今年の4月は予想外に雨が多く、たまの好天予報日には頼まれ仕事が入り、山行はすでに3週間のブランク。私たちの筋力はかなり低下し、マロンの欲求不満度はかなり高い様子。

五月連休も眼前に迫ったので、その前になんとか一山をと、前日の雨もかまわず群馬県への遠出を計画。うまくすれば気の早いツツジの花に出会えるかもとの期待をこめる。

◇所要時間: 4時間23
◇難度(マロンとして): 易++▼++難
◇マロンの日記:
 休憩場所でしかリードを外してもらえなかったのが残念だったが久しぶりの山歩き、気持ちよかった。

 

237分、出発。前日の雨で道路はまだ濡れていた。関越自動車道の高崎JCTで北関東自動車道に移り、駒形ICを下りる。大胡町経由で県道16号線を北上し三夜沢交差点先2kmの十字路を右折。道脇に「空っ風街道」看板が立っていた。4kmほど東進し、「空っ風街道」標識に従い左折して「林道・滝沢大沢線」の一車線舗装路を北に進む。

路肩の「おおさる山乃家」案内看板に従って進むと川沿いの整備された公園の駐車場に到着。気温は9度。周りに八重桜やコブシの花がきれい。

 

521分、GPSをセットして「澳比古(おくひこ)神社」の赤い鳥居をくぐり「おおさる山乃家」前の砂利林道を上っていく。あたりにトイレ、水場のキャンプ設備も見える。まだ花は見られない水芭蕉の栽培地前を通過。

 

527分、林道から左の山斜面に山道が分岐し、「↑つつじが峰 周回尾根4時間30分」標識が立っていた。つい、疑うこともなくこれに従う。 (・・私たちの予定コースはガイド書通り、さらに直進して尾根筋を上る予定だった。)

朝日が差し込み始めた。周りのツツジらしい潅木はやっと芽が動き始めたばかり。花期はまだ半月ほど先らしい。

前日の雨で山道は湿っていたが今日は気持ちのよい快晴で空気がしっとりして心地いい。林床は一面の熊笹で丸太階段道を隠している。3週間ぶりの山歩きで興奮気味のマロンは最初から紐付き犬。

 

548分、GPSを見ると予定コースを外れて国土地理院地図に点線表記されているコースより更に南側を上っているのに気づいたが、この先で予定コースに合流するのは分かっているのでそのまま上る。

554分、「つつじが峰通り」に合流。日当たりの良い場所の一株だけにピンクの「アカヤシオ」が咲いていた。喜んで写真に写して痩せ尾根を登っていく。

 

尾根幅が少し広くなった。道脇の潅木はすべてツツジらしいが芽に動きが見られない。

616分、当初予定のコースとの合流点の筈だがそれらしい道は合流してこなかった。??

その先でガイド書に記載のあった崩壊箇所通過。山道は随分痩せていた。

 

638分、朝日を浴びて山道で小休止。歩き始めると傾斜がきつくなった。狭い尾根筋を上っていくので左右に展望が利いて気持ちがいい。

78分、「さねすり岩」に到着。蜀山人の「さねすりの岩を #$%&’’^-+*=~(読み取れなかった)」句が彫られた岩板が立っていた。その先で小休止してバナナでエネルギー補充。ここらのツツジの芽はまだ硬い。狭い尾根筋を木の根を踏みしめ、クネクネ登る。

 

 

726分、「綿引き尾根」に上りつく。「←銚子の伽藍」標識に従って「伽藍・東展望台」に向かう。この尾根も背の低い熊笹が密集していた。北に地蔵岳と長七郎山を見ながら細い踏み跡を西に辿る。

735分、「親子亀」と表示された岩。親亀の上に小亀、小亀の上にマロンを乗せて記念写真。

 

740分、前方に見えたピークに続くと思えた山道の先が突然、切れ落ちていて先が無い。看板は見当たらないがここが「銚子の伽藍・東展望台」らしい。崖下に粕川が流れているらしいが足元が崩れそうでとても覗く気にならない。長居は無用と早々に引き返す。

754分、分岐点を通過し、「茶ノ木畑峠」に向かう。尾根幅は広がった。このあたりもツツジの木が多い。

 

 

758分、「茶ノ木畑峠」に到着。近くの陽だまりに腰を下ろし、鶯の声を聞きながらムスビを食べる。南は春霞に包まれ始めた。

814分、「おおさる登山口 1時間30分→」標識に従い下山開始。幅広尾根を下る。林床はやはり熊笹。この尾根筋には赤テープのガイド標識が多く見られた。

822分、追分の分岐地点通過。

 

 

829分、「岳人岩」前を通過。上りに使った「ツツジヶ峰」を西に見ながら下る。

840分、一人がやっと雨を凌げる程度の窪みのある「雨やどり岩」通過。

尾根幅が狭まりツツジの木が山道に張り出している。蕾はまだ硬いが葉っぱを数えると5枚なので「シロヤシオ」らしい。狭い屋根筋をクネクネ下っていく。

 

派生した尾根の先にピンクのつつじが咲いているのが見えたので獣道を辿り写真に収める。やはり「アカヤシオ」だった。

911分、山道が二つに分岐。GPSは直進方向を示していたのでそれに従う。5分ほど下ると右遥か下に今朝見た「おおさる山乃家」らしい建物が見えた。GPSを見ると明らかにコースを外れている。

先ほどの分岐地点に戻り、案内標識があってしかるべき地点だなどと文句を言いながら右に下ると熊笹に隠された丸太階段が続いていた。ここでも小休止してムスビを食べる。

 

937分、ヒノキ林を下って大猿川の川岸に出て川沿いに下る。堰堤があったので飛び石で川を渡る。

944分、二つの太鼓橋を渡って車に戻る。今日は僅か数株だったが綺麗な「アカヤシオ」と対面できて良かった。

1250分、無事帰宅。