|
群馬県の榛名湖周辺の登山コース中から、浅間山(水沢山)と二ッ岳を訪ねることにした。東の水沢観音からの累積高度を調べると1200mを超えていて厳しそう。・・で、逆方向から浅間山(水沢山)を往復するコースはと調べたら累積高度は600mほどでこのコースで三山を訪ねることにした。 ◇所要時間: 4時間55分 |
|
3時20分、出発。圏央道から関越自動車道に移り、5時過ぎに渋川・伊香保ICを下りる。 人の気配の無い伊香保温泉街を通り抜け、県道渋川・松井田線で榛名山への九十九折舗装路を上る。高根展望台を通過する頃、東の空が僅かに朝焼け。 5時44分、ヤセオネ峠手前で「群馬テレビ送信所→」標識に従い県道を左折し、林道・五林班線の細い舗装路を下っていく。3分ほどで谷間の「群馬テレビ 二ッ岳送信所」「雄岳・雌岳→」標識の立つ小さな駐車場(5台程度)に下りきって駐車。東に「雄岳」が暗く聳え、その横に夜明けの明星が光っていた。 ライトなしで歩ける明るさになるまでゆっくりと出発準備。駐車場の「二ッ岳」の解説板には・・・ |
|
二ッ岳 |
|
6時5分、「雄岳・雌岳→」標識に従い木橋で沢を渡りスタート。 6時27分、「八合目」の「雌岳→」への分岐地点で小休止。最初からマロンのハイペースに合わせて上ったので息苦しくて体が汗ばんでいる。 6時30分、東の山裾から朝日が上りはじめた。 |
||
|
6時38分、傾斜が緩んだあたりに送信所の大きな建物が2つ現れた。「頂上→」表示に従って建物脇を登る。 6時47分、「雄岳 1343m」山頂に到着。狭い岩に立って榛名富士を中心にした朝日を浴びた榛名カルデラ火山の連山景色を撮影。 山頂はヒトリと一匹で満杯。4年前、マロン抜きで登った「相馬山」が眼前に屹立して一段と立派。 |
|
|
|
|
6時49分、建物を回って下り開始。朝日を浴びながらゆっくりと下る。10分ほどで「雌岳→」への分岐に戻り、岩の間に落ち葉の詰まった道を下る。 岩階段で沢筋まで下るとアズマヤのある三叉路。「雌岳・オンマ谷→」標識に従い板階段で登っていく。 7時12分、段差の大きい丸太と板の階段を息を切らして上りあげ、傾斜のゆるんできた山斜面を上ると背後の「相馬山」が荒れた山肌を見せはじめた。 |
7時15分、石祠のある「雌岳 1306m」山頂に到着。 東に大きく展望が得られ、北から南に伸びる利根川の先の霞みの中に赤城山が見えた。その手前に独立して尖った姿を見せる山はこれから訪ねる「浅間山(水沢山)」。 雲も風も無く静か。北近くには以前、マロンも登った「十二ヶ岳」「中ノ岳」「小野子山」の三連山、その右に獅子岩も見える「子持山」が当時の歩いたコースを辿れる姿で朝日を浴びて見えた。 |
|
|
|
|
|
|
7時29分、「浅間山(水沢山)」に向かい下山開始。10分ほどで「水沢山・オンマ谷→」標識の立つ三叉路に着き、「七合目避難小屋」と表示されているアズマヤ前を通過し東に進む。 殆ど枯れ木状態の森は下るに従い、色づいた葉が見られるようになった。やがて大きな岩の累積する林の中を虎縞ロープにガイドされて下っていく。 |
|
|
8時6分、尾根筋に登りつき太陽を浴び東に進む。森の道の真ん中に「ヌタ場」。マロンは無関心で通過。その先にアズマヤがあり、「つつじが峯休憩所」の看板。朝日を浴びた草原でザックを下ろして休む。西には雄山、雌山、相馬山が聳えて明るい景色。草原の至る所に獣の掘り跡が見られた。 10分ほど休んで出発。潅木帯の平坦な幅広道を東に進む。唐松林は既に落葉を終えていたが所々に紅葉が残っていた。 |
8時31分、「水沢山登山口」標識の立つ舗装車道を横断。近くに5台ほどの駐車場があった。「熊出没注意」看板があったのでマロンの熊鈴を二つ鳴らすようにして進む。木々の殆どは落葉を終えていたが堆積した落ち葉に紅葉の名残。 |
|
8時47分、放送アンテナのある建物脇に上りつき、狭い尾根筋を辿って水沢山を目指し登っていく。山道に岩が混じり始めた。 今日は暖かくて体温が上がったらしく先行マロンが腹ばいで休んだので小休止。近くに狂い咲きらしい三つ葉つつじの花を見つけ写真に収める。 |
|
|
9時8分、「水沢山」山頂に到着。国土地理院地図には「浅間山(水沢山)」と表記されているが、現地の標識類は全て「水沢山」で統一されていた。 山頂には同年配夫婦登山者が先着していた。東の水沢観音から登ったとのこと。山座表示盤を見ながら展望を楽しむ。この山頂は360度の展望が得られるが、東の筑波山方面は霞の中。 北から右回りに谷川岳、至仏山、燧ケ岳、日光白根山、袈裟丸山、富士山。荒船山、八ヶ岳、浅間山、苗場山が同定できた。 |
西には先ほど登ってきた「雄岳」と「雌岳」、これと対峙して相馬山が聳えている。これらの山は既に紅葉シーズンを終え冬待ちの様子。 9時19分、展望を堪能して往路で下山開始。10分ほどで放送設備前を通過し二組の登山者と交差。 9時38分、舗装路を横断し、往路で休んだ草原で小休止。 |
|
|
10時12分、「雄岳・雌岳」と「オンマ谷」の分岐に到着。ここからはオンマ谷に下る。「オンマ谷」の解説板には・・・ オンマ谷 オンマ谷の名称は、鎌倉時代の土豪、相馬小次郎師常が相馬山の頂に遠見番所を置き、館から馬で来たが、ここから急峻となるため、この原に馬を置いたことから、「御馬谷」であったといわれていますが、一説には、相馬山が「御魔山」とも伝えられていて、硫気を含む火口であったために「魔の谷」ということから「御魔谷」といわれるようになったともいいます。 |
|
大岩の堆積した窪地の中、コースの片側に張られた鎖沿いに進む。大岩の間を木橋も使いながら抜けていく。 10時36分、岩の多い箇所を通過し終えて、相馬山と二ッ岳間の窪地の林を進む。太陽が差込み、見通しもよいのでマロンをフリーにして小休止。木の枝のマユミの赤い実が青空に映える。 |
|
10時42分、緩い上りが始まり、駐車場が近づいた感じ。駐車場手前に「オンマ谷風穴」の解説看板が立ち、崖の岩に穴。 10時49分、駐車場に到着。車は5台に増えていた。 車で伊香保に下る九十九折の坂では見事な紅葉が楽しめた。 1時40分、無事帰宅。 |
|