<コースと標準時間>
 定光寺→(3.1km 1:10)戸之原→(2.2km 1:00)桧峠→(0.9km 0:30)道樹山→(3.5km 1:20)内津峠→(4.8km 1:30)小牧市→(6.1km 2:00)奥入鹿橋→(6.8km 2:15)今井→(3.2km 1:00)禅師野→(4.4km 2:20)寂光院→(2.2km 0:45)犬山橋→(1.6km 0:30)ライン大橋総距離 38.8km

11月 5日(木)

午前10時、RVRで厚木を出発。東京では「木枯らし1号」が吹いたとラジオ放送。東名高速を「春日井IC」で下り、多少、道に迷いながらも15時頃、前回の離脱ポイントの「定光寺」に到着。

自然歩道へは翌早朝に出発の予定。 先ずは旅期間中の車置き場を探す。うまい具合に定光寺駅沿いの道に自然歩道や観光客用の10台程度の駐車場を見付けた。その時点では満車だったが早朝には空きスペースありと予測し第1候補とする。夜には間があるので前回、雨で寄らずに通過した鷹夢山「定光寺」に車で登って参詣。

下山して「正伝池」を一回りして広い駐車場(清潔なトイレと交番付き)を見付け、今夜の車キャンプ地に決める。次に食料調達の為、コンビニ探しに車を走らせ、やっと多治見市で「サークルK」を見付け夕食を確保。翌日分は期間保証されていないので翌朝、再来する事にして定光寺公園に戻り車キャンプ。

 11月 6日(金)

4時前に支度を整え、多治見市のコンビニに車を走らせて朝、昼、翌日の朝食を購入し、定光寺に戻る。

 

430分、駅近くの駐車場(玉野園地への登り口)に車を置き、ヘッドランプを点灯し自然歩道に出発。

道はいきなり駅裏の山に向かう。12分程で玉野園地に登りつく。愛知高原国定公園の案内板や東屋、御嶽神社が月の光に浮かぶ。山道は尾根に続く。

540分、林道に出る頃、薄明るくなりライトを消す。太い舗装路に出て外之原方面に僅か下り、すぐに右手の山道にガイドされる。

623分、「桧峠へ0.8km」の標識でこの尾根道が「愛知県」と「岐阜県」の県境と知る。地図で確認すると10km程、県境を歩くことになる。

 

630分、舗装路に出たが、7分程歩くと「道樹山 0.9km 40分」の標識があり左折を指示している。ここが「桧峠」らしい。長い登りの階段が続く。背後から朝日を受ける。途中、休憩を兼ねてコンビニのムスビで朝食。

712分、「道樹山(426m)」に登りつく。

お社と2体の地蔵を後にして先に進むと、道脇に形の良い小社あり。回り込んで覗いてみると願い事別の参拝文句が指導板に書かれており、神様も標準化の時代かと可笑しい。

この先も自然林の尾根道が続く。

84分、「弥勒山(437m)」に到着。

山頂の東屋の中に前方視界の説明板が設置されており、伊吹山や養老山地が識別出来た。

840分、県道に出てこれを下るとダンプカーも小さく見える程の大規模廃棄物処理場の建設現場横を通過。採石場の跡地利用らしい。13分程で舗装坂道を下りきると「内津峠」。眼下の国道19号線のトンネルに車の出入りが激しい。T字路を左折し300m程で右折し山に入り、ベンチのある休憩所広場で半食。

 

930分、「北山橋」で中央高速道路を跨ぎ、林の尾根道を先に進むと突然、前方が開ける。前方に見える山々は半分以上削り取られている。土砂が道路工事用に採取されているらしい。自然歩道はこの場所を左に回り込み、西に向きを変える。

 

 

1011分、わかりにくい標識に遭遇。通常、指導標の行き先表示マークは緑の三角の筈だが、この地点の標識は行き先が白三角で、行き先名も「休憩所」となっており進退に迷う。他に標識がみあたらないので、色塗りミスと判断して先に進む。(正解)

1056分、小牧市と犬山市の「市境」に到着。「山火事注意」の大きな布看板をくぐり犬山市に入る。

1141分、「丸山橋」を通過。次の「黒平谷橋」のキャンプ場では翌日用の水補給を予定していたが、シーズンオフの井戸水だった為、採取は見送る。

自然歩道は「五條川」沿いの杉木立の砂利道となり「入鹿池」方向に向かう。当初計画では、初日は「入鹿池」近くまで歩ければ成功、と考えていたので昼前後にここを通過出来るとは予想外に好調な進展。

 

1228分、「八曾キャンプ場・もみの木有料駐車場」に到着。

蛇口から水は出ていたが「飲めません」表示の為、自販機でお茶缶を購入し翌日に備える。「2号橋」「1号橋」を経て五條川を「奥入鹿橋」で渡り、更に川沿いに下る。

 

113分、「入鹿池」に到着。農業用人造湖との解説板があるが、ほとんど干上がっていた。

自然歩道は「入鹿大橋」を後に「尾張パークウエイ」を100mほど北に進み、右の砂利道に入る。道の両脇には5mほどの石柱があり、それぞれに天狗と大僧正の像が金眼を光らせていた。道は登りになる。

 

135分、「天狗雄惣力山・鞍馬山教会」の入り口を通過。教会という文字から、丘の上に十字架の教会が建っているものとばかり予想していたが、お寺さんだったとは…。庫裏があったので水をもらいに寄ったが無人。流しの流水を汲ませてもらう。

道は山上に続く。道脇に「この山のものを採った者の寿命は1年…当山住職」の張り紙。激しい坊主に呆れる。

217分、「開拓パイロット農場」の案内板があるが、あたりの風景は特に変わりなく道は尾根の自然林に続く。

 

