山名の由来
八つの神の田「八神田」から八甲田に、又、萢(湿地)高田山から転じた説があるとのこと。

所要時間: 4時間40
難度(犬として): 易++▼++難
マロンの日記: 初めてロープウエィに乗りました。バックから顔を出していたら犬好き登山者に頭を撫でられました。今日は歩きやすい山道でしたが、少し疲れました。

 

8時、東北道「黒石IC」を下り、102394,103号線で八甲田ロープウェー駅に向かう。

840分、新緑の山道を上って八甲田ロープウェー駅に到着。窓口で犬連れであることを伝えて、搭乗券を買う。マロンの料金は取られなかった。マロンを布製バックに入れるが、落ち着いている。ウイークディの始発なのに待合室は乗客で混雑。

910分、昨夜の強風の影響なのか10分遅れでゲート通過。マロンは車内でもバックの中で伏せの体勢で大人しい。約10分で標高差700mを運んでもらう。

 

920分、八甲田山頂公園駅より歩き始める。他の登山者の迷惑にならないように先を急ぐ。

湿地帯には単線の木道が設置されている。前方に赤倉岳と大岳が聳えて見える。20分ほど先で雪渓を横切り更に平坦な道を前進。道脇にバイケイ草も見える。

947分、上毛無岱分岐の道標を通過し、斜面の丸太階段を登り始める。周りの潅木は背が低く、視界が広がり展望が開ける。

 

102分、展望の利くところで休憩。マロンに水を与えるが、今日も殆ど飲まない。この辺りから急な上りとなる。

1018分、赤倉岳(1548m)に登りつく。赤黒い噴火口に残雪の白さが鮮やか。

 

 

1040分、大きな下り。下に沼と大岳鞍部避難小屋が小さく見える。

避難小屋横で一休みする。マロンの足裏が磨り減っているようにも見え、背負い上げようかとも考えたが、先が長いので頑張ってもらうことにする。標高差150mほどの最後の急な登りに向かう。

木立の中の雪田を通過しようとするがルートがはっきりしない。赤テープを見つけて通過。

 

1120分、「大岳(1585m)」山頂に到着。青森市の先に陸奥湾が望める大展望。風が強い。北八甲田山火山の解説板がある。山名板の上に腹ばっているマロンによく頑張ったと声を掛ける。

今日は遠くに聳えて見える「岩木山」の八合目駐車場まで進む予定。岩木山の有料道路のゲート閉鎖時間が「5時」の為、のんびりせずに、下山開始。

 

 

1145分、避難小屋に戻り、コンビニ弁当で昼食。マロンは疲れていてもこの時だけは目が輝く。当初計画は往路を戻る予定だったが、同年輩の夫婦づれ登山者の話から、赤倉岳に上らず上毛無岱から上毛無岱分岐へ戻るコースで帰ることにする。

12時、道を教えてくれた夫婦と相前後して避難小屋を後にする。

1225分、上毛無岱の分岐標識に従い、往路を目指して進路を北に変える。

 

登山道が雪田に隠されて何度も分からなくなる。同年輩夫婦の登山者と協力して雪田先の笹薮に続くルートを探しながら前進。ここを通過し終わると雪解け水で登山道がドロドロ。マロンが泥犬に変身。

18分、上毛無岱分岐に到着し、休まずにケーブル駅に向かう。単線木道を60人ほどの団体登山者が登って来て、道脇に長く待たされる。マロンに気付く人の半数程度は声を掛けたり頭をなでたりしてくれる。この後は登山者との交差は無くなった。

小さな水溜りを見つけてマロンの汚れを落とす。

 

133分、ロープウェー駅に到着。

 

140分、マロンをバックに格納してロープウェーに乗車。乗客は10人足らずで気兼ねなく乗車。車内ではマロンはおとーさんの登山靴を枕にして眠り込んだ。

150分、山麓駅に着き、駅前広場でマロンをバックから開放するとマロンは寝ぼけ状況でキョトンとしていた。車に戻り、次の目標「岩木山」に向かい車を走らせる。

途中、黒石IC近くでコンビニに寄り夕食と朝食を調達。旅に出る前にルートの詳細やコンビニの在処まで情報収集できるのはインターネットあってこそ。

4時、岩木スカイラインのゲートを通過。5時の閉鎖時刻は楽々クリアー。一日二山登頂して、このゲート閉鎖時間に間に合わすのは困難かもと心配して一日を過ごしてきたので、ホッとする。マロンには結構、負荷を掛けたようだ。

 

420分、岩木山八合目駐車場に上りつく。

山上の駐車場で車泊準備をしているとRV車の係員が来たので、車泊の旨を伝え、許可を受ける。

北国にきているためか、日没しても8時ころまで暗くならない。ゆっくり暮れていく日本海を眼下に眺めながらのんびりした時間を過ごす。

マロンの足が少し熱を持っているようなので足裏を冷シップしておかーさん手作りの毛糸のソックスを履かす。マロンはソックスをさほど気にせず、無人の駐車場を歩き回って臭いをかいだりしている。

 

暗くなった日本海に漁火の明かりが増えていく。山の稜線からは満月が顔をのぞかせる。風も無く穏やかな時間の中で今日の強行軍を思い返しながら、車内の寝袋に潜る頃には、一番にマロンの寝息が始まった。