今週の土曜日に東京地方に「晴れ時々曇り」の予報。

このシーズンは晴れても展望は期待できそうもないので、奥多摩の「日の出山」を滝や野草に出合えそうなコースとみて、訪ねることにした。

 

◇所要時間: 4時間46 (麻生山に寄り道したので40分ほどロス)
◇難度(マロンとして): 易++▼++難 (麻生山からの下山は評価外)
◇マロンの日記: 麻生山からの下りを除けば変化があって歩き易く、面白いコースでした。途中の高低差の少ない区間も林の中だったので、日差しを気にせず歩けて良かった。
おとーさんは麻生山からの下山コースはチョッと無茶したと言っていました。

 

315分、家を出る。

県道と国道を使い多摩川、秋川沿いに西に走って、武蔵五日市駅前から県道184号線で北上。

バス停「白岩滝」を左折し、舗装林道に進むと昨夜まで雨だったのか路面に水溜り。

林道終点に「白岩の滝」看板を見つけ、その手前50mほどの路肩に車を置く。(5台ほどの駐車余地と手入れの良いトイレあり。)

 

439分、出発。

「白岩の滝」看板には  白岩の滝は2段になっており、比高は上位の滝が約3m、下位の滝が12mである。途中にあるテラスは延長約7mであるが、雨乞の滝とは異なり、滝壺はない。・・以下略  日の出町観光協会」。と書かれていた。

先に進むと沢横に「白岩の滝遊歩道入口」標柱が立ち、石畳状の遊歩道を上るようにガイドされた。

 

441分、木橋を渡り最初の滝に対面。「雨乞の滝」らしい。

日の出時刻は過ぎているが山中はまだ薄暗く、シャッタースピード1/25にブレを覚悟で撮影し、沢沿いに登っていく。

446分、「下位の滝 ?」横まで上り、マロンを妻に託して木橋を渡って滝正面から撮影。この滝は綺麗な滝で「白岩滝」なのかも。更に滝横を登る。

454分、また滝横に出る。梅雨シーズンの上、昨夜も雨だったらしく水量が多く、見映えがする。路肩には山アジサイが花を見せた。

 

53分、沢筋を離れて「日の出山3.3km」標識の立つ砂利林道に出た。水溜りを見つけたマロンは腹ばいでこれに入って体温を冷やす。

標識に従い砂利林道と分かれて山道に進む。濡れた草が山道に被さりズボンと靴を濡らす。小沢を左にして杉林の山腹を登る。

 

517分、「水資源と美しい環境を守る クリタ麻生平「四季彩の森」」看板の立つ緑の小広場に出た。

看板には「栗田工業の創立50周年を記念し、水と環境の先進的企業のシンボルとして植林・・」と書かれていて、地味ではあるが立派な記念行事に感心。

その先の杉林は下草が無く歩き易い。相変わらず、小沢を左にして上る。

 

522分、沢筋を外れて杉林に進む。道脇に山アジサイ、小アジサイ、ギボウシが花を見せた。このあたりは計画上、尾根筋を上る筈なのに、山腹を上っているのに気づき、GPSを見ると予定尾根の西の山斜面を辿っていた。「日の出山2.6km」標識を通過。

534分、草道林道に出たが、標識で直ぐに山に戻された。「熊出没注意」看板があったが時期が記入されていないので気にせず進む。

杉林の山腹を緩く上っていく。気温のせいか今日は身体が重い。「日の出山2km」標識を通過。ほぼ平坦な檜林を進む。

 

549分、三分岐路に着く。

南斜面下へ「金比羅山→」標識。標識は無いが左後ろの高みが「麻生山」のはず。私たちは直進して「日の出山」を目指す。

平坦な檜林で見通しが良いので久しぶりにマロンをフリーにしてやる。路肩の銀龍草の群落を撮影していたら、傍らを山岳マラソンスタイルのランナーが追い越していった。小さなアップダウンで杉林を進む。

 

