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図書館から借りた「気軽に3時間山あるき(ブルーガイド)」の中から妻が「黒山三滝から高山不動へ」コースを提案。・・で、昭文社地図を見ると周回コースも採れることが判かり好天予報の土曜日の早朝出発を決める。 ◇所要時間: 4時間30分 |
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3時45分、星空の下、家を出る。 国道20号線で入間市に出て、国道299号線に移り飯能市へ進む。県道30号線に移って越生町に入り、「三滝入口」交差点を左折。終盤の梅花や満開の桜を眺めながら越生・長沢線を6kmほど南下し「黒山」交差点の右に「黒山三滝入口」の「歓迎アーチ」を見つけ、アーチ傍に駐車。気温は7度で辺りに人の気配はまるで無い。 (黒山交差点の手前100m辺りにも20台ほどの無料駐車場あり。) |
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5時31分、沢沿い舗装路で三滝を目指し出発。アーチ先には「←黒山三滝 15分」標識とトイレあり。200mほど先で15台ほど駐車可能な無料駐車場を見つけたので車を移し変える。黒山鉱泉館前を通過。 途中に立つ解説板には 「黒山三滝 越辺川の水源で藤原の出合の近くの秩父古成層の断層を流れ落ちる男滝、女滝、天狗滝を総称して黒山三滝という。このあたりは古くから修験の道場として栄え、江戸時代中頃からは、信仰と遊山を兼ねたレクレーション場として賑わった。」(以下略) と書かれていた。 |
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5時47分、「←天狗滝0.1km」標識が左から合流する小沢の奥を指示。橋を渡り巾狭の岩階段を登り接近すると大岩壁の間に滝の上部だけが見えた。滝の全景を撮るには沢に入って狙うしかない。 天狗滝の全景撮影は諦めて滝脇の大岩壁に作られた岩階段を上る。滝上まで上ってアズマヤ横を通過。(帰宅後、右の写真を見て岩壁の階段途中から全景が見えたかもと思えてきた。) |
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5時57分、「傘杉峠→」標識に従い沢沿いの山道を進む。右山腹に朝日が差し込み鶯の鳴き声も聞え、良い雰囲気の中を上る。途中、水飲み休憩。 朝日が差し込む下枝の払われた杉林を通過。道脇に「武蔵おごせハイキングコース(チャレンジコース)」標識が立っていた。林床植物がシャガから羊歯に代わった。 6時15分、沢から離れて山腹を上ると路肩に「関東ふれあいの道」の標識。折り返して沢横に戻ると既に水は枯れていた。 |
桧林を出て潅木帯を登る。峠に近づいたらしく斜面が急になり、露岩帯を上る。 6時35分、「傘杉峠」標識の立つ舗装の幅広林道に出た。ここからは林道を辿る予定だったが、舗装路をクロスした地点に「花立松ノ峠→」標識を見つけ、桧林の山道に進む。 手入れのされた桧林を横から朝日を受けながら前方の高みを目指し進む。 |
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6時44分、小ピークに上りつく。「関東ふれあいの道」らしく標識は多い。 緩く上ると左前方にムスビ形の山が見えた。 6時50分、先ほど分かれた舗装路に合流し、標識は無いがすぐに右の山道に上る。杉林で水飲み休憩。 地図の683mピークは手前で尾根を跨いで西斜面に移り緩く下る。 |
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7時10分、舗装路の三叉路地点にある「花立松ノ峠」に下り、高山不動尊への舗装路に進む。 3分ほど先で「←関八州見晴台」柱標識を見つけ、右の山道に入り、杉・桧林の破砕石の多い巾狭山道を登る。やがて左前方に鋭く尖った「関八州見晴台」が見えてきた。温まった身体に北風が心地いい。杉林の中を息を切らして登る。 |
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7時26分、一段上り上げて平坦路を50mほど進み最後の上り開始。5分ほど上って平坦な尾根筋を進む。 |
