真夏の暑さに山行の意欲をなくして2ヶ月以上家でゴロゴロ。
マロンだけはこの間、食欲権化犬で過ごし体重は17kgをオーバー。

9月に入り、朝夕に涼風が感じられる日もあるので思い切って山歩きの再開を決める。

対象の山はメンバーの衰えた体力を考えて歩行時間が短く、比較的高所で涼しそうな山という選択基準で群馬県の玉原湖近くの「鹿俣山」を選んだ。

◇所要時間: 4時間24
◇難度(マロンとして): 易+▼+++難
◇マロンの日記:
 笹の葉の露を浴びて全身濡れ鼠。涼しくて楽しい山歩きでした。

 

久しぶりの山行を意識してか1時過ぎには目覚めて150分には家を出る。外気温は24度。圏央道、関越自動車道を走り4時過ぎに沼田ICを下りる。気温は20度。

450分、玉原湿原に到着してレストラン前広場に駐車。気温は16度に下がっていた。歩くにはまだ暗く、ゆっくりと出発準備。空は薄雲に覆われ風はない。

 

53分、レストラン横の舗装路の車止め柵を抜けて出発。「熊注意」看板やウド、オトコエシ(?)等の白い花が暗闇に浮かぶ。

511分、「ブナの湧き水」と表示されている水場通過。舗装路に人の気配が無いのでマロンをフリーにし、トランシーバーでマロンを呼び返す訓練をしながら前進。

516分、道路脇に「玉原湿原→」標識を見つけ木道で湿原に下る。


(
駐車場は下山後に撮影)

マロンをリードで繋ぎ薄霧の立ち込める湿原に進むと一段高い見晴らし台に「玉原湿原の花」の解説図。これによると多くの花は67月が盛期で9月に残っているのは梅鉢草、山トリカブト、尾瀬沼アザミ、タムラ草程度とのこと。

先に進むとハンゴンソウ、トリカブトの花が咲いていた。尼ヶ禿山への分岐を左に見て前進。

531分、木道終点から「ブナ平→」標識に従いブナ林に進むと森の中に三叉路。私たちは右の「ブナ平へ(水源ルート)」に進む。
   
(久しぶりの山行でデジカメ操作をミスして湿原で撮った写真を消去してしまった。残念。)

 

ブナ林の下草は笹。緩い傾斜を登っていくが久しぶりの山歩で体が重い。森は無風で静まり返っていた。

549分、森の中に三叉路。小休止して水分補給し右の「センターハウスへ→」に進む。山道は平坦で幅広になり歩きやすくなった。

65分、ブナの大木の根元から根が立ち上がって数体の仏像が鎮座しているように見える「ブナ地蔵」前を通過。

 

5分ほど先の三叉路では「鹿俣山へ1時間 10分 2.6km」標識に従う。ブナ林を抜けると背丈ほどの密集した笹の中。夜に雨が降ったのか笹が濡れているので全身びしょ濡れ。

山道にトチの実が多数散乱。割って小粒の栗のような実をマロンに与えたら奥歯で割って食べたがさほど喜ばない。妻は孫への土産にと30粒ほど拾う。

全天雲に覆われ、雨粒なのか木の枝からの水滴なのか滴が落ちてくる。

 

635分、薄暗い森からスキー場のゲレンデに抜け出た。何故か黒いラブラドール犬が広い草原にフラフラと姿を見せ、草むらに消えていった。

 

「鹿俣山山頂へ約1.5km 40分 」標識を通過しゲレンデ脇の森の中を上っていく。

 

遥か前方のガスの切れ目に鹿俣山が姿を見せた。幅広ゲレンデは視界が利くのでマロンをフリーにして上る。

646分、ゲレンデ脇を上る。

草が濡れているので乾きかけた衣類が又びしょ濡れ。ヒヨドリ草やハンゴンソウの群落を見ながらリフト下を九十九折で登っていく。

 

一段上って振り返ると玉原湖が光って見えた。全天に雲が厚くなってきた。

654分、三叉路。「鹿俣山山頂へ0.6km 20分」標識に従い直進。相変わらずゲレンデ脇の森の中。一段上ってリフトの上の終点を通過。

進路を東に変えながら前方の高みを目指す。

 

少しでも立ち止まると羽虫が群がり始めた。何故か妻ばかりに集中。防虫網を持参しなかったので妻は「ムヒ」が手放せなくなった。ブナの大木が混じる森の中を進む。下草は相変わらず笹。

715分、三叉路。右は下山路に使う道。直進して山頂に進む。

721分、「鹿俣山山頂 標高1636.7m」標柱の立つ5坪足らずの山頂に到着。

 

南側だけに視界が開けているが遠方の景色は雲の中。近くに玉原湖が見える。頭上に僅かに青空がのぞきはじめた。

地図を広げかけたが羽虫に取り囲まれ、いたたまれずに早々に山頂を退散。

先の三分岐点に戻る。

頭上に青空が広がり始めて薄日が差し込む。非常にいい感じ。「グリーンパーク駐車場 1時間303.7km 」標識に従って下る。

740分、青空が広がり、森の中に朝日が斜めに差し込んできた。小ピークを越した「石楠花群生地」の標柱地点で羽虫がいないのでザックをおろして小休止。涼風が吹き抜けさわやか。ムスビでエネルギーを補給。

 

東の雲も消え始めて形の良い武尊山が姿を見せ始めた。下山再開。

こちらのコースも濡れた笹が山道に覆いかぶさっているのでまたまた全身びしょ濡れ。緩やかな尾根地形を下っていく。アキノキリンソウの黄花がチラホラ。

85分、尾根筋を外れて山斜面を下り、ゲレンデ脇に出て下山継続。左の森の中を指示する「スキーパーク 1時間2.3km」標識に従い森に入る。

ブナの巨木の混じる森に太陽光が斜めに差し込んでくる。涼風が流れる森の中でトウモロコシを齧りながら小休止。

836分、三叉路に出て「玉原湿原へ→」標識に従う。大きな森林キャンプ場を通過し、更に森の中に進む。

850分、舗装道路を横切りまた森の中へ。このあたりも山道に笹が張り出し煩わしい。

 

ミソハギが群落で咲いているゲレンデを横切り、トンネルでリフト下を横切ってまた森の中へ。

95分、森の中を流れる小沢にぶつかり沢沿いに下る。沢脇にサラシナショウマの白い穂花がチラホラ。沢横で小休止すると体温を冷やすためか水嫌いマロンが珍しく水に入った。

沢を横切って森の中を進む。

922分、森の中から朝、通過した舗装路に飛び出した。強い日差に夏の暑さを感じ、気温を測ると22度。

927分、車に戻る。広場の車は4台のみ。久しぶりの山行を無事終えて、満足して車で帰路につく。

 

1244分、帰宅。地元の気温は32度だった。マロンの体を調べ、ダニ10匹ほど駆除。