<コースと標準時間> |
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今回のコースは若干距離があり一泊二日の行程。ガイドブックに紹介されている「金剛院宿坊」泊を考え、先方に電話してみたが「冬季は水がなく、泊めてあげられない。」との返事。で、思い切って冬の年末キャンプの旅を計画。自然歩道歩きを始めた頃は、何かと弱気だったワイフも結構その気になっている。 12月29日 (日) |
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6時30分、前回の離脱ポイント・大井川の橋の袂から、自然歩道に歩き出す。63号線を辿るうちコースを見失う。ジョギング中の女子高生に野守池へのルートを尋ね、473号線の川沿いの桜並木を進み、「自然歩道標識
野守池0.3km」標識を見つけた。 6時55分、夢窓国師と野守姫の悲恋伝説があるという「野守の池」着。釣り人が数人。トイレあり。池を一巡りして先に進む。 |
「八垂(やだる)の瀧2.9km」の標識前を通過。家山川に沿い桜並木を歩く。河原にシロサギ。赤い橋、八幡神社を通過。左に橋があり迷うが道なりに山に入る。 7時54分、「八垂(やだる)の瀧」。表示が見えないので通り過ぎそうになる。瀧の前を左折し橋を渡るとコンクリート製イスのある小屋前に、「金剛院7.5km」標識。南沢川沿いに市井平に向かって登り始める。 8時30分、道脇の「秘境の瀧写真コンテスト しいだる 徒歩7分」標示板を見付け、写真を撮ろうと10分ほど沢の脇道を登ってみたが、それらしい瀧は見つからず・・・ ??。ムダ足。 9時10分、椎茸栽培の山村集落「市井市」に「金剛院4.4km」の標示。 「金剛院3.6km」標識あたりには温室。山に入ると急登となり、ヒメシャラの木の肌が美しい。 |
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10時40分、「金剛院」着。 きれいに掃除された庭に八角堂、本堂、青い屋根の宿坊、梅、道を隔てて竹林。冬日のシャクナゲの庭で半食。 11時、金剛院を出発。北斜面になり急に風が冷たい。立派な山門や大杉。「大光寺5.6km」の標識。きれいな下りの舗装道路を歩き、大日参道の石標に出る。 11時21分、平松峠の「大光寺4.5km」標識より山を登る。途中、休憩テーブルあり。尾根の山腹をまきながら登る。 |
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11時50分、桧の林を抜けると、暖かく茶色に芝枯れしたキャンプに良さそうな広場に出る。「大光寺3.2km」標識地点より太陽を背に裸尾根を登る。 椿の葉がテカテカ光る。藪カンゾウの葉が色づいている。左斜面は一面の植林幼木。山頂には遠くからも目立つ一本杉。 12時50分、「鳥居沢山」に着く。山上に休憩テーブルあり。山下と同じの「大光寺3.2km」の標識がありびっくり。すぐ先に「大光寺1.8km」の標識を見つけ安心。 急な下りの後、舗装路に出る。大きな鳥居と春埜山・奥の院の石碑あり。 |
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13時40分、春埜山・大白坊大権現の石碑前に出る。左に折れると広い展望地のうしろに大光寺本堂。大きなキツネ(犬?)の石像。樹齢1300年の大杉。 13時50分、昼食を摂っていると、身障者に付添いの人がどこから?と話しかけてきた。観光客らしくないザック姿に興味を感じたらしい。大権現に旅の安全を祈願し、「新宮池へ9.1km」の看板を後に出発する。道は車道から山道へ変わる。 14時12分、車道に出ると「大時1.5km」標識。山道は通行止めになっており、右斜面の車道をウネウネ回される。 14時45分、茶畑の中に「大時」集落あり。キャンプ場のある「花島」へ向かう道との四辻に出る。「新宮池5.8km」の標識。 14時54分、東海自然歩道休憩舎あり。テントが張れる暖かそうな平地と水道があったが、体力と時間に余裕が有り、先に進む。 |
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15時35分、砂川集落?通過。「新宮池2.2km」の標識。15分ほどで「新宮池1km」指導標に従い右の山道に入る。 16時15分、やっと新宮池に到着。 周囲500mの公園風になった池でバイクの若者が釣りをしていた。池の正面の杉や桧の小高い地点に新宮神社が見える。祭りに使う(?)大きな木造舟の脇の解説板には「焼石を池に投げ、暴れる竜を鎮めた…」との記事。無人の食堂や電灯の点くきれいなトイレや水道があり、池横の小さな草原にテントを張る。年末の晦日の寒さを少しでも防ぐため、食堂横に立てかけてあったベニヤ板を床板に借用。 12月30日(月) |
