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今年の遠出山行は
日本百名山、花の百名山に選定されている 石川県白山市と岐阜県大野郡白川村にまたがる「白山」の最高峰の「御前峰」に決め、
 
出発日は 天候、マイカー規制、宿の予約状況、野草の開花状況を勘案して、梅雨明け間近の金曜日の出発とした。

なお、白山とは、最高峰の御前峰(標高2,702m)・剣ヶ峰 (2,677m)・大汝峰 (2,684m) の「白山三峰」を中心とした、周辺の山峰の総称とのこと。

予定コースは

初日 「自宅」〜(410km)〜「別当出合」〜「室堂センター」〜「御前峰」〜「室堂センター()

翌日 「室堂センター」〜「別当出合」〜(410km)〜「自宅」を予定。

 

<初日>

◇所要時間: 4時間53+2時間25
◇難度: 易+++▼+難

<二日日>

◇所要時間: 4時間35
◇難度: 易++▼++難

有名な百名山の上、下山日が3連休の初日だったので、下山時は交差待ち頻度が多く、調子が崩されました。

 

714(金曜日)

130分、出発。 中央高速道〜長野自動車道を使い、410分に「松本IC」を降りると残距離は202km。 国道158を西進し、「安房峠」〜「高山市」〜「高山清見道路(国道158)」〜「東海北陸自動車道」を西進し、636分、「白川郷IC」を降りると残距離は77km

国道156で「郡山、高山→」を目指すとすぐに「白山白川郷ホワイトロード」にガイドされ、料金所の「開場は7:00」表示で暫く待機を強いられたが、「有料山岳道路」で快調に高度を上げ、トンネル先では残雪の「白山」を眺められた。

733分、「白山ホワイトロード」を出て、国道360で「白山市」へ下り、「トンネル」先で国道157へ左折・南下し、「手取湖」先で県道33へ左折し、更に南下しながら「別当出合」へ高度を上げていく。

 

標高830mの「市ノ瀬」に「マイカー規制」看板が立てられていたが、今日は通行可能曜日なので、更に先へ高度を上げていていく。

840分、「別当出合登山口」手前450m地点の三分岐の直進路に「進入禁止」看板があり、右折路先が「別当出合駐車場」らしいが、三岐路先の道路両側に車が駐車していたので私たちもここに駐車。 気温は25度。

848分、出発。

先ずは三分岐に戻り、バス道で「別当出合」を目指す。

 

857分、「白山国立公園・別当出合登山口(標高1260m)」に到着して「登山届」を提出し、鳥居を潜って吊橋を渡り、「砂防新道」を上り始めると・・

コース脇に「オオバギボウシ」、「トリアシショウマ」、「シシウド」が、標高1490m辺りでは「ベニバナイチヤクソウ」が花を見せた。

 

950分、標高1500mでトイレ舎のある「中飯場」で一息つき、登山を再開すると「コケイラン」が花を見せた。

上るのに従い、道脇に「ゴゼンタチバナ」が増えてきた。

水場先では「センジュガンピ」が白花、「エンレイソウ」が黒花、「ヤグルマソウ」が種を付けていた。

 

 

108分、「タカネナデシコ」を前景にして前方の「甚之助谷」の滝を撮影。

「ハクサンチドリ」を撮影していると、二人の歩荷が見事なスピードで上っていった。

黄ツリフネに似た花が多く見られた。
(
帰宅後の調べで 「オオバミゾホオズキ」と判明)

 

標高1750mの「別当覗き」で看板に従って谷間を覗いてみたが・・??
ムスビを食べて先へ進む。

「ツマトリソウ」「ユキザサ??」、その先では「キヌガサソウ」が花を見せた。

見慣れない黄色花をカメラに収める。 帰宅後の調べでは「キツネノボタン」らしい。

 

 

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標高1800m辺りで勾配が緩み、木道を進む。

上空がガスに閉ざされると間もなく、ポツポツと雨。頭からレインコートを被り上る。

20分ほどで雨は上がり、コース脇「キヌガサソウ」「ショウジョウカマ」「ミヤマキンバイ」と花が続く。

 

標高1900m辺りで休憩テーブルを見つけ、ムスビを食べ始めると、ガスが出てきて登山再開。

1139分、標高1960mの「甚之助避難小屋(トイレあり)」は休まず通過。

標高1980m辺りから「イワカガミ」「ハクサンチドリ」「アカモノ」を撮影しながら上る。

 

 

標高2080mの「室堂まで2km」標柱地点の広場でムスビを食べる。周囲にガスが流れる。

花は「サンカヨウ」「カラマツソウ」「ショウジョウバカマ」「ベニバナイチゴ」と続く。

標高2130m辺りまで上ると、ガスが薄まり、前方300mほど視界がひらけ、流水個所を横切る。

 

 

標高2160m辺りで滝上を横切るとその先はハイマツ帯。

標高2240mを越し、開けた山斜
面の破採石道を九十九折で上っていく。「ヨツバシオガマ」「ミヤマダイモンジソウ」「ハクサンフウロ」「ヤマハハコ??」「イブキトラノオ」「ミヤマタンポポ」と花が続く。

麓から涼しい風が吹きあがってくる。

 

 

標高2270m辺りで「白山延命水」の水場を通過。

「ハクサンチドリ」「カラマツソウ」「ツマトリソウ」「アオノツガザクラ」と続き、やはり花の百名山だと実感しきり。

136分、標高2320mの「黒ボコ岩」に到着すると多くの人が休憩中。

 

年配者が同年配と見たらしく、私たちに話しかけてきて自分は69歳という。

話の成り行きで、妻が私の歳を告げると、「感激です」と握手を求められビックリ!!

