ガイド書には
厳鬼山、赤倉山の別名や津軽富士の愛称もある。古くから「お山」と呼ばれて信仰の対象になった。山上に岩木山神社奥宮がまつられている。と紹介されていた。

所要時間 :2時間13
難度(犬として): 易++▼++難
マロンの日記: 岩のゴロゴロした山頂からの急な下りはチョット怖くて、おとーさんのザックに入れてもらいました。

「マロンの東北百名山の旅」三日目。

岩木山八合目駐車場の車で目覚める。時計を見ると3時過ぎ。早くも外は薄明るくなり、山肌が見え始めている。時間が早いのでのんびりと寝袋の中で小鳥の声を聞く。「特許許可局」と鳴いているように聞こえる。ホトトギス?。車から駐車場に出てみると無風、快晴。

 

時間に余裕があるので、マロンを無人の駐車場に放すが心細いのか私達に付いて回る。ドックフードを与え、私達はムスビで朝食。

眼下の日本海に明るい集魚灯を光らせていたイカ船は既に見当たらない。ゆっくりと最後の登山準備を整える。

 

435分、リフト乗り場の横から、潅木の中の山道を登り始める。急傾斜だが、地盤がしっかりしているので登りやすい。フキ、スミレ、ツツジ、マイヅル草、ミネ桜等の花が一時に咲き競っている。

55分、中腹の鳥海噴火口に登りつく。赤黒い噴火口と残雪の白のコントラストが強烈。リフト終点はこの近くらしく「岩木山頂25分 リフト乗り場5分」の標識があった。

 

この辺りからガレた山肌になる。連続登山で磨耗した感のあるマロンの前足にマロンに合わせて作ったおかーさん特製のソックスを履かす。マロンは急傾斜をスリップもせずにうまく登っていく。

518分、尖った大岩「大倉石」の1490m地点を通過。岩陰に「鳳鳴ヒュッテ」が建っていて、「岩木山神社2時間半 リフト乗り場10分」標識。

5分ほど登ると、稜線越しに正面から太陽の光を受ける。

 

 

555分、岩木山山頂(1625m)。朝日を受け、石造りの奥宮前で「マロンの東北4名山登頂」の記念写真。

山上には1等三角点、休憩所、トイレがある。ケルンの中に鐘を見つけて、記念に3ッ鳴らす。残りのムスビで朝食。はるか眼下には岩木神社が見えた。

 

620分、下山開始。ゴツゴツした岩石の重なる急な下りにマロンがチョット躊躇。安全を考えて、中腹の鳳鳴ヒュッテまでおとーさんがザックに入れて降ろす。

718分、駐車場に戻る。

車内を長距離ドライブ対応に模様替えをして745分、山頂駐車場を後にする。スカイラインの通過する森から激しい蝉の声。道脇には一面フキノトウ。

 

8時、スカイライン登り口をゲート開門と同時に通過。山麓の岩木神社前で車を停め、鳥居前から岩木山頂の奥宮に再びマロンの東北4名山無事登頂感謝の参拝をして東北道を目指す。

黒石市内の一方通行で少々迷いながらも「大鰐弘前IC」から東北道に入り、700km以上の長距離ドライブを終えて夕方6時前、無事帰宅。

長時間ドライブで食べ物好きマロンも流石に食欲を無くして、夕食抜きで直ぐに眠りにつく。

帰宅後の夜のテレビの天気予報で関東地方が梅雨に入ったことを知る。