西上州の山地図を見ていて、荒船山隣の「兜岩山」に「西端の岩場より大展望と注記されているのに気づく。記載歩行時間も左程でないので気軽な気持ちで長野県に快晴予報が出た水曜日の出発を決めた。

 

◇所要時間: 4時間17

◇難度(マロンとして): 易+++▼+難

◇マロンの日記:  視点の低いマロンには左程、感じませんでしたが、ローソク岩あたりは、意外に危険な場所らしく、マロンは紐を外され、後を歩かされました。山上は巾狭道で段差も大きく、ワンコは避けたほうがよさそうな山でした。

 

3時、出発。

入間ICから関越自動車道に乗り、藤岡JCT経由で上信越自動車道の下仁田ICを下り、国道254を西進し、荒船山の北に位置する内山トンネル通過。
トンネル先の左折路は工事中のため、その先を右折し、戻る形で荒船不動尊を目指す。不動尊に近ずいたと思われる地点の堰堤脇に5台程度の空き地を見つけ、駐車。

気温は6度で無風だが寒い。周りの紅葉は既に盛期を過ぎた感じ。

66分、参道に出発すると100mほど先に20台程度駐車可能な新しい駐車場があった。残念!!。その前を通過。

 

615分、舗装路脇に「兜岩入口」標識が立ち、山道に「・・台風により崩落箇所、倒木等の危険があり・・」の注意看板。今日はここに下山だと確認し、舗装路を先に進む。3分ほどで「荒船不動」寺院前を通過。この先の道にも同文の「注意看板」。

昨日は雨だったのか道が濡れていた。流水の沢を渡り、右岸を上っていく。

631分、また沢を横切り、濡れ落ち葉を踏み登ると直ぐ流水の小沢を渡る。上空の雲が消え始めた。落葉中の唐松林先でまた流水の小沢を通過し、自然林を大きく九十九折で登っていく。

 

649分、「星尾峠」に到着。標識は「←荒船山頂2km」と「御岳を経て田口峠→」。

マロンに水を与え、「御岳」目指して朝日を浴びながら幅狭尾根道をアップダウンしながら進む。登るに従い、背後に「荒船山」が航空母艦のような山体を見せた。

ピークを下った地点に三分岐があり、右下へ「荒船不動尊→」標識。今日の下山分岐路だ。更に西に進むと本格的な上り急坂にロープが張られていた。

 

719分、「御岳」への三分岐に着くと前方に「ローソク岩」と「兜岩山」が姿を見せた。右の「御岳」を目指し15mほど下り、小岩壁を乗り越して同高度を上り返す。

725分、神官銅像の祭られた「御岳」山頂に到着。

山頂の「御嶽山」の解説板には・・・(前文略)・・昔、木曾地方までお参りに行くには遠く、なかなか行けなかったことから、この山頂にきて木曾に向かって手をあわせたら、あるとき、いつの間にか分身が立っていたとも言われ誰れ言うとはなしに、「御嶽山」と呼ばれるようになった。長野県・佐久市・臼田営林署」。 と書かれていた。

 

741分、三分岐に戻り、「ローソク岩」に向かい山腹を下る。岩斜面にはロープが垂らされていた。下るに従い、「ローソク岩」が高く見え始めた。下り終え、またアップダウンしながら進む。

750分、安全鎖も張られた露岩の痩せ尾根。岩峰横を慎重に回り込みながら登る。

757分、小岩峰の肩に出た。

「孫ローソク岩」と呼ばれるらしいこの岩峰に立つと、西にはこれから訪ねる「兜岩山」が大きく、北は雲海の先遠くに浅間山、東には先程通過した「御岳」の先に「荒船山」ピークの「行塚山」が覗いて見えた。

 

痩せ尾根を慎重に先に進むとコースは山腹北の急斜面を巻き始めた。

自身の安全のため、マロンをフリーにする。設置の板橋を渡り、「ローソク岩」の北斜面を回り込んで進み、「ローソク岩」から北西に延びる尾根筋に合流。

ここからはしっかりした尾根道になり、マロンを紐付きに戻す。

 

812分、「田口峠」への三分岐に着くと右の「兜岩山」への山名表示板が無かった。肩ほどの笹の間を下る。200mほど先で「兜岩山」への上りが始まった。

824分、三等三角点と手造り「兜岩山1368.4m」標識のある山頂に到着。周囲は木立に囲まれ、視界が得られず北に80mほど進んでみたがブッシュが続き展望は得られなかった。

 

834分、山頂に戻り、西に100mほど進んでみると木立が途切れて西に好展望。ザックを下ろし、ムスビを食べながら秋景色を楽しむ。

 

844分、山頂に戻り、下山開始。

15分ほどで三分岐へ戻り、「ローソク岩・御岳山を経て星尾峠に至る 1,7km」標識に従う。

 

一旦下り、そのまま急坂を上り返すと岩峰の基部に出た・・?
踏み跡に従い岩峰基部を回り込みかけたが、踏み跡が何となく頼りなさそう・・??

疑問を感じてGPSを見たら完全に往路を外れて、「ローソク岩」下にいるのに気づきビックリ!!

「ローソク岩」基部を北回りで進めなくもなさそうだが、その先の様子が分からず、犬連れで無理は禁物と自制して、様子が分かっている往路で戻ることにして急坂を戻る。

915分、下りきった地点の分岐から「ローソク岩」の山腹を巻きながら往路を戻る。10分ほどで「孫ローソク岩」地点に戻り下山継続。空は快晴で心地良い風が吹いていた。

941分、御岳山の三分岐通過し、「荒船不動尊・近道」の三分岐で水飲み休憩後、北の沢沿い地形を九十九折で下る。

 

流水の沢を丸太橋で渡り、更に沢を横切り下り、隣の沢筋も横断。

1019分、「兜岩山入口」標識のある朝の往路に合流し、大駐車場前を通過。

1023分、車に戻る。

 

帰路につくと、南に先程訪ねた「御岳山」「孫ローソク岩」「子ローソク岩」「ローソク岩」「兜岩山」が並んで見えたので写真に収める。

 

 

120分、無事帰宅。