この方から「観光新道」は段差が大きくてキツイとの話を聞き、明日もまた、「砂防新道」を使って下山することにした。

 

黒ボコ岩」先は「弥陀ヶ原」と呼ばれる広大な草原。

正面の「白山山頂」は雲に隠されていたが、進んでいく間に、左前方の残雪の上にきれいな青空が覗いた。

木道脇に「ハクサンコザクラ」「ハクサンイチゲ」「アオノツガザクラ」を見つけ、カメラに収める。

 

 

1341分、標高2450mの「室堂ビジターセンター」に到着したが・・建物後ろの「白山・御前峰」は雲の中。

本館で受付を済ませ、宿泊する「御前荘」に案内された。 五人ベッドに二組の夫婦で各自、厚い毛布が二枚。 幸い、上階に宿泊者はないとのこと。

・・で、山頂巡りは今日、済ますことにし・・

 

142分、「山頂巡り」に出発。

先ずは「白山奥宮」を参拝して、石畳みコース脇の「室堂センター周辺図」で
「白山奥宮」〜「御前峰」〜「翠ヶ池」展望地〜「室堂センター」コースを決め、先へ進む。
道脇に「ミヤマクロユリ」が多く、「イワギキョウ」、「シシウド?」も花を見せた。

 

標高2580mまで上ると勾配が緩み、ハイマツ帯の中に「高天ヶ原」標識。

更に上っていくとガスの中に「白山奥宮」が姿を見せ、その右先が山頂らしい。

15時、「霊峰白山・御前峰 2702m」石柱の山頂で記念写真を撮ろうとしていると、奥宮で雨宿りしていた夫婦が上ってきたので、シャッター押しを頼む。

 

ガスに動きが見られるので、「翠ヶ池」近くでガスの晴れるのを期待して先に進みかけると・・・、夫婦登山者も同行を希望。

GPSを頼りにガスの中を先へ進む。岩の間に「イワウメ」が白花を見せた。

山頂から100mほど高度を下げ、ガスの中から現れた「油ヶ池→」標柱に従う。

 

前方左に「油ヶ池」、右に「紺屋ヶ池」が見下ろせる地点へ進んだ筈なのに、周囲はガスと残雪で真っ白。

雪田へ進み、GPSへ登録してきた予定コースを慎重に辿ると・・・、
ガスの中から時々、赤テープを付けたポールが現れ、コースに乗っているが確認できる。

 

1534分、ガスの中、岩にとまった鳥が動かない。 右前に「翠ヶ池」が見下ろせる筈だが、周囲は真っ白の世界。

先に進んで、折返し箇所に来たらしいのでGPSに従い、雪田手前を左に折返す。

夫婦連れは妻の後ろにピッタリとくっついて離れない。

 

1548分、霞んだ「血の池」横を通過し、ハイマツ帯を先に進んでガスで濡れた「アオノツガザクラ」を撮影。

1555分、また雪田を横切る。GPSでは「千蛇ヶ池」横の筈だが、雪で埋まっているのか・・??
ここでもガスの中から、時々、赤テープ附きのポールが現れる。

 

162分、ハイマツ帯から南へ緩く下るとまた雪田。緩いが傾斜しているので妻が苦戦。 軽アイゼンを宿舎に残してきたのが悔やまれる。歩きやすい地面に出て、安心して先に進む。

緩く下って最後の雪田を通過し、朝の往路に合流し、「白山奥宮」に立寄り、皆で「無事の生還」のお礼参り。

 

1627分、「御前荘」に戻り、山頂周回の山旅が終了。

1710分、夕飯時間。二人とも完食し、翌日の朝食の代わりに弁当を貰い、宿舎へ。

山上ながら水は豊富でトイレは意外に清潔。 涼しいので厚手毛布を掛けて就寝。2時間ごとに目覚め。

 

715(土曜日)

3時、同室の人に動きがあったので、ヘッドランプとGPSがあれば、歩けるだろうと早出を決め・・

335分、「本館」経由で暗闇に出発。 相変わらずのガスの中、ヘッドランプでGPS画面を見ながら、下る。

前方からヘッドランプの光。4人連れの若者が上ってきて交差。ご来光目的とのこと。 大石のゴロツク山道を慎重に下ると、更にヘッドランプの3組と交差。

 

411分、暗闇の「黒ボコ岩」に着き、「下り口」を慎重に見定め、下山続行。

やがて闇の中から滝の音。更に下ると、50mほど先が見通せるようになってきた。

宿舎から220mほど高度を下げ、滝横の「別当出合4.6km →」標識辺りで二人登山者と交差。

 

534分、「甚之助避難小屋」前広場で朝食し、下山を再開すると、上ってくる登山者が増えてきた。

637分、標高1620m辺りまで下ると、上り登山者が途切れず、細い山道での待ち頻度が増えて下山効率が酷く悪化。 聞けばバス客とのこと。

 

72分、「中飯場」まで下ると、50人ほどが休憩中。この後も上り登山者との交差待ちが続く。

730分、「←別当出合650m」標識を通過すると前方下に「吊橋」が見えた。

84分、「別当出合・登山口」に戻ると到着バスから登山客がぞろぞろ。

車道を下って400m先の車に戻り、11山の山行が終了。

 

帰路は前日の往路を戻る。

途中、「白山白川郷ホワイトロード」の「白山展望台」に立寄ると、南に僅かに雪を残す「白山」の主要な山々が連なって見えた。

出発時のカーナビの到着予想時間を1時間ほど割り込み、

16時、無事帰宅。

 

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