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新緑の季節始まる。しかし春霞もかかるようになり山頂からの遠望は期待薄。・・・・で、今回は新緑目当てで奥多摩の地形の複雑そうな「笠取山」にマロンと登ることにした。

 

所要時間: 4時間20
難度(犬として): 易++▼++難
マロンの日記: 笠取山は山頂まわり以外は石が少なく足に優しい山でした。最後の急坂で一回だけおとーさんに助けてもらいました。残念!

 

奥多摩の「笠取山」は雲取山より更に遠方の為、3時半には早々と家を出る。青梅街道で奥多摩湖を通過し、カーナビ指示でSK落合キャンプ場の少し手前の犬切峠へ向う右折分岐路に進む。

舗装林道を6kmほど北進し作場平橋の袂で「←笠取山」の登山標識を見つける。橋袂の空きスペース(数箇所で20台程度は駐車可)に駐車。

登山口標高は1312mなので今日は640mほどの高さを登ることになる。

 

640分、登山準備を整え、「←水干(みずひ)5.2km」標識に従い作場平口を出発。カラマツ林の中の幅広のふかふかした山道を一ノ瀬川沿いに緩やかに上っていく。「クマに注意」「森と水」「人工林」等、解説板や注意看板等が多く目に付く。

655分、早くも現れた休憩ベンチは横目に見て、一ノ瀬川を丸太組橋で渡る。この所、天候や野暮用で2週間ほど登山靴を履かなかったら早くも足の筋力が衰え、体が重く感じる。

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72分、休憩ベンチのある一休坂分岐を通過し、「一休坂を経て水干3.6km→」標識に従う。

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715分、登山道が水源管理道と交差する十字路の一休坂で小休止後、「笠取小屋を経て水干3.2km」標識に従いミズナラの林を登る。

735分、傾斜が緩やかになる。「源流のみち」標識先でいくつかの丸太組の橋を渡る。山腹のぬかるんだ山道に大きな鹿の足跡が残っていたがマロンは気にせず落ち着いている。

755分、幾筋かの沢が集まってくる地形の斜面を登るようになる。丸太の樋から水が豊富に流出している。この上にある笠取小屋の水場?

この辺りは清流と笹の緑、変化のある地形が良い雰囲気を醸している。

 

 

8時、笠取小屋に登りつく。広場にはプレハブ小屋2軒、トイレ、休憩テーブル等が整備されている。今は人の気配ゼロ。

「水干1.5km→」標識に従い、丸太を横に敷き詰めた緩やかな道を登る。やがて広い草原に出ると見晴らしが良くなり周りに形のよい山々が姿を現す。

815分、雁坂峠、雁峠への分岐ポイント通過。

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818分、「小さな分水嶺」の標識地点。この地点に降った雨はこの分水嶺で多摩川と荒川と富士川に振り分けられるとのこと。東に大きく姿を見せた「笠取山」に向かって斜面を少し下る。

824分、眼前に急角度で聳える「笠取山」に向かい合う。ここからの標高差は100mあり、山頂まで一直線に登山道が付けられている。ゆっくりと直登開始。

山頂に近づくに従いゴツゴツの岩が現れる。マロンはここまで自力で頑張ってきたが山頂の段差で一回だけおとーさんの手を借りた。

843分、登りつめた岩山に「笠取山・山梨百名山」の標識が立っていた。山頂と思ってザックを下ろしかけたが、その先にさらに小高いピーク。地図で確認するとそちらが山頂らしい。

 

石楠花林で視界が遮られている岩の痩せ尾根を上り下りして前進。

848分、固い蕾をつけた石楠花や雑木に囲まれた「笠取山山頂(1953m)」に到着。

石楠花の間から南に少し展望があり大菩薩嶺と鶏冠山が望めた。富士山は残念ながら雲の中。見晴らしの無い岩稜の上はあまり居心地が良くなく記念写真を撮って眼下にあるはずの「水干」に向うことにする。

更に岩の痩せ尾根を注意して東に進む。

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9時、三角点のピーク通過。ゴツゴツした痩せ岩尾根で3つ目のピークを通過したあたりでやっと「←水干、笠取小屋」のプラスチック標識を見つけホッとして、その先で右下に下り始める。

916分、左「←唐松尾山」、右「水干0.3km→」標識のある三叉路に出る。「水干」へは等高線沿いに手入れされた山道を進める。

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924分、多摩川源流の最初の一滴が生まれる「水干(1865m)」に到着。

崖の草を伝ってポツリ・ポツリと水滴が落ちていた。崖上に「水神社」の石碑が見える。薄日が差してきたので、ここでニギリを食べながら一休みする。 コンビニ弁当では狼のように猛々しくなるマロンは私達のムスビ弁当にがっかり顔。

10時、笠取小屋横を通過。帰路はヤブ沢峠経由のため砂利林道を緩やかに下る。

10数分でヤブ沢峠着。マロンは少しお疲れの様子。ベンチで小休止し、左折して作場平橋に向かい下り継続。途中、今日初めて女性登山者3名と交差。ヤブ沢を渡り返す沢山の丸太組橋を通過。最初のうちは頻繁に丸太の間に足を落としていたマロンは学習効果の甲斐あって、次第に上手く渡れるようになった。

1042分、往路に合流。

11時、車に戻る。車は5台に増えていた。

 

若葉を楽しむつもりでこの山に出向いたが、唐松が僅か芽吹き始めた程度で若葉の期待は完全に裏切られたが、この「笠取山」は5時間弱の所要時間ながら清流、自然林、草原、形の良い近隣の山々、一挙に100m立ち上がる「笠取山」の山体など、変化のある景色を次々と見せてくれる楽しめる山だった。

 

中央高速「勝沼IC→八王子IC」を使い2時頃、無事帰宅。

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