616分、四差路。直進は「御岳山」、左は「養沢鍾乳洞(閉鎖)」。右の「日の出山」標識に従う。

5分ほどで四辻に出た。東へは「生涯青春の家 つるつる温泉」の立派な看板。左は「←御岳山」。直進「日の出山0.5km↑」。

丸太階段で幅広山道を登る。林床にはヒヨドリ草が咲き始めていた。

 

628分、「クロモ上・見晴台」通過。丸太階段を上るとその上は石階段。

639分、息を弾ませ、アズマヤのある「日の出山」山頂に到着。

無人の山頂は静か。山頂では立体の山座表示盤が目を引く。西に「御岳山」と「大岳山」が近い。久しぶりに山頂でのんびりと過ごす。

 

7時、下山しようと山頂からの石段を10mほど下ると山頂を取り巻く遊歩道らしい道に気づき、これで山頂を周回して往路で下山続行。

 

「つるつる温泉」への四辻で登ってくる登山者と交差。さらに下ると背後から山岳マラソンランナーが下ってきた。挨拶すると今朝、追い抜かれた人で「御岳山」に行ってきたとのことでビックリ。

740分、「麻生山」への分岐に戻る。時間的に余裕があるので「麻生山」に寄り道することにして、標識の無い尾根筋を緩く上る。

 

749分、檜の幹に手造りの「麻生山794m」看板が付けられた見晴しの無い山頂に到着。

今朝の上りで「麻生山」横を通過した折、左上から踏み跡が下っていたのを思い出し、山頂経由で往路に下る道だったと考え、山頂先への踏み跡に下る。5分ほど尾根筋を下り、露岩の小ピークで左に方向を変え、下への踏み跡に進む。

757分、尾根筋が痩せ、岩が露出した急坂になってきたが、方向が往路に向かっているからと踏み跡を探して更に下る。

 

峠の地形に「東京電力」の黄色標識があり、踏み跡が前方と右下に延びていた。朝の登路に近づくべく直進。

810分、ピークの先に下ると踏み跡が消えた・??。 ピークに戻りながら踏み跡を探すうち、ピーク近くの裸地に高圧鉄塔を見つけた。この「新秩父線No19」鉄塔下で妻に待機してもらい、鉄塔先の密集した草叢先に下山ルートを探す。

821分、鉄塔周りから往路に下れそうな踏み跡を見つけられず、「麻生山」山頂まで戻ろうと覚悟を決め、鉄塔下に戻ってムスビを食べ、水分補給し小休止。

 

835分、鉄塔を後にして往路に戻り始めたら、森の山腹に北に伸びる踏み跡発見!!

No20→」と書かれた東京電力の標柱も見つけ、慎重にGPSで方向とその先の地形を確かめ、かなり有望と判断してこれに進む。

森の中、杉の枯れ落枝が堆積してフワフワの斜面を九十九折で下る。この山には標識やテープ類が全然、見当たらない。

前方下から沢音が聞え始め、やがて木立越しに朝に見た「栗田工業」の看板がチラリ。

847分、腐りかけの木橋で小沢を渡り、無事に往路に合流し、「栗田工業」看板前でムスビを食べ小休止。

下山途中の沢でマロンの水浴びに付き合い、下山継続。

93分、砂利林道に出てそのまま、林道を下りかけ、「往路はこっち」と妻に注意され、「←白岩滝」標識の指す沢筋に下る。

沢横を下りながら朝、見た滝を再撮影しながら下る。最後の「雨乞い橋」を渡ると下に車が見えた。

925分、車に戻る。

駐車場所横の水溜の100匹以上のオタマジャクシを踏み潰さないよう注意して山を後にする。

 

1110分、無事帰宅。

 

 

青線が予定ルートで赤線が今日のGPS軌跡。現地の白岩滝遊歩道を辿ると自然に今日の沢筋ルートにガイドされた。

 

麻生山からの下山路はこの軌跡を見ると、高圧鉄塔のメンテ用の山道だったらしい。

 

  日の出山3