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安定した秋の好天。今回は犬連れには一寸厳しそうなハシゴやロープのある群馬の「鹿岳」を訪ねることにした。 この「鹿岳」は手持ちガイド書によると、…特に「二ノ岳」は高度感のある岩場の通過があり、山慣れしない人は「一ノ岳」の往復のみで留めてほしい。…と書かれている。 ◇歩行時間: 3時間15分 |
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4時12分、天気予報どおり、雲ひとつ無い星空の下、家を出る。 上信越・下仁田ICを下り、国道254で下仁田町に向かう。前方に「鹿岳」が姿を見せたので、写真に収める。下仁田町からは県道45号線を南牧川沿いに走る。 南牧川を小沢橋で渡り、村立美術館前を通過。 |
1車線舗装路を更に前進し、道脇に「鹿岳登山口」標識を発見。その先には駐車余地を見つけられず、バックして登山口の手前、300mほどのところのハーブ・コーヒー店横に空地を見つけて車を置く。 7時45分、「登山口」標識を目指し出発。5分ほどで「鹿岳登山口」に着き右折。杉林の中の急坂は大石がゴロゴロして歩きにくい。小沢を通過。 8時、「鹿岳 70分」標識を通過。杉林の中の急斜面を上る。気温は12度程度だが、結構汗ばむ。山道脇に栗のイガ、松風草、チジミ笹。 元気印マロンは百円ショップで購入した真鍮鈴をリンリン鳴らしながら私たちの前後を走り回ってエネルギーを無駄にしている。まだまだ未熟な山犬候補だ。 |
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8時15分、「鹿岳 50分」標識先で流水の沢を通過。 8時20分、前方の木の間にズングリと屹立した「一ノ岳」の岩峰が姿を見せた。かなりの迫力。一時、伏流していたらしく、沢に再び水が流れている。 8時35分、杉林の急斜面に山道がジグザグを切りながら付けられている。人工林はやがて自然林に代わる。木の葉が結構色づいていた。 8時52分、岩壁から下がっているロープが見えてきた。コルに到着するらしい。 |
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8時55分、登り上げたところは狭い尾根筋の「一ノ岳」と「二ノ岳」の鞍部。先ずは右手の「一ノ岳」に登ることにする。最初の4段の丸太ハシゴはマロンを抱きかかえて通過。 その先は岩と潅木の狭い急な山道だったが、マロンは躊躇せずに先行。 9時3分、狭い岩山に「摩利支天」の石碑だけが立つ「一ノ岳」山頂に到着。先行マロンは伏せをして待っていた。少しはお疲れの様子。 |
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岩稜の下を覗くと殆ど垂直の絶壁。 南に西上州の山並みが続く。「二ノ岳」登降に備えて、この山頂でマロンを背負う事前テスト。マロンは落ち着いて「命預けます」のそぶり。 次に向かう「二ノ岳」は紅葉の木々の上に大きくその姿を誇示している。 9時17分、「一ノ岳」山頂を後にし、コルに向かう。急坂はマロンを伸縮リードで確保し、段階的に先行させる。 9時25分、無事、鞍部に降りきる。「大久保」への分岐を右に見送り、狭い紅葉の尾根道を「二ノ岳」に向かう。 |
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9時30分、丸太ハシゴの前に到着。 念のため、おとーさんが斥候役で登ってみる。ハシゴの先はロープで補助された岩稜の急坂だったが、若干サポートすればマロンも往復可能と判断出来た。 ハシゴの登り場に荷物の半分を残し、おとーさんがマロンを特製カバーに包み担いで、18段の丸太ハシゴを登る。 |
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その先の岩稜急坂と6段の丸太ハシゴは僅かなサポートでマロンが自力で登った。 9時45分、「鹿岳(二ノ岳) 1015m 南牧村」標識の立つ山頂に到着。 周りの潅木は赤、黄に色づき、無風、秋晴れの中、目の前に先に登った「一ノ岳」の岩峰がズングリ。 北に見える「浅間山」は青空に薄茶色の噴煙を薄く長くなびかせている。その右手にギザギザ・ゴツゴツの「妙義山」、西には空母のような「荒船山」。 ドックフードとムスビで登頂を祝し、エネルギーの補給も完了。紅葉した潅木の中にリスが姿を見せた。 |
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10時、下山開始。マロンは最初から特製カバーに包み担いで岩稜とハシゴを下る。 10時12分、コルに下り切って緊張が解けてホッとする。 標識に近づいたあたりで同年輩の夫婦登山者と交差。お座りして道を譲ったマロンは褒められた途端に立ち上がってしまい、減点評価。 下山途中の沢でマロンに水を勧めたが飲まずに持参容器の水を飲んだ。流水を嫌うマロンには困ったものだ。その先で登山者一人と交差。 |
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11時、車に戻った所にハーブ・コーヒー店のおばさんが出てきて、駐車代200円とのことで支払う。HPやガイド書には村の好意で無料提供されている駐車場もこのあたりにあった筈なのだが…。 1時45分、無事帰宅。 |