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9月も中旬。天候は安定しはじめ、朝夕に涼しさが感じられる。 3連休の前日も全国的に晴天予報。 …・で、かねて目を付けていた群馬県の武尊山を訪ねることにした。この山は8年前、前武尊側から妻と登ったが、ガスで山頂からの景色は楽しめなかったので、今回は秋の好展望を期待。今回、おかーさんは都合によりお留守番。 ◇所要時間: 6時間3分 |
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2時27分、家を出て、練馬ICから関越自動車道に入り5時、沼田ICを下り県道64号線(奥利根湯けむり街道)に進む。昨夜は雨だったらしく路面が濡れている。 高度を上げるに従い、空が雲に覆われてきた。背嶺トンネルを抜けて片品村に入ると上空は青空に変わる。「武尊牧場↑」の看板に従い、徐序に高度を上げる。 |
武尊牧場スキー場への分岐路は見送り、「東俣駐車場」を探しながら舗装林道を更に辿ると、何の標識も無いが左上への分岐路があり、これに上ってみると80台ほど駐車可能な大きな舗装駐車場だった。 駐車場奥にはトイレ付き休憩所があり、入口前には(泥靴清掃用?)水洗設備も設置されていた。先着車の同年配登山者にここが「東俣駐車場」であることを確認の上、出発準備を開始。 |
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5時53分、建物横から唐松林の中の登山道に進む。 気温は10度で無風。駐車場に他車は見当たらないので、この登山口からの先行者はいないと考え、マロンをフリーにして上る。唐松林越しに朝の太陽が差し込んできた。 手入れの良い山道を進むと樹種は白樺林に代わる。山道は遊歩道のように舗装された道にぶつかり、標識に従い西に向かう。路肩にヨメナ、アキノキリンソウが咲いていた。 |
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6時11分、三叉路地点に登山届箱と大きな「水源の森」の看板があり、標識に従いブナの森に進む。暫くは5m幅ほどに広がった山道の木道を進む。 6時22分、ぬかった道を進むと林の中に小広場があり、「眠るおとこ」ロケ地の看板と水溜りのような池があった。幅広の山道はブナ林の中を緩やかに下る。 6時29分、緩い上り。シイタケらしいキノコを見つけたが自信がないのでパス。少し上ると尾根状の地形になる。白樺やコナラ林の平坦な道を前進。この土地は水はけが悪いのか、ヌカルムところが多い。 |
6時45分、林の中、右への分岐路に「田代湿原→」標識。ここにも「熊出没 注意」看板がある。先導マロンの熊鈴が頼り。小休止していると、駐車場で挨拶した同年配登山者が足早に先行。私達も「武尊山 5km→」標識に従い、森の中の緩やかな幅広山道を前進。 |
7時7分、オオシラビソの林の中に赤い三角屋根の「武尊避難小屋」があった。外見はしっかりしているが、室内はかなり荒れていた。 進路は南西に変わり前方の高まりに続いている。森の下草の笹は背丈を越え、進路以外に視界は得られない。頭上の空に雲は無く、青空をバックにナナカマドの赤い実が美しく映える。 7時53分、ハッキリしないピークに緩く上りあげた。このあたりが「セビオス岳」らしい。前方に展望が利き始め前方の木立の上にズングリした山塊が姿を見せた。「中ノ岳」らしい。 |
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尾根筋を辿ると周りに樹木が無くなり、笹原の中を進む。「中ノ岳」の前面の急斜面を先ほど先行した登山者と更に別の赤ザックの登山者が結構、良いペースで登っていくのが見えた。 8時2分、急斜面に近づいていくと、ガイドブックに記載の「岩溝の鎖場」がはっきり見える。破砕石に覆われ、傾斜がキックなった山道をマロンは楽に上っていくがおとーさんは汗だらけ。 |
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8時8分、最初の鎖場の下でマロンが待っていた。この鎖場でマロンが怖気づくようであれば、マロンのポシェットに格納してあるキャリアにマロンを包んで背負い上げるつもりで来たが、マロンは躊躇せずに中段まで自力で登った。…が、ここで前進不能。 …で、マロンのハーネスを掴み、右の岩溝に移してやったら後は自力で攀じ登った。結局、鎖場は3箇所あったが、マロンは後の2箇所を自力で通過。 8時18分、鎖場の先はハイマツ帯になり、「中ノ岳」山頂を左に巻いて進む。 |
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8時29分、「前武尊」と「武尊山(沖武尊)」への三叉路に到着すると、先ほどの2人の先行登山者が休んでおり、マロンは鎖場を良く登ったと褒められていた。 この地点まで来ると、西に「沖武尊」が姿を現し、沖武尊から南に剣ヶ峰山、西峰と続く美しい稜線が楽しめた。 8年前、妻と「前武尊」側から登ってきてガスの中に僅かにしか眺められなかった景色が今回はハッキリと眼前にすることが出来て感激。 |
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「中ノ岳」の山腹を横切る形で「沖武尊」に向かうと右の山腹から湧き水が細いパイプを通して流れ出ていた。地図には「笹清水」と記されている。 先に進むと、地図に「三ッ池」と記載されている細長い窪地に3箇所の水溜り横を通過。 8時50分、右手の岩場にいかつい姿の等身大の「日本武尊」像が立っていた。 |
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8時56分、「武尊山」山頂に到着。 山頂には一等三角点や展望図盤があり、先行の二人が周りに見える山名を確認しあっていた。遠方の山はガスの合間に見えたり隠れたりしているが、近場の山の稜線は味のある姿を見せてくれた。 山頂からの展望を十分に楽しむ。 |
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9時11分、山頂を後に往路で下山開始。 東の方に雲が増えてきた。山頂での恒例行事にしているムスビを食べ損ねたことに気づき、三ッ池でムスビとドックフードでエネルギー補給。 今日はマロンに煽られての急ぎの山行で一寸疲労感があったが、ムスビ1つでも体力・気力が回復するのが感じられる。 |
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急坂の鎖場下りはマロンをサポートする為、用心してカメラとステッキをザックにしまったが、殆ど手助け不要でマロンは下りきった。 下の尾根筋を引率らしい男性登山者と8人ほどの女性登山者が上ってきて交差。 下りコースは森の中で見通しが悪いので、マロンにリードを付けて「後へ!!」と命令。マロンに煽られて、ヌカルミを一々避ける間もなく、ただただ下る。 11時56分、無事、駐車場に戻る。休憩所の洗い場でマロンの泥を落としていると例の同年配登山者も駐車場に戻ってきた。 往路で帰路に付き、15時30分、無事帰宅。 |
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