梅雨期ながら広域に好天予報。既に日差しは強く、気温も高いので特に暑さに弱いマロンのため、標高が高くて涼しそうな群馬県の「榛名湖」を取り巻く「榛名富士」、「烏帽子ヶ岳」、「鬢櫛山」の三山を訪ねることにした。

 

◇所要時間: 4時間43

◇難度(マロンとして): 易+++▼+難

◇マロンの日記: 段差は少なかったが榛名富士の上りは結構、キッかった。山頂では蝉がうるさいほど鳴いていました。これからの季節は暑さが応えます。

 

230分、星空の下、家を出る。気温は16度。

入間ICから圏央道に入り、関越自動車道に移る3時半頃には東の空が薄明るくなった。高崎ICを下りて国道406、県道33号線(上毛三山パノラマ街道)で榛名湖を目指す。

58分、天神峠を通過し、榛名湖畔に下ると今日登る予定の「榛名富士」、「烏帽子ヶ岳」、「鬢櫛山」の三山が朝日を背にしてシルエットで聳え、無風快晴で僅かに霧がたなびく榛名湖に逆像を見せた。車を停め、写真に収める。

 

湖畔を回り、榛名吾妻荘前を通過し、鬢櫛山・下山口近くと思われる路肩に空き地を見つけ車を停める。
(
湖畔周りには駐車可能スペースは多い。)

522分、湖畔を反時計周りで出発。気温は9度で肌寒い。歩道傍の林床には白い房状の花を見せる「ハルナユキザサ」が群生。

 

榛名富士の稜線から朝日が昇り、露に濡れた湖畔のハマナスや山ツツジが美しい。

63分、県道33号線が湖畔を離れる地点で「ロープウェイ榛名富士山頂↑」看板に従い県道を左折。

 

200mほど直進し、「ゴーカート場」先の三叉路の木立の下に「榛名富士・登山口」看板を見つけ、林に入る。

612分、上り始めの2本の山道のうち、マロンが選んだ右コースで高度差300mの山斜面に取り付く。これが湿った直登コースでなかなかキツイ。10分ほどで息切れして急斜面の途中で水飲み休憩。

623分、緩い九十九折コースに合流。林の中に朱色の山ツツジの花がチラホラ。周りの樹種は殆どミズナラで林床は熊笹。

 

西斜面に回りこみ、大きく九十九折で登る。20分ほど登ってまた小休止。展望は無く結構、キツイ上り。

山頂に近づくと蝉の鳴き声。

652分、ロープウェイの山頂駅に登り着く。雲ひとつ無い青空に日差しが強い。

展望台で湖を取り巻く複雑な外輪の山々を眺めながら小休止。

 

71分、派手な山頂の「冨士山神社」に到着。山頂標識は見当たらなかったが、今日の最高点なので記念撮影。

傍らの「冨士山神社の縁起」看板には
この頂には古き昔から冨士山神社という一宇の祠があって木花開耶姫命をまつり縁結び 御産の神様として近郷近在の信仰をあつめ五月五日の山開きにはお礼詣りの男女が長蛇の列をなして登山参拝し大賑いであったといい伝えられている。・・以下略」との解説。

一段下の小広場に東〜南の「パノラマ案内図」があり、記載された谷川岳、武尊山、白根山、赤城山が見えたが筑波山と富士山は薄霞の中。

715分、「ゆうすげ元湯→」標識に従い、北斜面の急坂を下る。下るに従い、新緑の木立越し前方に「烏帽子ヶ岳」と「鬢櫛山」が高まってくる。昨日は雨だったのか山道が湿っている。

 

736分、下り終えた地点に大きな建物。「榛名湖温泉 ゆうすげ元湯」だった。

人や車の見当たらない舗装路が左にカーブする地点の林に「烏帽子ヶ岳・登山道入口」標識を見つけ、右折して森に入る。

「加護丸稲荷」前を通過した先で左の登山道に入り、ミズナラ林を登る。蝉の鳴き声が煩いほど。

頃合の傾斜の山道を登り、自然林の中で小休止。

 

87分、尾根の三分岐に上りつき、「烏帽子山頂→」標識に従う。

暗い山道の両側に狐の石像。その先から岩の露出する急坂。息の荒いマロンに水スプレーして体温を下げてやる。

山頂に近づくと大岩下に稲荷神社。これを左に回りこみ山頂を目指す。

 

830分、「烏帽子ヶ岳 1063m」山頂に到着。

新緑のミズナラ林の中で視界なし。緑の中に数株の山ツツジが花を見せた。ザックを下ろしムスビを食べ始めると羽虫が集まり煩わしい。

846分、下山開始。高度100mを下って三分岐点を通過し、高度差150mの「鬢櫛山」を目指す。新緑の平坦な道を進む。林床に群落する羊歯が大きい。

92分、下山路に使う三分岐を通過し、「鬢櫛山」への上りが始まる。山ツツジがチラホラ。途中で水飲み休憩。太陽は殆ど真上。木陰に風が吹きこみ気持ちいい。

 

918分、大岩を回りこみ、山頂かと思ったが山頂は先。露岩の増え始めた狭い尾根を辿り上る。

925分、「鬢櫛山 1350m」に到着。

この山も見晴らしは無いが、良い雰囲気の山頂。

西斜面に丁度、今日のこの時間に満開の時を迎えたような綺麗な山ツツジの花を見つけ写真に収める。

 

ザックを下ろしてムスビを食べ始めると羽虫が集まり始めたので下山開始。

上りでは足元を見て登ったので気づかなかったが、新緑のトンネルの中を気持ち良く下る。

951分、湖畔への三分岐に着き、これを下る。

湖畔に近づくと山道が二分岐。GPSでスタート地点を確認し、右に下る。舗装路に下りると100mほど右に車が待っていた。

 

105分、車に戻る。

ザックを車に積み込んでいると見慣れない蝶が路肩の「ハルシオン」に飛来したので撮影。
(
帰宅後、PCで画像を見たら羽に記号や数字が書き込まれていて・・??・・ネットで調べたら、「アサギマダラ」という蝶で同好者間で移動調査をしているのを知った。会の事務局に報告メールを出しておく。)

115分、無事帰宅。