21世紀を迎えての初登山は奥多摩の刈寄山を選ぶ。

選択理由:「クルマで出かける山歩き・・実業の日本社」の最初のページに紹介されていたので。

 

山名の由来…?

 

近づいて見た山頂の雰囲気がなんとなく「刈寄せ」られた感じではあったが…??

所要時間: 4時間5
難度(犬として): 易++▼++難
マロンの日記: 変化のある山道コースで急坂もあったが楽しく歩けました。

 

522分、家を出る。国道16号線に入り、411号線に抜け、秋川を渡った先で五日市駅方向に左折。コンビ二のムスビ朝食を採りながら、五日市市街先の小中野のY字路を左折。橋を渡り、すぐに左折して逆川沿いに進む。

左手にガイド書通りの苔むした石橋を見つけ停車してみると、判りにくいが「刈寄山登山口」の標識があった。道脇に56台分の駐車スペースあり。(50m程先にも10台程度の空き地あり。)

650分、人影が見当たらないのでマロンをフリーにして石橋を渡りスタート。

荒れた林道の水溜りが凍っている。マロンが興味を示し、薄氷に乗り割りながら歩く。好奇心旺盛? 冷たさに鈍感?……ともにYesの様子。逆川を遡りながら沢横の山道を進む。

 

75分、木橋を通過。山道に散っている杉の枯葉がマロンの腹に纏わりつき歩きにくそう。短足コーギーの弱点をみせる。

716分、「←金剛の滝・今熊山 五日市今熊バス停→」の道標を見つけたが、今熊山の方向を示す山道は柵で遮られていて戸惑う。柵脇をすり抜けた先の川原に新しい「金剛の滝・今熊山」への道標があり、私たちは今熊山に向かう急斜面の丸太階段を登る。

731分、急坂を登り終え、「今熊山 0.8km」標識に従い緩やかな山道を進む。見晴らしが得られる所には休憩ベンチも用意されている。冬の枯れ枝に陽があたり、小鳥の群れが遊んでいる。花は見られないが椿の木が多い。

 

8時、小高い山頂に登りきる。東南に開けた山頂に新しい今熊神社の小社。マロンが何を感じたか、神殿への階段を上って狛犬風に座って動かなくなったのには驚いた。

(2004.2.28 「山の地図と地形(山と渓谷社)」を読んでいたら今熊山について下記記事を見つけたので追記。
今熊山について…別名武州の「呼ばわり山」といって、古来から行方不明者や紛失物のあったときに祈願すると霊験があるとの信仰を得ていたという。柳田国男の「山の人生」にも「時々迷子の親などが登って、呼び叫ぶ声を聴くという話もあった」と紹介。ところが惜しくも昭和17年春の刈寄川上流の山火事で社殿は延焼し、現在のようなコンクリート製になってしまった。

 

「刈寄山 3km」の標識に従い、のどかな尾根道を辿る。左手に採石場が見え隠れする。

840分、山道が分岐していて、「刈寄山」と「刈寄山マキ道」の道標。ここで今日始めて出会った登山者は左のマキ道に進む。私たちは一寸迷ったが尾根筋の「刈寄山」ルートを選び急坂を登る。

854分、「市道山」への分岐に到着。一休みしているとマロンが落ち着かなくなり、杉木立の奥を気にする。何か獣の気配か?

刈寄山に向かい歩きはじめると、先ほどから遠くで聞こえていた犬の鳴き声が大きくなってくる。どうも猟犬のほえ声らしい。突然、鉄砲で撃たれてはたまらないと、マロンにリードを付け、ザックから笛を取り出し鳴らしながら前進。

 

 

暫く進むと、左下から猟銃を肩にした男が姿を現す。「鹿猟?」と訊ねたら「猪狩り」とのこと。私たちが犬連れとわかると、山上に連れがいるらしく、無線で連絡しながら私たちの先を歩いて刈寄山に向かう。

刈寄山手前に首に発信機をつけた猟犬が3匹、繋がれて吼えていた。

近づいてマロンが唸り声を上げたが、胡散臭そうに睨まれただけで無事通過。

 

 

918分、東屋のある刈寄山(683m)に到着。先ほどマキ道に分かれた登山者が休んでいた。山頂からは南東に展望があり、木の間越しに市街地が見える。コンビ二弁当を半分ほど食べる。肉の半分はマロンの腹に収まる。

935分、下山開始。ヒノキ林の急斜面をジグザグに下る。

 

斜度が緩んだあたりで、分かれ道が現れ、木の幹に「→沢戸橋」の看板を見つけるがガイド書の地図にはこの橋名は見当たらず、ルートは尾根沿いを示しているので直進。しかし、あまり踏まれていない山道に疑問を感じて戻り、看板指示に従い沢に向かう道に進む。

10時、沢に下りきり、赤テープを見つけながら枯れ沢を下る。

 

107分、細い林道に出る。マロンは疲れたのか後ろから歩いてくる。5分ほどで舗装林道に出た先に採石場があった。途中、弁当の残りを食べながらマロンを休ませて朝の出発地点まで沢沿いの舗装路を下る。

1055分、車に戻る。

帰路、最初に秋川を渡る橋名が「沢戸橋」だった。

路の道路は渋滞もなく順調に走り、12時過ぎには帰宅。泥や杉の枯葉で汚れたマロンを洗って刈寄山登山は終了。