数日前の散歩でマロンが左前足をかばって歩いているのに気づく。
棘や切り傷も見当たらないので、控えめな散歩で数日を過ごすうち、普通の歩き方に戻った。

マロンの足の具合を確かめるため、これまでに3回ほど訪ねたことのある丹沢・大山の東にある里山「鐘ヶ嶽」に登ってみることにした。

 

鐘ヶ嶽の名は、その昔、竜宮から上げた鐘をこの山に収めたという伝説や、戦国時代に上杉定正の居城となった七沢城への合図の鐘が置かれたことによると登山口にある解説板に書かれている。

 

所要時間: 2時間30
難度(犬として): 易+▼+++難
マロンの日記: 浅間神社からの下り階段以外は歩きやすい道でした。

 

マロンの朝の散歩は軽く済ませ、550分には車で家を後にする。ムスビ朝食を摂りながら国道246号線を厚木市まで走り、小野橋経由で県道64号線に向かう。

小野橋を過ぎた辺りで車窓前方に「大山」が整った姿を見せる。大山右側の山々の最前列に少し尖った形で「鐘ヶ嶽」が判別できる。

広沢寺温泉・玉翠楼の案内看板で64号線と分かれて広沢寺に向かい、大きな駐車場(無料)に車を入れて出発準備を整える。右上を見上げると「鐘ヶ嶽」が朝日を受けて赤く染まっていた。

 

7時、雪の残った駐車場前の舗装林道を西に向かう。鱒の養殖池や愛宕大権現の小社、トイレの前を通過。風は無く快晴。青空をバックに路傍の梅の花が早くもチラホラ。

 

舗装林道は直ぐに杉林に続く。マロンはいつもの散歩のように道脇の叢に鼻を突っ込んで道草ばかりして遅れ勝ち。

745分、トンネル手前の左側の大きな空き地に「鐘ヶ嶽 40分」の道標。この空き地は駐車も可能だが今日は全面10cmほどの雪で覆われていた。私たちは空き地の奥の急斜面に付けられた山道に進む。

南斜面に付けられた道のため雪は殆ど見あたらない。

 

この辺りは冬真っ只中の一月というのに回りの広葉樹は青々と茂っていて夏の森の雰囲気。青木や榊が冬でも落葉しないことは知っていたが、森全体の木々が青々として冬を越しているのに大いに驚く。風のあたらない陽だまりの地形もあるが、落葉しない樹種がそろっている様子。

758分、斜面を登りきると三叉路に出る。西には大山が聳えて見える。マロンに水を飲ませ「鐘ヶ嶽山頂 30分」の標識指示に従う。

尾根道に雪が多くなる。杉やヒノキの林の中を進み、山頂に近づいたあたりで突然木陰からの「ヒョー」鳴き声に驚く。鹿?

 

 

819分、「鐘ヶ嶽山頂」に到着。杉林の雪の上に石の不動明王が2体立っていた。

マロンは体を冷やしているのか遊んでいるのか不明だが雪に体をこすりつけて転がっている。

この山頂は見晴らしがなく、殆ど疲れも感じないのでそのまま下山に入る。

825分、山頂下の浅間宮に参拝して、参道の石階段を下る。

848分、見晴らしの取れる場所に「山頂20分 鐘ヶ嶽入り口50分」の道標。青空をバックに大山がきれい。

 

この辺りから私たちが勝手に「ボタン岩」と名付けた球形で積層した石が多く見られるようになる。形状からして火山弾?

防鹿柵沿いに下り続ける。

912分、浅間宮の鳥居に降りきる。更に舗装道路を下り、広沢寺への舗装路に合流。

930分、車に戻る。

マロンの足も問題なさそうだし時間も早いので、今日はこの近くの「日向山」にも登ってから帰ろうということになった。