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梅雨期なのに群馬県に一日だけの晴天予報。・・ならば、3年前に訪ねた「袈裟丸山」を今回は「郡界尾根コース」を使い「後袈裟丸山」に上り、山頂の「シャクナゲ」と「展望」を楽しむことにした。 ◇所要時間: 5時間9分 ◇難度(マロンとして): 易+++▼+難・・(但し、上りの10段の丸太ハシゴの自力通過は×) |
2時20分、出発。 入間ICから圏央道に入り、鶴ヶ島JCTで関越自動車道に移り「沼田IC」を下りる。県道62号線で片品川沿いに東進し、県道257号線に分岐して一車線の県道に驚く。 5時11分、牧場を抜けて林道・小中新地線を北上。拳大の石が転がる悪路で崖の崩れ箇所もあった。15分ほどで「袈裟丸山・登山口」標識前の6台ほどの空き地に駐車。気温は4度で薄曇。 5時34分、「後袈裟丸山4.4km→」標識に従い、ミズナラ・コナラ林の丸太階段を上る。 |
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新緑の森に朝日が差し込み気持ちいい。落ち葉の林床に銀龍草が見られた。 5時53分、大岩通過に10段ほどの丸太梯子。マロンが躊躇したので抱えて通過。林床は膝程度の笹が密生。 次の尾根筋に合流し、緩くうねった地形のミズナラと樺林を登る。 |
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6時6分、方向を北に代え、広い尾根筋を緩く登る。笹丈が胸あたりになると先行マロンは潜航犬。鶯の声にカッコウの声も加わった。 6時12分、唐松や樺林の皿状ピークに「小中口」標識。地図の1415mポイントで「八重樺原」らしい。小休止してマロンの2度目の水を与える。その先では南〜西に展望が開け、南遥かに富士山が小さく見えた。 |
6時35分、進路右は立ち木の無い笹原になり、右前方に「前・後袈裟丸山」が形良く見える。気持ちの良い地形だが、真夏には直射日光を受けて暑そう。 花の無い三葉のツツジ林に入り、巾狭尾根の露岩の潅木帯を通過。その先は五葉のツツジの林。道に散ったシロヤシオの落花を踏み登る。花の無いシャクナゲ群生林を通過。呼吸の激しいマロンが水の声に反応するので水飲み休憩。 6時55分、1482mピークの先は僅か下る。シャクナゲ林に姥花が一輪。山頂へは400mも高度が残っているので今日は花が期待できそう。 |
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7時2分、石祠前を通過。傍らには「←後袈裟丸山頂上1.7km 郡界尾根登山口2.7km→」標識。 純白のシロヤシオの花が見られるようになった。サラサドウダンらしい紅花も咲いていた。 7時29分、木立の中にシャクナゲの花。痩尾根で水飲み休憩すると周りにシロヤシオが目立つ。山頂への残高度は250m。コメツガの森を登る。 |
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7時52分、尾根巾が広がり、木の根と露岩の急坂を登る。林床は背の低い笹。 8時14分、次の尾根に合流したら新鮮なアズマシャクナゲの花。歓迎された感じ。 東に方向を変え、山頂を目指す。 |
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8時25分、平坦地の無い「後袈裟丸山1908m」山頂に到着。山頂のシャクナゲは既に花期を終えていた。 東〜南に視界が得られたが、特徴の無い山々と霞の中に村落が見えた程度。期待した「皇海山」方向は木立に覆われていたのでガッカリ。 何とか「皇海山」や「庚申山」が見えないかと、山頂北の木立の中に進んでみると・・、60mほど先が急傾斜で落ちていて、尾根先の「奥袈裟丸山」の右前方にギザギザの「庚申山」が見えた。「皇海山」は「奥袈裟丸」に隠され見えなかったが、その遥か先には「日光白根山」。山頂に戻ってバナナでエネルギー補給。マロンも相伴。 |
8時49分、往路で下山開始。 20分ほど下って同年輩登山者と交差。太陽が輝き、気温も上がって蝉が鳴き始めた。また同年輩登山者と交差。この方は10日前に「弓の手コース」で前袈裟丸山を訪ね、「八反張」まで足を伸ばしてユキワリソウを見たとのこと。 私たちは以前、前袈裟丸の山頂で「八反張へは通行禁止」との看板を見て前進を諦めたと言ったら、「皆、歩いていますよ」とのこと。続いて二人連れと交差。 |
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突然、マロンが笹原に顔を突っ込み激しく何かを探す。・・???・・見ていると草間から蝉を見つけ出し、一瞬で飲み込み満足顔。 3人連れ登山者と交差。このコースは意外に人気があるらしい。若葉の中に朱色の山ツツジ、青空に白樺の幹と新緑の葉が映えて初夏の雰囲気。 |
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10時8分、土地の人達が日当たりの良い南斜面の笹原で何かを採集。聞けば蕨取りで茹でて食べるとのこと。 その横でマロンは木の上の蝉を狙った。数年前、群馬の「荒山」で驚いたエゾハルゼミが一瞬、木の下に落ち、これを賞味できたことがあるので、脅かせば蝉は落ちるものと思い込んだのかも知れない。 |
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