練馬のEさんから山の写真と山行記を送っていただいた。

雰囲気の良さそうな山の写真は初代マロンと訪ねた「牛奥ノ雁ガ腹摺山」に似ていると思ったら、その北隣にある「小金沢山」で、石丸峠経由で登ったとのこと。

高度差と所要時間が現状のマロンの体力に頃合と思われたので、梅雨の合間の晴天マークを頼りに、Eさんと同じコースで歩くことにした。妻は今回も咳が止まらず留守番役。

 

所要時間: 4時間11

難度(犬として): 易+++▼+難

マロンの日記: 狼平までは歩き易い道でしたが、その先の森の中は岩や木の根のガタガタ道で、見通しも利かず疲れました。

 

210分、登山口まで3時間ほどの所要時間と予想し、思い切って早出する。

途中、コンビ二で食料を購入し、相模湖ICと大月IC間は高速を利用。

笹子トンネル先の「景徳院入口」交差点を急右折し県道218号線を北上。途中、ミスコースで20分ほど無駄にし、約1時間で「石丸峠登山口」に到着。登山口横の拡張舗装路には3台程度の駐車スペースがあった。

 

512分、石丸峠への「登山口」から山道に上り始める。道脇の笹が刈られていて有難い。くもの巣が顔に掛かる。今日は誰も先行していない様子なのでマロンは最初からフリーにして先行を許す。

529分、砂利林道を交差し更にカラマツ林を登る。

 

540分、カラマツ林を登り抜けると東に見晴らしの取れる平坦地に出た。

前方の霧が薄まると正面右手に形の良い山が姿を現す。目指す「小金沢山」らしいがこの先の山道は左の森に続いている。

ガスの中からカッコウの声が聞こえてきた。

 

小休止の後、左の森に進む。露に濡れた笹が山道に張り出し短時間でズボンと靴が水浸し。マロンは全身ビショ濡れ。傾斜は緩い。

63分、カラマツの森から笹原に抜け出る。

右後ろのガスの切れ目に上日川のダム湖が姿を見せる。

611分、少し登って、「石丸峠」に到着。一瞬、ガスが薄まり、大菩薩方面の緑の山肌に太陽が差し込む。刻々と変化する景色は見飽きないが、羽虫が纏わり付き始めた。目や耳や鼻に飛び込み我慢できず、用意してきた防虫網を帽子の上から被る。マロンは跳ね回って羽虫を食べ始めたが、目や耳にも入り始めたようで逃げ腰になった。

再びガスが濃くなる。山腹からウグイスの声。羽虫がいなければ気持ちの良い山道なのだが…。

618分、「小菅」への分岐を通過。廃屋前を通過。「天狗棚山」の標示あり。

624分、爽やかな西風が吹き始め、羽虫が姿を消し防虫網を外す。小石混じりの山道を下る。

 

630分、正面に「狼平」らしい笹の原っぱ、その先にどっしりと小金沢山が姿を見せる。ガスが晴れて、朝の太陽が水平に差し込む。青空の下、腰近く迄伸びた笹の原を進む。

637分、笹原の中に「狼平」の標識を見つけた。笹の緑の中にレンゲツツジの朱色がチラホラ。青空に岳カンバの白い幹が映える。風が吹き抜ける。今日も良い景色に出あえた。早出の甲斐があつたというもの。

 

645分、自然林の中、背丈に達する笹が繁茂し、進路がハッキリしない。尾根筋を外さないよう、かつ赤テープを確認しながら前進。

659分、笹が無くなった先の森は岩や木の根や倒木等で段差があって見通しが無く、マロンに厳しい山道が続くようになった。さすがのマロンも今日は数回、おとーさんの手助けを甘受。

711分、相変わらずの森の中を前進中。再び羽虫が煩わしくなり、防虫網を被る。

 

 

726分、「小金沢山」山頂に抜け出た。狭い山頂には「小金沢山 山梨百名山」の標柱と「牛奥ノ雁ヶ腹摺山→」の標識が立っていた。

周りは潅木に遮られて左程展望は得られないが、南に雲を纏った富士山が見えた。太陽が照り付けているが風が無く、羽虫が多くて記念写真を撮ろうとしてもマロンが落ち着かない。

736分、往路で下山開始。

89分、「狼平」に戻る。西風が爽やかに流れて羽虫は見当たらない。ムスビとドックフードを食べながら暫し休息。

820分、下山継続。

842分、「石丸峠」通過。振り返ると往路ではガスに隠されていた今日のコースがきれいに見通せた。

912分、林道を交差し、上日川峠方面に下る。

923分、車に戻る。今日は人に出遭わず、獣の気配も感じなかった。

 

1215分、無事帰宅。

二代目マロンの近況 

生後5ヶ月を経過し、乳歯は全て生え変わった。食欲は常に旺盛で体重は10.5kg。手(?)足を伸ばして寝そべった全長を測ったら130cmにもなっていた。変化の激しかった幼犬の時期を終え、見た目は若犬に成長。

山歩き同伴犬としてはこのサイズ、この体力で十分なのだが、まだ成長は止まらなさそう。

 夕散歩では近所の工場予定地広場に集まる10匹ほどの犬の中ではマロンが「やんちゃ度」第1位。ゴールデンやシェルティはこの悪ガキには付き合いきれないと避けるようになり、時たま相手してくれるのはダルメシアンの大チャン、スプリンガーのベル君、鳥猟犬ミックスのアレックスに限られてきた。