 

241分、舗装路に出る。やがて「丸山池 2.9km 1:00」標識。時間的にもそのあたりまでに、今日のキャンプ地を見付けなければと地形を物色しながら前進。

328分、人里に出る。「四ツ家」らしい。ひろい田園風景の中にハイウェイや国道があちこちに交差して見える。「丸山池」はこれらに囲まれた中にあり数人がバス釣をしていた。

車の高速走行音が若干、気になるが釣人以外に人目がないので、この池のほとりをキャンプ地に決める。

夕食を済ませて、薄暗くなるのを待ってテントを張り寝袋に入る。雌おしどりは野営にも慣れたのか、じきに寝息をたてる。

歩行距離・・…27.4km 時間・・…11時間

11 7日(土)

 

 

3時頃に目覚めたが4時半頃までウトウト眠る。雨は無かったようだがフライシートは結構濡れていた。

510分、ヘッドランプを点けて「丸山池」を出発。暗闇の中に「尾張パークウエイの料金所」ばかりが明るい。トンネルでパークウエイを潜り抜ける。暗い中、その先の広い舗装路を道なりに進み「ひかり学園」の看板を見付ける。

 

地図では「ひかり学園」を通過後、左の道に入るようになっているが、それを示す指導標も分かれ道も見つからない。不思議に思いつつも先に進むと国道41号線まで来てしまった。

仕方なく先程の「ひかり学園」の看板ポイントまで1km程戻ってみる。と、看板の立ててある斜面に板だけになった「東海自然歩道の表示板」が置いてあった。ランプ光での確認は困難だった。

結局、50分程ロスしたが「愛岐丘陵」への道を見付けて気分一新。

 

しばらく進むと先程歩いた舗装路が100m程右下に平行しており、やがて跨道橋でこれを横切り、国道41号線はガードで通過。谷地状の地形を通過し「平谷池」という溜め池を過ぎると自然歩道は人里に出る。

634分、車道と名鉄広見線を横切ると大規模な土地造成現場があり、左に迂回指示。線路脇の小川から大きな灰色の鷺が飛び立つ。迂回路表示に従っていくとやがて「熊野神社」前に出て自然歩道に復帰。

このあたりより場所に応じての解説板(竹林ではモウソウチクと真竹とヤダケの見分け方、林ではコナラとアベマキの見分け方等)があり楽しませてくれる。

78分、湖畔でキャンプしたくなるような良い雰囲気の「大洞池」を通過。

 

 

733分、本線ルートと恵那ルートとの合流点に到着。休憩テーブル回りが食事滓で酷く散かつていたので、楽しませてもらっている自然歩道に感謝して清掃奉仕。

進路は西に変わり上り下りしながらも徐々に高度が上がる。継鹿尾山への上りのようだ。このあたりから山肌は朱色の岩石と雑木の低木になり、カラッとした高山の雰囲気でグッド。キノコの群落も見られる。

816分、東屋とテーブルあり。継鹿尾山か?「犬山城 4.3km 1:30」の指導標あり。下りでの視界は良好。雲間から青空が覗きはじめた。

836分、継鹿尾観音を祭る?「寂光院」に到着。千手観音堂、弘法大師筆塚、階段など掃除が行き届いていて気持ちがいい。

この旅の安全を祈って梵鐘を一突き。石の階段を下りきると再び解説板があり、「竹と笹の違い(…皮が落ちるか残るか)」、「杉は沢、桧は峰(…水気の好み)」と教育してくれる。

 

95分、木曽川脇の公園に下りきる。ここの指導標の方向がはっきりしない。木曽川沿いを指示しているようにも見えるが、川近くにはこれに続く標識がなく、愛知県発行の自然歩道地図では川から遠ざかる道を指示している。で、地図を信用して左折して坂を登る。

 

200mほど先に指導標を見付け安心するがこれも指示する方向がはっきりしない。迷いながらも右折して前進すると「モンキーセンター」前に出る。

センター前の現地案内図で自然歩道はもつと手前で右折している事を知り戻る。が、それらしい道は見当たらず。

40分程右往左往したが、結局正規ルートを見付けられず、木曽川沿いに「ライン大橋」に向かう事にする。(反省:国際ユースホステルを探すべきだった。)

 

木曽川は急流と思い込んでいたが、このあたりは水量が多くゆつたり流れるきれいな川だった。木曽川ライン下りの船付き場あたりから川沿いのコンクリート河畔を歩く。

「犬山橋」まで進むと前方に「犬山城」が見えてきた。

1010分、城近くで道路に上がるとやっと自然歩道の指導標識に対面。標識指示に従い城前を通過し再び河畔に向かう。

1024分、「ライン大橋」に到着。記念撮影して今回の東海自然歩道の旅はここまでとする。

歩行距離・・…11.4km+迷走距離?? 時間・・…5時間半

1050分、犬山駅で新可児駅への電車にジャストミート。新可児駅でJRの可児駅に移動し多治見駅経由で定光寺駅へ。定光寺駅は無人駅で乗り越し代金を受け取る駅員がいない。駅下の雑貨屋が切符売り場でここのおばさんに代金を渡す。

12時過ぎに車に戻る。春日井IC近くの食堂で昼食し東名高速で厚木ICを目指す。1630分、予想外に早い時間で無事帰宅。
 犬山駅→新可児駅(名鉄広見線) 22 390円 可児駅→多治見駅(太多線) 20 230円 多治見駅→定光寺(JR中央本線) 8 190円 厚木IC→春日井IC (65502)円