士山を入れて山頂風景を撮影し、ゆったりした尾根筋に進む。

655分、尾根道が二つに分岐。直進は「大マテイ山・大ダワ(日向みち)→」右下へは「大菩薩峠→」の標識。尾根道に進む。太陽の光が水平に差し込む尾根歩きは気持ちがいい。

714分、右後ろから山道が合流。進行方向に「←大マテイ山・大ダワ方面(日向みち)」右下へ「←トチの巨木」標識。すぐ先で右に「←大菩薩峠」が分岐。私たちは「大マテイ山」を目指す。

717分、地図には記されていない四差路で小休止。体が温まりウインドヤッケを脱ぎ先に進む。

724分、前方に「大マテイ山」らしいズングリした山体が現れた。見通しが利くのでマロンをフリーにする。尾根南の山腹の山道を朝日を浴びながら気持ちよく進む。

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小さな尾根が左に分岐するあたりでマロンの臭いを嗅ぐ動作が激しくなり、用心してヒモ付きにする。小休止して地図を見ると、これまで尾根の北斜面から交わってきて、また北斜面に入っていく道が地図記載の道で、私たちが歩いてきた南山腹の「日向みち」は地図に記載の無い新しい道らしい。

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すぐ先で山に上る方向に「←大マテイ山頂」、巻き道に「←大ダワ方面(日向みち)」の標識。

ブナ、コナラ、ツゲなどの山斜面を登り山頂を目指す。

743分、緩やかな高まりに「大マテイ山(山沢入)1409m」標識を見つけた。南西方向にわずかに展望が得られ、富士山は6合目あたりから上が望めた。

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出発前日、「大マテイ山」の山名が気になり、ネット検索したら山岳写真家で有名な 白簱史朗氏の「甲斐山歌」で
大マテイ山・・・・この奇妙な山名は、大迷い山、大マド()イ山から転化したもので、うっかりすると大きく道に迷う、また迷いやすい山の意である。・・・との記事がヒット。

確かに現地に立ってみると緩やかな地形の山頂から三方向に似た感じの尾根が伸びていて、木立を縫って進むうちにいかにも方向ミスをしやすそうな地形と納得。

754分、時間も体力も余裕があるので今日は更に尾根先の「狩場山」まで足を延ばすことにした。山頂の「←大ダワ」標識に従って山頂を後にしたが下り斜面に踏み跡が消えた。木の枝に赤テープを見つけ山腹を下ると地図記載の大マテイ山の北を巻く旧道らしい山道に合流。西に進む。

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83分、峠地形の「大ダワ」に到着。

南北に展望が得られ北に飛龍山、雲取山、その手前には先日訪ねた丹波天平が見えた。

小休止後、尾根の幅広道を進む。

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818分、地図には「狩場山」手前の屈曲地点に「ショナメ」という地名が記されているのでそれらしい地形を探しながら前進。

少し先で何となく「ショナメ」??らしい感じのする緩い窪地地形を通過。

地図の山道は「狩場山」山腹を通過しているので私たちは「狩場山」山頂への上り口を見落とさないよう注意しながら進む。

 

 

821分、右の高まりが「狩場山」で山道が下り始めたら行き過ぎだと考えながら山道を上っていく。道はクランクし更に上ってアセビ林を通過。

827分、山道が少し下りかけたので右の山腹に強引に上ろうとしたら近くの細木の幹に黄色テープを見つけた。その地点から膝程度の笹を踏み疎林を上ると山頂に向かって数箇所の木の幹に黄色テープ。

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832分、「狩場山1376m」標識の立つ山頂に到着。

裸木を透いて冬の太陽が差し込む何も無い静かな山頂だった。マロンは周りの笹原の中を歩き回って呼ばれても戻らないのに私たちがムスビを取り出すとすぐ足元に座り込む。

843分、往路で下山開始。空にはうす雲がかかり始めた。

 

9時、大ダワ通過。大マテイ山は巻き道で通過。
9
23分、小休止。
9
44分、鶴寝山へは上らず巻き道に進む。
10
1分、松姫峠に戻る。

峠にはトイレ設備(冬季は閉鎖との張り紙)や「松姫峠から望める富士山と小金沢連嶺」、「恩賜林の由来」看板があり、西方には看板図示通りの山々(御正体山、富士山、雁ヶ腹摺山、黒岳、牛奥ノ雁ヶ腹摺山、小金沢山、大菩薩峠、大菩薩嶺)が展望できた。

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帰路は南下して大月ICに向かう。少し下ると4年前、奈良倉山を訪ねた折には工事中だった深城地点に大きなダム湖(深城ダム)が出来ていたのに驚く。ダム工事に付随したらしく国道139号線は上和田あたりまで広い舗装路に改造されていた。

大月ICから中央高速を利用し、12時過ぎに無事帰宅。

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