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7時35分、「関八州見晴台 770.1m」標識と「高山不動尊 奥の院」のある山頂広場に到着。 東方向の一部は桧林で視界が遮られていたが西〜南が好展望。中でも山頂片面を抉られた武甲山が目を惹いた。 西、南、北東3方向に展望できる山の図板が立てられ、山の同定に便宜が図られていた。 |
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春霞が湧き始めた今朝の展望は西がベスト。左から日ノ出山、大岳山、棒ノ嶺、御前山、富士山。川苔山、有間山、蕨山、蕎麦粒山、三ッドッケ、伊豆岳、大平山、大持山、武川山、子持山、武甲山、両神山、丸山等が望めた。 |
7時47分、高山不動尊を目指し下山開始。ツツジの潅木帯を下って舗装路を横断し更に下る。 7時57分、駐車広場に下り、「関東三大不動尊→」標識に従い広場隅から自然林に下る。上ってくる一人の登山者と交差。 |
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8時3分、「高山不動尊」堂横に下り立つ。 お堂は予想より大きく、正面と左右の壁が無くて開放的な感じだが、内部撮影は禁止。本尊は軍荼利明王で平安時代初期の木彫像とのこと。 お堂に懸かけられた「国宝高山不動尊縁起略記」には・・・藤原鎌足の第二子・長覚坊等が・・・当高山に登りたる処、関八州を一眸の内に収め東国平定の根本道場たる山相を観得したるにより、国家安穏東国平定鎮護のために一宇建立して不動尊を安置し・・・とあり、千三百二十余年の歴史を持つとのこと。期待してきた桜花は堂近くでは見当たらなかった。 8時9分、参拝して帰路に着く。「関八州見晴台0.9km→」標識に従い、堂横の幅広砂利路を東に進む。 |
8時12分、舗装路に出てこれを下る(×)。100mほど下ってミスコースに気づき舗装路を戻る。 8時25分、やっと駐車場横まで上り、木陰で水飲み休憩。下山は楽をするため舗装林道で帰ることにする。土曜日というのにバイク2台と交差しただけで人と出会わない。 |
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8時46分、「花立松ノ峠」に戻り、ヘアピンカーブの舗装林道に進む。 200mほど進んで右斜面に「黒山三滝→」標識を見つけ、日当たりの良い斜面の細い山道を下る。 途中、東の展望の良いところで鶯の声を聞きながら小休止してムスビを食べる。もう蝶々が飛び交い朱色の山ツツジも咲いていた。 杉・桧林の中の沢沿いに下る。 |
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9時15分、舗装林道に抜け出たところに「ハイキングコース入口」標識があり、小型車で来ていた同年配夫婦が水を汲んでいた。名水とのことで私たちも空水筒に水を汲み舗装林道を下る。 9時31分、GPSを見て、ボツボツ三滝への分岐地点だろうと右側に注意して舗装林道を下り、沢の大堰堤横を通過した辺りの道路のガード板の外の木の幹に小さな「黒山三滝へ→」看板を見つけた。 |
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ガード横は崖なのでここに下り口があるとは思えないが、ガード越しに下を覗くと崖に3mほどのロープが下りていた。マロンをフリーにして「GO!!」と命令し、私たちはロープに頼り下りる。林床には羊歯の生えた自然林のような森の中の踏み跡を進み、沢に近づくと道幅が広がる。 |
9時40分、朝の「天狗滝→」標識のある橋近くに出た。三叉路の「男滝・女滝→」標識に従って沢横を遡上し、土産物店前を通過し滝展望地に到着。 男滝で落ちた水が角度を変えて女滝になって落ちていた。写真を撮り戻る。 10時1分、車に戻る。車は7台に増え、数人の登山者が出発準備中。車で帰路につくころになって花粉被爆症状が現れ始めた。 12時10分、無事帰宅。 |
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なお、帰宅後、「関八州」をネットで調べたら 「関八州とは ちょうどいまの関東地方です。 |
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