長野と山梨の県境にあり、フリークライマーに人気の「小川山」を降雪前に訪ねることにした。
ガイド書には登山口から最初の分岐までにハシゴや岩場があると書かれていたので、マロンが自力で歩けるよう、最初はカモシカ遊歩道で、下山は八丁平経由で戻る周回コースで歩くことにした。

 

◇所要時間: 7時間20
◇難度(マロンとして): 易++++▼難 (ハシゴあり)
◇マロンの日記:
  思いがけなく残雪でした。「唐沢ノ滝」からメインコースに合流する手前に丸木のハシゴがあり自力通過ならずで今回も・・・残念!!
上りは岩やシャクナゲ樹林のトンネル道、小川山から八丁平へは針葉樹林の中の上下、左右のクネクネ道、金峰山小屋分岐への下りは沢沿いの巾狭道、最後は長い砂利林道と変化のあるコースでした。

 

3時、満月を見上げて出発。

国立府中ICから中央高速に乗り、長坂ICを下りて県道28で北上。国道141(清里ライン)に分かれ、その先で県道68に移り、東進して川上第二小学校先を右折。道脇の岳カンバ林に残雪が見られ、路肩の温度計がマイナス5度を表示し驚く。

6時前、金峰山荘入口ゲートでチケットを取り、広大な場内駐車場に車を置く。

67分、準備を整え、駐車場右奥の岳カンバ林に進む。北と南に屹立した花崗岩の岩山が立派。

唐沢の滝に至る」標識に従う。林床に霜柱が10cmほどに伸びていた。

620分、「↑唐沢の滝」と「屋根岩→」コースの分岐標識通過。落ち葉の上に残雪が見られるようになった。

632分、流水の沢を横切り、岳カンバ、コメツガ林の岩壁沿いに急斜面をトラバース。岩壁の上から大きなツララが垂れていた。

降雪前の「小川山」を歩くつもりが、季節に先を越された感じ。

途中、水飲み休憩。体が温まり1枚脱いだが、手袋はとても外す気が起こらない。

72分、「唐沢ノ滝」下に立つ。

落差30mほどの滝で両側にはツララ。滝口の岳カンバに朝日が差し込み映える。沢の下流を横切り、窪地を回りこみメイン路への合流点を目指す。丸木橋を通過。

 

719分、岩壁に13段の木ハシゴ。両サイドに逃げ場は無く、滑りそうな丸太なのでマロンの自力通過は無理と判断し、ザックを残し、片手に20kg弱のマロンを抱き上げ通過。

725分、メイン路に合流。

 

 

10分ほど先の「展望岩」に登ると2つのピークの先にズングリした「小川山」が見えた。

上空は雲ひとつ無い青空。

 

岩と石楠花のトンネルを潜ったり、露岩の先端を巻いたり、岩間を抜けたりして登っていく。

752分、傾斜が緩んだが相変わらず石楠花の密林帯通過。岩石が減り歩きやすくなった。

木立の途切れ箇所では南に「金峰山」、前方には「小川山」が望めた。直ぐにモミやクロベ、岳カンバの混交林に入り、雪混じりの落ち葉を踏みしめ登る。

 

尾根の北側のモミ林を通過。コースは相変わらず残雪に覆われ、進路は塞がれるほどのコメツガや石楠花で密林のよう。

シラビソの歩きやすい林を通過。木立越し右に小川山が見える。残り高度100mで水飲み休憩。この先は下山路の「八丁平」分岐を見落とさないように注意して進む。

939分、手作り「↓金峰山荘」看板の三叉路を右折して山頂を目指す。

 

943分、「小川山2418m 山梨百名山」標柱の立つ山頂に到着。国土地理院の資料では長野県の山になっていたのに・・・??

10畳程度の小広場周りは石楠花、コメツガ等で視界なし。ムスビを食べながら西と南を覗いてみたが、木立越しに金峰山や八ヶ岳が見えた程度。

759分、下山開始。すぐに三分岐を通過し、南に延びる尾根筋で「八丁平」を目指す。

 

南傾斜の下山コースは雪が消えていると予想していたが、林床には薄く残雪。500mほど先の針葉樹林で僅かな上り。

1021分、地図に「岩峰 展望よし」注記ある地点に立つと南に「金峰山」、右に「瑞牆山」と「八ヶ岳」が形よく見えた。

 

この先は急な下り。木の根と岩を踏みしめ下る。雪は相変わらず残っていた。雪の下の木の根に乗り転倒。幸い擦り傷程度。

1037分、小さなピークに上り、次のピークは巻いて下ると尾根幅が狭まってきた。

111分、コース右上の岩に太陽光が入っているのに気づき、上ってみたら好展望地。ムスビを食べながら南〜西の五丈岩の金峰山、岩峰の瑞牆山、雪の無い八ヶ岳を撮影。

下山再開。このあたりの岩石の堆積する針葉樹林帯はどこがコースか判りづらく、ピンクや赤テープが頼り。上下、左右に慎重に道を探しながらコースを辿る。

 

 

1136分、森の中の「八丁平」着。直進標識は「↑大日岩」、右は「←富士見平」。

直進し、ほぼ下りきったあたりで「大日岩40分→」標識近くの木に手作りの「←廻目平」標識を見つけた。こちらへの山道は踏まれ方が少なく、荒れていた。

 

1159分、流水の沢を渡り、左岸を下る。途中、沢の中、沢横、山腹など巾狭道を沢沿いに下る。

沢横の崖の岩や木の根を避けたり、乗り越したりしながら左岸を下る。

 

1233分、砂利林道へ下りきった先に直進は「↑廻り目平」、右は「金峰山小屋→」の三分岐標識。石がゴロゴロの林道に人の気配が無いのでマロンをフリーにして歩く。

122分、「カモシカ登山道」入口前を通過。

127分、車に戻る。

駐車場には何故かカメラ持参の中〜老年者が多数。周りの岩峰の撮影会だったのかも。

410分、無事帰宅。