このところ、群馬県への山行が続いたせいか、片道3時間ほどのドライブあとの山行もあまり苦にならなくなったらしく、妻が次に選んだ山は榛名山で一番高い「掃部ヶ岳」。ガイド書に従い、南に伸びる尾根の先端の「杏ヶ岳」まで足を伸ばすことにした。

 

 

◇所要時間: 5時間
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 気持ちの良い山歩きができました。帰りの「杖ノ神峠」からの40分ほどは久しぶりに紐なしで歩かせてもらえ楽しかった 。

 

2時、出発。

圏央道から関越自動車道に入り、前橋ICを下りる。明け方の空の下に見える榛名山を目指し県道28号線で山に上り、榛名湖畔の国民宿舎・吾妻荘手前の町営の無料駐車場に車を入れる。

太陽が榛名富士の横に昇り始めた。気温は6度。

458分、出発。

 

舗装路に下り、大きな国民宿舎前を通過した地点で「掃部ヶ岳・登山口」標識を見つけ、舗装路を折り返すようにして山に入る。路傍の木々の樹名板を確認しながら山道を登る。

515分、森の中の三分岐点に「硯岩0.1km→」標識。0.1kmなら立ち寄ろうと高度差40mほどを上る。

 

519分、森を抜け硯岩の上に立つと眼下に榛名湖が碧黒く、周りの山々が榛名富士の横から昇る太陽の斜光を浴びて良い景色を見せてくれた。

526分、分岐に戻り「←掃部ヶ岳」標識に従いカラマツ林を登る。林床は熊笹。カラマツが芽吹き始めて美しい若緑色を見せる。

「掃部ヶ岳0.2km」標識あたりから勾配が緩む。ほてった体に北風が心地良い。

 

555分、「掃部ヶ岳 1449m」に到着。西に煙をなびかす浅間山、南に西上州、秩父の山々が見えたが東は霞の中。下界から6時のチャイムが響いてきた。

65分、朝日を浴びながら「西峰」目指して急坂を下る。このあたりの木々は芽吹き始めたばかりだが「オオカメの木」は白花を、八重桜は赤黒い葉の間に花を咲かせていた。

 

 

 

619分、見晴らし良い「西峰」に到着し小休止。

榛名湖の周りに外輪山がそれぞれ特徴ある山体を見せる。南の眼下には帰路に使う予定の舗装林道が見えた。

626分、南に見える「杏ヶ岳(すもんがたけ)」目指し出発。アップダウンしながら尾根筋を辿る。

 

 

急坂は木の根に助けられて上る。

大岩近くに「耳岩」の看板があったが大岩はどう見ても「耳」には見えなかった。大岩は巻き道で通過。

647分、鉄塔の台座近くに三叉路。「←杖ノ神峠」に従うと50mほど先で「耳岩」からの道が合流。「杖ノ神峠→」に従い南に急坂を下る。

目的地の「杏ヶ岳」がかなり前方に見える。

 

やがて石の「お地蔵様」と石祠が並んだ先の太い舗装林道に下り立った。

「杖ノ神峠」だ。林道は幅広で6台程度は駐車できそう。

7時、「林道・杖ノ神線」の舗装路を横切った「杏ヶ岳・登山口」から再び山に入る。陽当たりの良い地形に上るとあたりの木々の芽吹きが進んでいて新緑の中を歩く。

712分、坂がきつくなり始めた。10分ほどで息を切らしてピークに上りつく。風が無く額から汗が滴る。

 

724分、細い尾根を辿ると「鷲ノ巣山」標識があった。さらに細尾根を南に進むと下り坂になり、その先の樹間越しにピークが見える。

734分、上りに入る。日の入る林床にヤブレ笠の集落の緑が林を明るく彩る。

上りが始まる。今日は上り下りが多く、マロンペースに合わせて歩くので結構、疲れてきた。

 

 

745分、一段上りあげたると細尾根が100mほど続いた先に石の祠がありその先は急な下り坂。標識が見当たらないがここが「杏ヶ岳」と考えザックをおろす。念のためGPSを見たら、目的地「杏ヶ岳」は更に200mほど先だった。ザックを背負いなおして坂を下る。

753分、最後の上り。道脇に白花エンレイソウが咲いていた。

 

 

755分、「杏ヶ岳 1292m」に到着。

山頂は三等三角点のある10畳位の小広場。

 

周りは二重式火山らしく多くの外輪山が見えたが榛名湖は山陰で見えない。北の空は青いが、南天に雲が増えている。

 

 

 

85分、往路を戻ることにする。

7分ほどで石祠地点に戻り、ムスビを食べながら小休止。

 

840分、「鷲ノ巣山」に戻り、バナナを食べながら5分ほど小休止。

後は下るだけと下山再開。往路では気が付かなかったが、若葉の間に三つ葉ツツジらしい蕾が二輪だけ目に入った。感激して写真に収める。

 

 

9時、「杖ノ神峠」着。「杖ノ神様??」に今日の無事山行のお礼参りをして舗装路の下りに入る。

5分ほどで舗装路が砂利道に代わった。人や車の気配が無いのでマロンをフリーにすると見える範囲を嬉しそうに遊びながら同行。

路肩にタンポポやヤマブキの黄色の花や姥ゆりの若芽が見られた。林道の日陰にマロンが腹ばいしたので全員で小休止。

923分、林道の屈曲地点の高みの樹木が取り払われ、「展望台」のような地点に上ってみると今日歩いたコースの2/3ほどの凹凸ある稜線が一望できて楽しめた。

 

更に舗装路を下っていくと前方に人の気配。マロンを紐付き犬にすると10人ほどの団体登山者と交差。

944分、太い舗装路から左に分岐する細い舗装路に下る。

952分、湖畔に出た。静かな湖面に釣のボートが数隻。岸の八重桜は満開。湖畔を北に向かう。

958分、駐車場に到着。北西の山上には今朝上った硯岩が聳えて見えた。

1時ジャスト、無事帰宅。