昭文社地図では紹介されていない富士北麓の御坂山地と中央高速道路に挟まれた地域の山で「春日山」が未訪問だったことに気づき、「春日沢の頭」「春日山」「名所山」と尾根続きコースを往復することにした。

 

◇所要時間: 3時間54
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 歩きやすい山道でした。
下りの山道でマロンの紐がブッシュに絡まり、これを解こうと力任せに紐を引っ張ったおとーさんが斜面に転倒。手に怪我させてゴメンナサイ。

 

230分、出発。

国立府中ICから高速に乗り一宮御坂ICを下りる。国道137、県道34、県道36と繋いで芦川村目指して南下し、新鳥坂トンネルを抜けた地点の路肩の大きな駐車エリアに車を停め出発準備を整える。気温は9度。

 

436分、トンネル口横のゲート脇から旧鳥坂隧道への舗装林道に進む。

444分、隧道(閉鎖)手前の右斜面に「春日山、釈迦ヶ岳↑」標識を見つけ桧林に入る。

5分ほどで薄暗い鳥坂峠の「←春日山」、「釈迦ヶ岳→」標識に対面。

モミジ、コナラ、ホウ等の新緑に彩られた尾根筋を西に向かう。赤松混じりの自然林で小休止してマロンに水を飲ませる。

 

520分、最初のピークに上ると「←春日山方面」標識が西を指していた。前方に見通しが良いのでマロンをフリーにして尾根筋をたどる。新緑の中に山ツツジの朱色がチラホラ。緩くアップダウンしながら尾根を進む。

 

530分、森を抜けると小さな草地に小型の4基のアンテナと「春日沢の頭」標識が立っていた。

マロンのザック紐が取れかかっているのに気づきザックをおろして簡易補修する。

北西に展望が得られ、八ヶ岳と残雪の北岳、間ノ岳、農鳥山が見えた。

 

542分、再び森に進むと南に急な下り。前方に朝日を浴びた「春日山」が見える。下り坂の両サイドに山ツツジが咲いていた。

8分ほどで峠地形に下りきってすぐに上りに入る。桧の植林帯を通過。

558分、桧の植林帯と自然林の間の地図に1158mと記されている地点に「春日山1235m山梨百名山」標識が立っていた。高度が不整合であることを承知の上で一応、山頂記念写真を残し先に進む。

 

やがて左前方に形良く姿を見せた「名所山」目指し斜面を下る。生長した潅木の枝が山道に張り出し煩わしい。途中、南に釈迦ヶ岳のシャープに尖った山頂、その横に僅かに富士山の山頂が覗いて見えた。

612分、「黒坂峠」標識のある林道に下り切る。路肩の看板には「林道閉鎖12/304/25」と記されていた。

 

休まずに高度差150mの上りを開始。先ずは丸太階段を登る。右下に甲府の街が広がって見える。

草やブッシュで覆われた防火帯をマロンに引かれて上る。綺麗な若草色を見せる羊歯の群落の中を通過。

 

631分、「春日山最高点1235m」看板の立つ頂上に到着。看板の高度は1236mとマジックで修正されており、国土地理院地図に記されている「名所山」標識は見当たらなかった。

 

この「春日山」〜「名所山」の尾根筋を歩いた人のHPには、山頂標識の山名や標高が地図や現状と一致しないと書かれているのが多く見られる。
この「名所山」地点に「春日山最高点」標識が立てられているところから推測すると「春日山」というのは「名所山」「春日沢の頭」を含むこの山域の総称名なのに国土地理院地図の「春日山」山名が1158m地点近くに記されていることから混乱が生じたのではなかろうか。

 

バナナを食べながら山頂周りを眺めたが尾根コースの延びる北西方向だけに視界が得られ、南アルプスの一部とその手前の鳳凰三山が見えただけ。

 

645分、往路で下山開始。

655分、黒坂峠通過。

75分、「春日山 山梨百名山」標柱を通過。下り坂の途中でブッシュに入ったマロンがヒモを絡ませ、これを強引に引き外そうとし、斜面のブッシュの中に転倒し右手の親指をひねった。冷シップして下山続行。

 

738分、「春日沢の頭」で小休止。空に雲が増え始めた。往路では気づかなかったが、鳴子ユリ、アヤメ、トウダイグサ、ギンラン2株を見かけた。

817分、旧鳥坂隧道入り口に下り切った。マロンをフリーにしてゲートに向かう。

830分、車に戻る。駐車場から二人の登山者が出発していった。

1055分、無事帰宅。