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奥多摩の地図を見ていてマロンが「本仁田山」に登っていないことに気づき、鳩ノ巣駅からの周回コースで訪ねることにした。累積高度差は1000m位あるが展望は最初から期待せず、マロンのガス抜きと私たちの体力つくりを主目的とする。 ◇所要時間: 4時間14分 |
4時40分、家を出る。青梅市経由で国道411(青梅街道)を西に走り、鳩ノ巣駅への上り口を通過した最初の右折路に入る。線路下を通過した右手に無料駐車場(30台程度駐車可)を見つけたが、「本仁田山」への進路が分からない。辺りはまだ暗いので車で「本仁田山」への進路を探そうと駅舎前に車を乗り入れ、駅前小広場の西端に「本仁田山→」標識を見つけた。 |
6時18分、車を駐車場に戻し出発。気温はマイナス2度。駅舎横の線路を横切って簡易舗装路の坂を北に上る。 6時30分、棚沢の住宅地の上に見えた正方院の墓地横で「本仁田山→」標識を見つけ、左折して杉林の山道に進む。 |
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7時、最初の3分岐点に上り着くとそこまで林道が回りこんで来ていて7台の車が駐車していた。 私の古い手持ち地図には駅横の右折路の先は西川沿いに北に伸びているだけのように記されているがその後、林道は山腹を回りこんでこの地点まで延長されたものらしい。 その先の登路を探している間にまた1台が到着し、4人の林業作業者が機材を担いで急斜面を上っていった。私たちもそれに続く。杉林の中にも朝の太陽が差し込み始めた。 |
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7時17分、山道が分岐し作業者は右の山腹に進み私たちは「コブタカ山→」表示の尾根筋を上り人の気配が無いのでマロンをフリーにする。久しぶりの自由の身がうれしいのかマロンはトランシーバで呼ばれても反応が遅くて都度、おとーさんの怒声を浴びる。 7時36分、一段のピークに上り着いて小休止。相変わらずの森の中で見晴らしはない。マロンにも水とバナナを与えモミ、アセビ、コナラ、赤松の混成林を登る。気温はほぼ0度。 この山には獣が少ないのか今日のマロンは比較的落ち着いている。地図の1011mポイントへの上りが始まった。 |
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7時53分、1011mポイントを通過。尾根の北斜面に僅かながら雪が残っていた。 8時1分、進路の右に尖った「コブタカ山」が聳え、左の「本仁田山」山頂に尾根が続いている。ここまでは見晴らしの得られない森の中ばかり上ってきたので変化のある景色に気分が高揚。 マロンが臭いを嗅ぎ始めたのでリードを付ける。 |
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8時7分、「コブタカ山」への登りが始まった。岩混じりの急斜面をほぼ直登していく。マロンにあおられるので結構息が上がる。 8時12分、「コブタカ山」山頂に到着。北から川苔山からの道が合流している。 朝日を浴びてムスビを食べながら景色を楽しむ。 |
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8時20分、「本仁田山」へ出発。南へ7分ほど平坦な道を進むと本仁田山への上りが始まった。山の北斜面の林の中では少ない残雪が凍っていた。 8時40分、平石尾根への分岐点で南に方角を代えると前方に山頂らしい高まり。 |
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8時42分、三等三角点のある「本仁田山」山頂に到着。 山頂には僅かながら残雪が凍っている。樹間越しに富士山が見えた。 昔、川苔山を訪ねた折にこの山頂で見た潰れかけた小屋は相変わらずの姿で残っていた。 |
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8時50分、南に向かって下山開始。 すぐに安寺沢への下山路を右に見送り私たちは「チクマ山→」標識に従うと自然林の中の急斜面下りが始まった。急傾斜に落ち葉が積もり、先行したがるマロンを後ろに従えて下るのは結構緊張を強いられる。 9時13分、無事に急斜面の通過を終えて緩く上り下りしながら下山継続。後ろを振り返ると「本仁田山」が上りの方向からとは姿をガラッと変えてピラミッドのようなシャープな姿を見せていた。 |
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9時22分、ゴンザス尾根への分岐点通過。森の中で作業中の数人と挨拶。 小休止して地図を広げ南隣に見える山名を確認すると以前、初代マロンの登った御前山、大岳山だった。 9時44分、南に大きく展望の開けた伐採地を下る。7分ほど下るとまた桧林に入る。 |
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10時6分、森を外れて東が開けた山腹を下る。東には登路に使った杉ノ殿尾根が良く見える。 10時15分、杉林に入り、再び急斜面を下る。マロンをセーブしながら急斜面下りを続けていたら腿の筋肉が張り始めたので小休止してムスビを食べる。 下山を再開すると森の中に杉板で作った看板があり、「事業名 奥多摩町森林再生間伐事業箇所 この事業は地球の環境を守るために実施しました。東京都環境局」と書かれていた。今日は山中で10人以上もの林業従事者に出会ったが近頃、森の中で間伐している作業者を見るのは非常に珍しい。 |
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10時32分、線路脇まで下って折り返して人家前を通過し下ると西川に架かった幅狭の青い鉄橋が待っていた。 これを渡った前が駐車場で下山完了。(この橋の袂には登山標識は無かった。) 12時30分、無事帰宅。 |
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