秋風が感じられる好季節到来。しかし、晴天予報はたまにしかお目にかかれず前回の山行からすでに2週が経過。また筋力の低下が感じられるようになった。次の候補の山は谷川岳近くにを見つけてはあるのだか、衰えた現体力では心もとなく急遽、別の目的地を物色。
・・・結果、群馬県の赤城山近くの「小野子山」を訪ねることにした。

◇所要時間: 5時間26
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
涼しくなりマロンだけは体調絶好調。・・・で山中では思いっきり走り回れると思った・・・のですが・・・浮ついているのが心配だし、トランシーバーが前回の山行で故障して修理中・・とのことで殆どヒモ付き犬でした。

 

215分、家を出る。入間ICから圏央道に入り関越自動車道を北上。渋川・伊香保ICを下り、国道353号線で中之条方向に走る。小野上温泉駅に近づいたあたりでカーナビ指示に従い右の道に入り道脇の「十二ヶ岳登山口→」標識を確認しながら進む。

森の中では車のヘッドライトの光の中を狸らしい獣がヒョコヒョコ走って逃げていった。砕石場まではカーナビ指示に従ったが、その先はナビに道路表示がないので道なりに前進。

草の覆いかぶさった狭い砂利林道を上っていくと途中からまた舗装路に代わった。5時を過ぎた頃、路肩に「←十二ヶ岳登山道」の標識を見つけ路肩に車を止めて出発準備。

 

518分、歩ける明るさになり、ツリフネ草が群生して咲いている砂利林道に出発。林道を進むと道脇に黒い獣の後姿がチラリ。

林道には両脇からススキが覆いかぶさっている。

534分、草深い砂利林道の先に10台ほど駐車可能な小広い草地があり、ヒノキ林に向かって「十二ヶ岳登山口」標識が立っていた。(・・・この地点まで強引にでも,車を乗り入れれば良かった。)

暗いヒノキ林を抜けて自然林へ緩やかに登っていくと涼しい秋風が吹き込んだ。やがて前方の樹間に十二ヶ岳らしい山がみえた。小休止するとマロンが水を良く飲む。

尾根筋の大きな岩の右を巻いて進む。

62分、小ピークに上ると「見透かし台」標識があり、樹間に十二ヶ岳がのぞく。左に方向を変えて進む。

619分、急坂になってきた。額から汗が滴る。尾根筋に上り朝の太陽に対面。東のシルエットの山体が今日の目的地「小野子山」らしい。

625分、一段上りあげ「大原」からの道と合流。小ピークを通過し少し下る。涼しい北風が吹き込み心地よい。

631分、「十二ヶ岳 5分」の標識地点で左から山道が合流。(・・・後になってこれが女坂の始点と判明 )

633分、息を弾ませながら「十二ヶ岳 1208.3m」山頂に到着。

とがった山頂からの視界は360度。秋晴れの青空の下、近くには目指す小野子山、その後ろには先日訪ねた鍋割山、荒山。

山頂には山座表示盤がありこれまでに登った黒檜山、子持山、袈裟丸山、皇海山、男体山、奥白根、谷川岳、穂高岳、平ヶ岳、蓼科山、煙を出している浅間山、遥か彼方に赤岳、武甲山、甲武信が確認できた。北風が肌寒くてシャツを羽織る。

 

638分、十二ヶ岳山頂の展望を堪能し、次の中ノ岳に向かう。中ノ岳へは高度差で130mを下り、120mを上り返すことになる。

直ぐに急傾斜が始まった。無鉄砲マロンには勝手に先行するのを許さず、綱を付けたまま「後へ!!」と命令し、私たちは立ち木や木の根を頼りに慎重に下る。

傾斜が緩みはじめたが下りは続き、前方の「中ノ岳」がグングン高くなる。

650分、傾斜が緩んだ三分岐地点に「←男坂 女坂→」の標識。私たちは気づかずに「男坂」を下っていた。

さらに下ると鞍部で道は十字に分岐しここにも「熊注意!!」の看板。私たちは直進して「中ノ岳」への急坂を上る。ここにも見慣れないトリカブトが咲いていた。ボクチやオケラも。

74分、上り詰め山頂にと思ったら更に先にピーク。一休みしたい気分だが元気印マロンに引っ張られて重く感じる足を進める。

713分、やっと「中ノ岳」山頂に到着。樹木に取り囲まれていて展望は得られない。北風が冷たくてシャツを羽織りバナナを食べながら一休み。

 

722分、「小野子山」に向かい出発。地図には10分下って25分の上りと書かれている。下降するのに従い、前方の小野子山が大きな山体に見えてくる。

738分、左に高山村への三分岐点を通過し小野子山への上りが始まる。10分ほどで平坦地に上りあげ、左に方向を変える。小野子山の山体は南北に長く、南端のピークを目指して登る。

前方の山道を尻尾の長い白黒の猫が横切った。こんな山中に猫?・・何故??と思う間もなくマロンも臭いに気づき息を弾ませ後を追いたがる。マロンをフリーにしていたらまた失踪事件に発展したのかも…・。

 

82分、「小野子山 1204m」山頂に到着。

四等三角点を入れて先ずは山頂での記念写真。気温は12度で結構涼しい。上ってきた北方と西の一部以外は樹木に取り囲まれていて展望は良くない。

山頂には南北の尾根筋によく踏まれた山道が伸びていたが私たちが上ってきた道は登山者が少ないのか草に隠れて目立たなかった。

 

819分、往路で下山開始。

 

93分、汗だくななりながら「中ノ岳」山頂に戻る。10分ほど休んで「十二ヶ岳」へ向かう。下りに従い前方にムスビ型の「十二ヶ岳」が屹立してくる。

924分、ほぼ下り終え地図には20分と書かれている急坂を上る。足に疲労を感じながらも疲れ知らずマロンに引っ張られながら上に向かう。

「男坂」「女坂」の分岐に到着し「女坂」に進む。

女坂ルートは十二ヶ岳の北斜面を回り込むように付けられていているので斜度がゆるい分、距離は長い。

941分、「女坂」は「十二ヶ岳」山頂には戻らず、往路で見た「十二ヶ岳 5分」地点の山道に合流していた。

947分、大原への三分岐通過。前方に凸凹の山が連なる榛名山を見ながら下る。少し風の通過する場所でさきほど訪ねた小野子山を眺めながら小休止。

107分、「見透かし台」まで戻り、涼風を楽しんで下山を続ける。膝が疲れてきたので森の中で一休み。立ち止まって見ると雑木林の林床には結構、沢山のキノコが生えていた。

1031分、明るい登山口に戻り、砂利林道をのんびりと下る。

1044分、長い砂利林道を歩き終え車に戻る。今日は結構、疲れた。

150分、無事帰宅。   やはり体が鈍っていたらしく、翌日から2日間ほど腿の筋肉痛に悩まされた。