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マロンの(勝手に)百名山も半分の50山を数えることになり、百名山の言葉の生みの親<深田久弥氏>に敬意を表して、氏の終焉の地「茅が岳」を訪ねることにした。 ◇所要時間: 4時間55分 |
早く目覚めたので 3時45分には家を出る。16夜のまん丸お月さんを見ながら中央高速道を走る。雲ひとつ無く快晴の模様。 朝日がさし始める頃、韮崎ICを下り、県道27号を10分ほど走り、6時過ぎには深田記念公園下の駐車場に到着。やはり「茅ヶ岳」を目指すらしい同年輩の2人が登山準備をしていた。 |
6時10分、登山準備を整えマロンを車から降ろすと、突然4匹の離れ犬が草むらから姿を現した。珍しくマロンが吼えて対抗。ステッキでマロンに応援して追い払う。 砂利の林道に進む。5分ほどで左手に深田記念公園が見えたが、帰路に寄ることにして先に進む。 赤松混じりの自然林を進むと砂利の林道に山栗のイガが多数散乱。 |
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イガに混じって甘栗太郎サイズの栗の実が矢鱈と目に付く。無視できなくなり拾いながら登りを続ける。百粒くらいは確保。 6時40分、整備された林道と交差したが更に前進。 7時5分、急に道幅が狭まり傾斜が増え、標準的な山道になる。 |
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7時20分、ブナや楢の広葉樹林の中に大岩が現れ、横に「女岩」の標識。 岩の割れ目から清水が流れ出ている。流出水はその場で直ぐに岩の間に沁み込み姿を消してしまう。 コンビニ弁当の朝食を摂りながら10分ほど小休止。 駐車場で出会った二人ずれの登山者が登ってきたので、私達はこの水場を後にする。 |
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ここからの山道は「女岩」の上に回りこむ急斜面に付けられていてマロンも少し滑る。この辺りから花を付けた野草 (サラシナショウマ、トリカブト、ヨメナ、オヤマボクチ等)が目を楽しませてくれる。 8時、太陽の光が差し込んでいる所まで登りつく。わずかに色づいた葉っぱでも青空をバックにすると見事に映える。 8時7分、尾根に上り詰めると少し寒いくらいの風が吹き付けていた。この分岐点を左折し、紅葉し始めた小潅木の中のクネクネ細尾根道で山頂を目指す。 |
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8時13分、日本百名山で有名な「深田久弥先生・終焉の地」に到着。簡素な石碑が山道脇にさりげなく建っていた。マロンも敬意を表して碑に頭を下げる・・臭いを嗅いだだけ・・・カナ?。 8時22分、階段状の岩を登ると背後に大きく視界が開けて、山並みの先に大きく富士山。この先は再び、紅葉の度合いを増したツツジ林に隠れるように狭い尾根道が続く。 |
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8時30分、茅ヶ岳山頂(1704m)に到着。 山頂の回りの小潅木越しに西方には北、中央、南アルプスの山々、南に富士山、北東に奥秩父連山が望めた。朝日と青空の下でマロンに急かされコンビニ弁当を半食。 下山は山頂の道標「尾根道経由・深田公園、千本桜」に従うことにする。 8時55分、急尾根を下る。5分ほどで「千本桜分岐」を通過し、下りつづける。 |
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9時4分、立ち木や背丈の高い草で視界の取れない急斜面の山道脇に、南方が大きく開けた露出地を見つけ小休止。前方に雄大な富士山を眺めながらマロンを暫時休ませる。 滑りやすい急傾斜が続く。トリカブトの群生に混じりマツムシ草も姿を見せる。 9時30分、花を付けたリョウブの木の下で休憩。マロンは伏せの体勢で休む。疲れ気味をアピール・・?。 9時45分、身の丈ほどのススキを縫い、変化の無い急な山道を更に下る。 |
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10時14分、やっと「←駐車場」のマークの標識に遭遇し左折。5分ほどで林道に出て、右に50m程進むと再び標識に左の山道に入るようガイドされる。 10時22分、「深田公園」を指示する道標に従い10分ほど進むと、今朝登りに使った道に合流。マタマタ、栗の実が目に付き、拾いながら下山継続。マロンは巧みに栗のイガを避けて歩いていた。 10時47分、深田記念公園に寄り道してザックを降ろすと、マロンが待ってましたとザックの側に付く。コンビニ弁当の残りで昼食。 |
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11時5分、車に戻る。登山者の車が10台ほどに増えていた。 1時15分、無事帰宅。山道具の後始末をする私達の横で、マロンは寝息を立てて熟睡。 |