晩秋の好天予報に誘われ、赤城山と榛名山の間に位置する「子持山」に登ることにした。

子持村のHPには

「子持山」は那須火山帯に属し、火山活動を始めたのは第四世紀の中頃(5060万年前)です。しし岩を中心としてほぼ放射状に走る岩脈は火山岩頸とともに日本でもっとも素晴らしいものの一つといわれています。と書かれていた。
登山コースは図書館で借りたガイド書に従い「獅子岩」と「浅間山」を周回するコースとした。
(帰宅後、子持村のHPを読みなおしたら、7号橋まで直進し、屏風岩経由で獅子岩に至り、浅間山に回るコースの方がお勧めコースだったらしいことが判明。)

所要時間: 4時間35
難度(犬として): 易++++▼難
マロンの日記: 獅子岩の垂直岸壁は鎖梯子で登るとのことでマロンは岩下で待機。次の岩壁下りもマロンは足が竦んで、抱かれて通過しました。ワンコには一寸、厳しい山でした。

 

 

3時半、家を出る。星空に雲はなく、小春日和が約束された模様。カーラジオが1122日は「いい夫婦」の日と紹介していた。

関越道を渋川・伊香保ICで降り、17号線を北上、「子持入口」を左折。3kmほど先で「子持神社」の赤い大鳥居の前に出て左折。最初の右折路脇に「子持登山道入口→」標識を見つけ、唐沢川ぞいに林道を北に向かい、5号橋の直前の駐車場に車を止める。

 

630分、「子持山登山口 0.5km→」標識に従い、舗装路を上っていく。気温は4度。5分ほどで「←屏風岩」と「獅子岩1.4km 山頂2.5km→」分岐に到着。「熊出没 注意」看板も立っていた。私たちはガイド書に従い、右の「獅子岩」コースに進む。

上り坂の簡易舗装路面には今にも凍結しそうな水が流れていた。

641分、「←獅子岩1.3km 子持山山頂2.4km」標識にガイドされ左の山道に入り、窪地地形の薄暗い杉林の中を直登。10分ほどで自然林に抜け出し、落葉しつくした山斜面の木立の中を落ち葉を踏みしめながら登る。

 

658分、尾根筋に出て、「←電波塔経由、獅子岩0.7km」標識に従い、赤松混じりの雑木林に進むと、朝日を浴びた獅子岩が姿を見せた。山道に張り出す潅木の小枝を払いながら登る。やがて傾斜がきつくなり、ピークに向かい直登。

 

722分、ピークの平坦地にアンテナ反射板が設置されており、見晴らしも利くようになった。僅か下った先の「峠」地点で屏風岩経由ルートが合流してきた。大岩を巻き、岩混じりの尾根筋を辿る。

 

735分、「獅子岩→」とこれを経由しない「子持山→」の分岐ポイントに着き、私たちは「獅子岩」ルートを取る。岩稜の大きい段差ではマロンが躊躇し都度、サポートを待つようになった。

 

745分、再び、「獅子岩」と「(子持山)山頂1.2km」との分岐標識が立っていた。私たちは「獅子岩」を目指す。

 

752分、「村指定名勝及び天然記念物 獅子岩」の解説看板の立つ、獅子岩基部の平坦地に上りつく。

 

ここから「獅子の頭」に登るには垂直岸壁を鎖梯子とクサリに助けられて登ることになるのでおとーさんだけ登ることにして、マロンとおかーさんは岩下で暫しの休憩。

子持村のHPによると   しし岩(大黒岩)

高さ約100mの円筒形の岩の塔が、しし岩です。火道につまっていたマグマが冷え、激しい浸食に打ち勝って残された火山岩頸です。火道というのは地下深くから火口まで、マグマやガスの通路になったパイプ状の細長い穴のことです。

 

85分、「獅子岩」と「(子持山)山頂1.2km」との分岐に戻り、山頂を目指す。急な崖の下り箇所はマロンを抱いて通過。マロンの現体重は14.5kgだが、片手でサポート出来るのはこの程度が限界。

 

814分、尾根筋を登る。後ろに獅子岩がシルエットで大きく見える。潅木の背丈が低くなり、視界が広がる。岩や潅木の痩せ尾根を通過。

 

830分、小ピークを通過し下り、上りして前方の「柳木ノ峰」を目指す。

 

840分、「子持山」と「浅間山」分岐の「柳木ノ峰」に上りつく。北に一段高く「子持山」が姿を現す。

845分、岩稜の急な上りコースを進む。ロープ箇所もあり、マロンは数箇所でサポートを受けた。

 

9時、「子持山山頂(1296m)」に到着。南北に50mほどの細長い山頂で北端の大岩には十二山神の石碑が立っていた。一等三角点もある。無風で穏やかな日を浴びながら赤城山、榛名山、武尊山、白根山等々の眺めを楽しむ。

 

913分、下山開始。先ずは「柳木ノ峰」に戻り、南に見える「浅間山」へ向かう。このルートは岩が少なくて、冬枯れの林の急斜面を滑りながら下る。ロープ箇所もあった。

 

950分、下りきった箇所に「オオタルミ」の標識。「8号橋1.8km→」標識もあったが、私たちは「浅間山0.9km→」ルートに進む。

 

957分、先行していたマロンが人面のような石祠前で伏せして待っていた。疲れた様子は無く、体温を冷やそうとしているように思える。

「牛十二」の標識もあったが・・??

 

1010分、尾根筋を直登していく。岩稜帯では弱気だったマロンだが、落葉して見通しが利く林の中では元気印を取り戻し、前後に走り回って若さを発散させている。

 

1020分、「浅間山(1088m)」に登りつく。日を浴びた石碑と石祠が南に向かって鎮座していた。「5号橋1.5km 子持神社2.6km」標識に従い、南東に方向を変えて痩せ尾根を下る。

 

1046分、カラマツ林を下る。高度が下がると僅かに紅葉が残っている。更に下って杉や檜林を通過。

 

115分、山中では誰にも出会わず車に戻る。

 

今日の周回コースは変化があり、緊張を強いられる箇所もあって結構、楽しく歩けた。「獅子岩」が見る角度で種々の動物の形に姿を変えるのも面白かった。

 

150分、無事帰宅。