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マロンの散歩道から西方に見える丹沢の山に時々、雪が見られるようになった。丹沢に生息するダニや蛭も雪に降られれば冬眠??しているだろうと久方ぶりに丹沢を歩くことにした。訪ねる山は種々検討の結果、道志側から「加入道山」経由で「大室山」に決めた。 ◇所要時間: 6時間47分 |
5時15分、家を出る。夜空には星が見えるのに路面が濡れていた。山には雪が降ったのかも・・。 橋本を通過し道志道(国道413号線)に進むと路肩には僅かに残雪。道志村役場の1kmほど先で「←道志の湯」看板を見つけ左折。 「道志の湯」を500mほど通過し、「大室山→」標識に従い左折した先で2段の大きな駐車場を見つけ車を入れる。気温はマイナス2度。 |
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7時13分、山方向に緩く上る舗装路を100mほど進むと雑木林に向かって「大室山・加入道山→」標識。林内には薄く雪が積もっていた。 7時23分、山道の両側にプラスチック筒が墓標のように林立。その先の「道志・森未来植樹祭」植樹地案内の看板には |
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平成13年・・・横浜市民,道志村民・関係機関等総計1303名の参加による植樹祭が開催され・・・・ブナやミズナラなど1人10本・1万本の広葉樹苗木をドロンコになって一生懸命植えました。・・・・ニホンジカが多数生息しています。・・・シカの食害から守り保護育成するため、フェンス・ガードによる獣害防止対策を施しています。 |
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7時33分、杉の植林帯に入ると雪が少なくなり歩きやすくなった。西斜面を上っているので朝の太陽は差し込まない。雪道に先行者の足跡が無いのでマロンをフリーにする。 7時48分、森の中のあづま屋に到着。マロンに水を与えるとガブ飲み。出発時点で車に用意した水を飲んでくれると楽なのだが・・・。 |
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「至・加入道山→」標識に従がって沢沿いに山腹を回り込み尾根筋を上りはじめる。南に雪の富士山が姿を見せ始めた。 雪の上に掌を変形したような見慣れない獣の足跡。体が温まったのでヤッケを脱いだが手袋は外せない。気温は0度。 |
8時20分、勾配が少しきつくなってきた。雪の上にまた見慣れない獣の足跡があったので念のためマロンをひも付きにする。前方の樹間に朝日がのぞく。 8時36分、桧林では太陽が入らず気温はマイナス2度。雪が凍っていないので助かる。寒くなったのでウインドブレーカを羽織る。 8時50分、雪の上にマロンの1/4ほどの小獣の足跡が続いていた。10cmほどの雪でも結構、歩行速度が低下するのを実感。 |
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尾根に近づくとあと20mほどの幅狭急坂の雪が凍っているように見えた。用心して私たちは軽アイゼンを付けたがマロンをフリーにしたら苦もなく登ってしまった。 9時13分、三分岐点の尾根に到着。標識は左に「←加入道山0.3km」、右に「白石山0.3km→」。 尾根に先着したマロンが「白石峠」方向に姿を消してトランシーバで呼んでも笛を吹いても戻らない。 |
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暫く待って仕方なくザックを置いて探しにいこうとしたら息を切らして戻ってきた。いらぬ気遣いをさせる奴だ。 日のあたる尾根道で左の加入道山に向かう。このあたりは雪が5cmほどに減っていて気持ちよく歩ける。 |
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気持ちに余裕が出来て雪景色を楽しみながら歩く。雪の白さの中ではマロンが汚れ犬に見える。 9時23分、丸太階段で加入道山への緩い上りが始まる。その右手に大きな山が姿を見せた。久しぶりに見る「大室山」は結構大きな山体だ。 |
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9時28分、加入道山に到着。山頂南の窪地に「避難小屋」。ムスビを食べての小休止を終えて、朝日の中、15cmほどの残雪にマロンの足跡を追いかけながら尾根筋で大室山に向かう。 9時44分、高度差で20m程下り、30mほどを上り返す。足場が良くないので10cm程度の積雪でも気が許せない。4本爪アイゼンに感謝。 9時53分、上り返したピークに現地名「前大室」の三叉路標識。私たちは東への尾根筋を進む。 |
10時7分、眼前に大きな「大室山」が鎮座。その手前に高度差で60mほどの下りがあるので、ここから見る「大室山」は結構なボリューム感がある上、今日は山肌に雪を纏っているので結構見映えもいい。 マロンをフリーにして下り開始。 10時13分、「破風口」まで下りきる。ここは南北に風が吹き抜ける箇所だが今日は幸い風が弱い。「大室山1.4km→」標識に従い、高度差80mの上りに取り掛かる。 |
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10時43分、傾斜が緩んだので小休止。一息ついてブナ林に進む。 11時2分、裸のブナ疎林の中、雪の積もった木道を通過。マロンは足を踏み外しそうなので雪の上を歩かせる。3分ほどで木道通過。前方に「大室山」の山頂が見える。 11時11分、犬越路からの道が合流する三差路に着き、休憩テーブルの雪を払って小休止。犬越路からの雪面にも踏み跡は無かった。 |
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15cmほどの積雪を踏んで山頂に進む。吹き溜まりに足を落とすと30cmほどもぐる。裸木に混じってアセビが緑の葉を見せる。ウサギらしい足跡が山頂方向に続いていた。 11時23分、雪の「大室山」山頂に到着。 |
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山頂は樹木で取り囲まれて周囲に見晴らしは無く、ただ数個の標識が立っているだけ。初代マロンと登った時にあった丸太テーブルは跡形も無い。気温は5度に上がっていた。青空には飛行機雲が伸びていく。 |
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11時30分、先ほどの三叉路に戻って小休止。パンを取り出すとマロンも欲しがるが耳の炎症の原因は小麦粉のせいかもと医者に言われたことがあり、マロンはドックフードで我慢。5分ほどの休憩で往路での下山開始。 12時46分、加入道山に戻る。雪道の上り下りがあったので結構きつかった。空に雲が増えてきた。 1時、「道志村→」への三叉路に戻る。既に雪はザクザクに緩んでいる。雪量が減ったあたりでアイゼンを外す。 13時33分、下りに飽きる頃、やっとあづま屋へ到着して小休止。 2時、車に戻る。夏山に比べると結構、時間を要した山歩きだった。 4時、無事帰宅。 |
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