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5時20分、ライトを点けて「新宮池」を出発。 坂道は霧の中に消え、前方下界は湖のよう。小山がその中に浮かんでいる。「和泉平」集落の灯篭で分かれ道。右に進む。「若身4.5km、犬居5.9km」の標識。 5時50分、自販機のある三叉路でいずれが自然歩道か暫く迷う。このようなポイントでは「自然歩道」の標識文字が本当に有り難い。この後は「犬居5.1km」、「犬居4.5km」と順調に森や茶畑の中を下る。もやが次第に消える。 |
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「犬居2.5km」の所で広い車道に出て右折。自販機でコーヒーを買う。326号線にぶつかり左折。 「犬居1.2km」あたりで「氣田川」が合流している。トンビやサギが飛び、モズが鳴いていた。 「若身橋」「犬居小学校」「瑞雲寺」を通過。「氣田川」の清流に懸かった「犬居橋」を渡る。 |
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舗装路に懸かった「犬居城跡への歩道橋」を渡る。其角の句碑横の「犬居0.6km」で左折し山道に入る。(本丸を囲む空壕址)(張出し物見櫓址)(本丸追手門址)を横目で過す。犬居城の解説板の所にテーブルあり。 7時30分、(鐘懸城祉)(本丸址)櫓を象った展望台に立つ。朝の光の中、雲海に山峰が浮かび、眼下のもやの中に体育設備が松越し見える。展望台を降りると首のない天狗の石像。「秋葉山6.4km」標識。 林を下り鳥居を抜けると舗装路に出る。「秋葉山5.5km」。茶畑、豊岡集落、大きい氣田川に出る。 |
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秋葉神社バス停後ろに秋葉神社下社があり、巫女さんが新年を迎える準備をしている。階段を登り、参詣して交通安全の御札を頂く。「秋葉山4.8km」の所で286号線に出る。 8時45分、秋葉山麓バス停で「秋葉山4.2km」の標識。ここから、石畳の登りが始まり「秋葉山3.8km」より本格的な登りとなる。(13丁小豆坂)では紫色の石が見られる。(18丁茶屋跡で「秋葉山2.8km」標識。解説看板が続く。(チョボイチ平跡は昔の賭場跡)(30丁目さくら屋茶屋)(子安地蔵尊のひしゃくは何故か全て穴が空いていた。) なお、この「ひしゃく」の穴の疑問は7年目にして 郷里の弟からの下記メールで解消。 ところで、東海自然歩道の秋葉山付近を歩いた時、小さな祠に底の抜けた柄杓が何本も奉納されていた。あれは
いったい 何だったのだろうか、と 言っていましたね。 ここで「日本産育習俗資料集成」の項より、いくつかの民族事例を見てみよう。 ・村社西分神社の氏子は かつて難産した者がいないといって 産婦たちの信心が厚い。平産を祈って
産後に底のない竹ひしゃくを奉納する。また子安の神という神社を信仰するものもある。(東京府西多摩郡青梅町) ・塩釜様にはひしゃくの底を抜いたもの、あるいはこれに代わるもの、すなわち
薄板をまるく輪にしたものをあげる。(長野県本郷・島立・笹賀)これは ひしゃくのように腹の中に何も残らず 安産が出来るようにとの まじないである。(本郷・島立)(松本地方) ・箪笥の引き出しを 少しずつ 全部開くと出産する。(山口県吉敷郡) ・
ふた物のふたを取り除く。(福岡県一般) 特に、底板を抜いた柄杓を安産にご利益があるとされる神仏に奉納する例は、全国に数多く見られる。これらの事例は、柄杓の底を抜くこと、あるいは閉ざされたものを開放することに、胎児が滞ることなく産み落とされ、そして胞衣が下りてくる様子を重ね合わせたものであろう。 ・
所々に海抜標高の表示があり、標高580mで景色を見ながら休憩。(信玄岩)(富士見茶屋出店跡)(右信玄岩、左権現岩)海抜704mに秋葉大権現の赤山門、三尺坊がある。自販機で熱いお茶を買い、山頂まで持っていく。 10時45分、火防秋葉神社神門着。 10時50分、「秋葉山」山頂。雲一つ無い快晴の中、白い印象の階段を上り、「秋葉神社本殿」に参詣。広く清浄な感じ。階段を下ると大きな鳥居と獅子の石像のある大駐車場に出る。舗装道路を少し下り、標示に従い右の山道に入るが、何度か車道と交差する。「秋葉ダム4.2km」のテーブルで休憩後、車道から外れて山道のつづら折りを下る。ミョウガやシャガが多い。 12時10分、沢を渡る。 12時49分。 町中を通り床屋の横を上がって、西川バス停に出る。 |
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