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昨年秋、紅葉狙いで北八ヶ岳の「白駒池」〜「丸山」を訪ねたが、今回は下界の猛暑を避けながら、その先にある「にゅう」と名付けられた岩稜を眺めてみたいと、久しぶりの晴天予報を確認の上、火曜日の出発を決めた。

◇所要時間: 5時間34
◇難度: 易++▼++難

(
標高が高いので、汗をかくこともなく山行を楽しめました。)

にゅう」 という奇妙な山名に疑問を感じ、手持ちの「山名の不思議(谷有二著)」で調べると・・・

・・長野県諏訪郡と上伊奈郡の境には「入笠山」があるが、この「にゅう」は稲束を積み上げたものを「にお」と呼んだことからの変化で・・・(中略)・・

北八ヶ岳にニュウ(2352m)と書かれたピークがあるが、これも「にお」、「にゅう」にほかならず、近傍の湯に「稲子」の名前があるのも無関係ではない・・(以下略)と記されていた。

 

2時、出発。

外気温は27度と高く、東京では猛暑の1日になりそう。 中央高速を利用し、45分に「諏訪南IC」を下りると残距離は35km

県道42517を使い北進し、423分、国道299(メルヘン街道)へ合流し、東へ高度を上げていく。道脇に小鹿と灰色の小獣が見られた。

国道299脇の「白駒池入口・有料駐車場」に到着。気温は14度と予想外に涼しく、ヤッケを羽織る。

 

511分、駐車場前の「白駒の池・北八ヶ岳自然休養林」の森に出発。

ツガ・トウヒ・シラビソの森には苔がびっしり。「苔の森」看板にはそれぞれの苔名と解説が記されていた。(ガイド書には485種類もの苔があると記されている)

500m先の「白駒池」に着くと、東に朝日が昇り始めた。

 

白駒荘」前を通過し、池畔を右に半分回り込み、「にう・稲子湯→」標識に従い、南の森へ進む。木道先は大石のごろつく、湿ったコースで歩きづらい。

546分、樹林の途切れた場所に「白駒湿原」。花は見当たらず再び、ツガの樹林に入り、大石のごろついた道を進む。

 

67分、次の三分岐で「にう→」標識に従い、大石と木の根を踏みしめながら南へ高度を上げていく。

150mほど高度を上げ、「←稲子」への道を左に見送り、「にう・中山峠→」標識に従い更に南へ進むと、勾配が緩む。

650分、東に方向を変え、森を抜けだす眼前は切り立った崖。

 

左を見ると、朝日の下にどっしりした岩峰!!

657分、左から回り込んで岩塊の山頂に上ると・・・三等三角点があったが、「にゅう」の山頂標識は無い。

このピークは360度の視界が得られ、・・

 

南近くに赤膚を見せる「天狗岳が目を惹く。その左遥か先に薄く富士山も望めた。 北方は樹林の中に「白駒池」、その先に北八ヶ岳の山々。

 

78分、「天狗岳」手前に見える「中山」目指して先へ進み、木立の切れ間から先ほどの「にゅう」を振り返ると・・・、稲束を積み上げた形という山名の由来になった姿が見られた。

この先の樹林では、苔の林床にキノコを探しながら進み、数種のキノコを撮影。

(9月に入ったら、富士山麓へキノコ狙いの山行をするのも楽しいかも!!)

 

89分、ツガの森の中に直進:天狗岳→」、右:中山・高見石→」の三分岐。

右へ進むと樹林から抜け出した。強い朝日を背に受け、大石の堆積した道で高度を上げていく。

826分、今日の最高点の「中山」のピークに着いたが、ここも無標識。先へ緩く下る。

 

832分、100mほど先の大岩の堆積した広場に「中山展望台」標識が立ち、北に蓼科山

高見石・白駒池→」標識に従い、右へ90度方向を変え、シャクナゲ林を先へ進み、ゴロゴロ岩の歩きにくい道を下る。

 

944分、「高見石小屋」へ到着。

子供の団体が「高見石展望台」へ上って賑やか。私たちは前回上ったので今回はパスして「白駒池→」標識に従い、東の森へ下る。

1029分、白駒池に戻り「白駒荘」を通過。

1045分、車に戻り、駐車料金500円を支払い、帰路に就く。

140分、無事帰宅。

 

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