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暑からず、寒からず。山歩きには最適な季節到来。 明日夕方からは天気が崩れるとの予報を見て急遽、秩父の「二子山」に登ってみようということになった。 |
◇所要時間: 3時間26分 |
3時45分、家を出る。青梅経由で名栗湖を目指して北上。 名栗湖先からの山越え途中、東の空に懸かった三日月の両脇に金星と木製が寄り添う、珍しい光景が見られた。 国道299号線に移り、正丸トンネルを通過し、芦ヶ久保駅下の「芦ヶ久保・道の駅」に駐車。(地図には「道の駅」表記は無かったが、平成16年3月に開設されたとのこと) 6時6分、道の駅・駐車場の西端に「二子山・武川岳→」標識を見つけ、横瀬川沿いに出発。直ぐ先で西武秩父線をガードで潜り、山道に入る。「熊出没注意」看板があり、マロンに鈴を付ける。 |
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駅裏の山斜面を上り始めたが、マロンが背後で動き出した電車を気にして固まっている。電車に初対面して驚いたらしいが、すぐにいつもの元気印マロンに戻る。 山道は「兵の沢」に付かず離れずで緩やかに上っていく。 6時20分、沢沿いの小岩のゴロゴロした道を登る。人の気配が無いのでマロンをフリーにする。沢が近づき、丸太橋で渡る。 6時30分、相変わらず、沢筋を登っていく。その先で沢が二つに分かれ、小沢を渡る。杉林を抜け出て、自然林に進む。既に半分以上、落葉を終えた木々の枝越に曇り空が覗くようになった。 |
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6時42分、「二子山(882.7m)約70分
足元注意 きつい上り坂あり」標識のある水場で小休止。この先から急な上りが始まる。周りの木々が少し黄葉している。 沢沿いのゴツゴツ岩の山道を進む。道脇の沢に流水が見られなくなった。 |
6時58分、沢筋を離れて山斜面をジグザグで登り始める。5分ほどで尾根筋に出てこれを辿り登る。右前方に伏せた茶碗形の雌山が姿を見せた。 7時9分、傾斜は緩んで杉林、カラマツ林を通過。 7時20分、雌山に続く尾根に出て、右折前進。緩やかな山道は落ち葉で覆い隠されそう。僅かな風に樹上に残った枯れ葉が乾いた音を立てて散り、行く秋を感じさせてくれる。 |
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7時25分、緩やかな上りが始まる。 7時33分、僅かな区間だけ左手に展望の後、雌山への急直登。木々に補助ロープが張られている。 7時43分、「二子山(雌山)」に上りつくが周りは杉林に囲まれていて展望はない。 休まずに「雄山」に向かう。 |
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先ずは下り。段差のある露岩の下り箇所で何故かマロンが躊躇。無理強いはせずに抱いて通過。 7時50分、雄山へ上りあげる山道も急斜面の直登でここにも補助ロープが張られていた。 右手の木立越しに大きく武甲山が見えはじめる。 |
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7時58分、「二子山(雄山)882.7m」標識と三等三角点のある山頂に到着。 山頂はヒノキ林に囲まれていて、見晴らしは得られない。 標識の20mほど先に西側斜面が切れ落ちている場所があり、そこからは薄霞の中に「武甲山」が雄大に聳えて見えた。 |
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前面の石灰岩が削り取られた武甲山の山肌は薄霞でぼかされて左程気にならず、秩父の盟主の貫禄を感じた。 その左には初代マロンが登った「武川山」も見える。二子山から武川岳に縦走する人が多いらしいが、武甲山を眺めるにはベストコースと思われる。 8時10分、往路で下山開始。 |
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8時20分、雌山には「芦ヶ久保駅 約1時間30分 尾根を歩く道」と「1時間10分 沢道を下る道」の標識があった。私たちは往路と同じ、沢沿いの道を選ぶ。 |
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コースを2/3ほど下り、途中の沢を渡る所で8〜9人の若者パーティと交差。その先では夫婦連れと交差。 沢沿いに下山中、枯れ木の根元に大きなキノコの小群落を見つけ、食茸らしく思われたので、そのうちの3本を採取。 9時27分、車に戻る。出発時には車の少なかった「道の駅」に車や人が溢れていた。 |
11時50分、無事帰宅。持ち帰ったキノコの種類を山渓カラー名鑑「日本のきのこ」で慎重に調査。 <特徴> 1)傘裏の形状→密のヒダ 2)ひだが柄に接する部分の形状→垂生 3)つばの有無→なし 4)傘表の形状→平滑 <判定結果> キシメジ科のホテイシメジかオオイチョウ茸と考えられたが傘の大きさとヒダの密度から最終的にオオイチョウ茸と推定。 図鑑によると「オオイチョウ茸」は食茸と書かれており、…・新鮮な状態のオオイチョウ茸は光沢のある白さが美しい上に味も素晴らしい。香りは爽やかで、締まった肉質の柄は歯切れがよく、傘は舌触りが良い。汁物にはコクのある良いだしが出て、和風、洋風、中華風といずれの料理にもよく合う。傘はグラタン、クリームシチューやピザに、柄は貝柱風に切りそろえ、バターと醤油で焼き上げる。 とのこと。 ここまで書かれていると捨てる訳にはいかなくなり、1個を最悪時のサンプルに残し、夫婦で1個ずつ、覚悟を決めて焼いて食べてみた。 夕食後既に2時間経過。体調に変化は見られず、今になってみれば、あのキノコは旨かったような気がする。 |