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東北百名山の2山目は15年前、「犬禁の山」とのことで諦めた「早池峰山」。 この時期、この山の固有種という「ハヤチネウスユキソウ」が見られる筈なので、その花との対面を楽しみに早朝登山をすることにした。 <なお、計画立案時に予定した「河原の坊登山口からの周回コース」は 今年5月の大雨でコースの一部が崩落したため、通行不許可とのことで、「小田越コース」をピストン山行の予定。> ◇所要時間: 4時間41分 |
7月21日(木) 深夜、目覚めると車外は相変わらずの小雨。 3時過ぎには眠気も消え、雨が霧雨になったので出発準備を開始。 3時59分、簡単な朝食後、レインコートとヘッドランプを装着して県道25線を戻る方向に出発すると・・登山口近くの県道脇にはロープが張られ、「路上駐車禁止」看板が吊るされていた。 4時、「小田越登山口」へ着き、北の樹林へ登山開始。 |
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濡れた木道先の山道に進むと、道脇の木に「熊避け用一斗缶」。 共に吊るされていた棒で叩いて、潜んでいるクマに挨拶し、先へ進む。 3つ目の熊避け缶先の「携帯トイレ用ブース」前を通過。 道脇にはシャクや カニコウモリの白花が続く。 |
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樹林帯を抜け、登山口から150m程標高を上げた辺りから堆積岩を越していく。 相変わらずの霧雨の中、ホシガラスが飛び始めた。 標高1500m辺りまで上ると「ハヤチネウスユキ草!!」。残念ながら既に姥花。 |
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周囲はガスが立ち込め、コースの破砕石の間を雨水が流れている。 コース脇に花が増え・・・ 「タカチネウスユキソウ」ではない「ウスユキ草」、 キバナノコマノツメ 、 ホソバツメクサ??等々、 カメラで撮影するのが忙しく、その間に妻は先行。 |
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5時26分、東のガスが薄まった一瞬、朝日!!。 すぐにガスに隠された。 高度を上げるにつれ、前方のガスの中から高い岩山が現れてくる。 ナンブトウウチソウとハヤチネウスユキ草、ミヤマオダマキ、チシマフウロ・・と花が増えてきた。 |
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5時43分、標高1680m辺りに「五合目御金蔵」標柱。 この辺りから野草が増え、水滴を付けたチシマフウロがきれい。 朝日が姿を見せかけたが、再びガスに隠されてしまった。 ガスが動くたび、前方上に山体が姿を見せる。 |
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雨の心配がなくなり、レインコートを脱ぎ、 標高1700m辺りで小休止。ハイマツ帯を上る。 標高1790m辺りの大岩横まで上ると、ミヤマアズマギク、 ミヤマオダマキ等の花が増えてキレイ。 ハヤチネウスユキ草の花が新鮮になってきた。 |
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6時16分、標高1810m辺りの岩壁に有名な鉄ハシゴ。 このハシゴを上ると、左に巻道があった。 上を見ると更に二列の鉄ハシゴが架けられていた。 |
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この先は徐々に勾配が減り、歩きやすくなった。 |
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「御田植場」と呼ばれる左の平坦草地に進み、西の「山頂」を目指すと木道が設置されたお花畑。 ハクサンチドリ、ヨツバシオガマ、コイワカガミなど花を見せた。 |
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木道脇にコバイケイソウも白花を見せた。 6時45分、8段ほどの鉄ハシゴを上った先に「山頂避難小屋」。 その右の高みが山頂らしい。 |
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6時48分、「早池峰山1914m」山頂広場に到着。 薄くガスが流れる中、記念写真を撮り 十一面観音 本宮 若宮 開慶水 を確認。 |
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6時53分、残念ながらガスで展望は期待できないと、下山開始。 7時6分、「剣ヶ峰分岐」へ戻り、岩場の下山続行。下りは楽だ。 7時20分、「鉄ハシゴ」を下った所へ上ってきた同年配夫婦へ挨拶すると、東京の人で昨夜は「小田越山荘」に泊まったとのこと。 |
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「五合目御金蔵」横で夫婦登山者と交差。 8時9分、黄色の花にカメラを向けていたら、土地の二人連れ登山者が花名は「ミヤマキンバイ」と教えてくれた。 ボツボツと上ってくる登山者に挨拶すると・・東北の名山らしく、繰り返し上っている人が多いよう。 |
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8時38分、「小田越登山口」に戻り、県道25で車を目指す。 8時40分、駐車場所に戻ると・・車は6台に増えていた。 ここへ駐車するのは常識なのかも?? 帰路をカーナビにセットすると「距離=578km 所要時間=8時間49分」との表示。 16時50分、無事、帰宅。 |
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早池峰山で出会った花々 |
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カニコウモリ |
ミヤマシオガマ |
ミヤマバイケイソウ |
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ウスユキソウ |
ミヤマアズマギク |
イブキジャコウソウ |
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タカネサギソウ |
キバナノコマノツメ??? |
イブキジャコウソウ |
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コバイケイソウ |
?? |
ヤマブキショウマ |
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?? |
マルバシモツケ |
シャク |
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