「アカヤシオ」の咲く山をネットで探した折、私達が6年前に登った秩父の「熊倉山」でも5月連休頃に花が見られることを知った・・が、今年は既に時期を失し、更に花は地図に登山コースの記されていない宗屋敷尾根や聖尾根に見られるらしいので、今回はこの「熊倉山」を新緑と野草の花との出合いを目的にし、「城山コース」と「日野コース」を使い訪ねることにする。

 

◇所要時間: 4時間53

◇難度(マロンとして): 易+++▼+難

◇マロンの日記: 上りは結構、厳しいコースでした。
おとーさん達は累積標高が1000mもある割に意外に見晴らしの悪い山とコースだったが、アカヤシオの花が見られたのは予想外だったと言っていました。

 

220分、出発。

入間IC先の小谷田交差点を左折し、「飯能・狭山バイパス」と国道299号で秩父へ抜け、国道140号で西進。「武州日野駅」手前の荒川中学校入口交差点を左折し、集落を抜けて南下し、舗装林道で山に上っていく。

446分、左に分岐する砂利林道に「日野コース登山口」標識を見つけ、駐車。気温は10度で快晴。東の空が赤らむ。

 

449分、「城山コース」で上るため舗装林道を上る。屈曲した砂利林道を500mほど進むと左に砂利林道が分岐。(下山時、コースミスしてこの砂利林道で戻ってきた。) 舗装林道を先に進むと「武甲山」横に太陽が上り始めた。

55分、「城山コース登山口」に着き、丸太階段で細尾根を登る。

 

鳥か獣が臭うのか紐先マロンの動きが激しい。山腹を横切り、その先の急斜面を九十九折で登る。途中、息の荒いマロンに水を与え、更に急傾斜を九十九折で上る。

542分、桧林を抜け、明るい新緑の自然林を気持ちよく登る。小休憩して体温の上がったマロンに水スプレーしてやる。汗が目に入るのでバンダナで鉢巻。

尾根の九十九折の上りが続く。思いのほかこの「城山コース」は視界が悪い。傾斜が緩むと尾根筋を直登。

 

618分、標高1100mあたりの山道に紅色のツツジの落花。露岩の急坂や痩せ尾根を登る。ブナの新緑が目に爽やか。

道脇に一株だけ、ミツバツツジが紅色の花を咲かせていた。急斜面の途中で水飲み休憩

641分、一段上るとその先は露岩と木の根の露出した痩尾根。大岩の間をすり抜けて上る。「落石・足元注意」看板も立っていた。

前方の桧林の先に「熊倉山」山頂が姿を見せた。慎重に露岩の痩せ尾根を進む。

 

656分、峠地形に立つ三分岐標識の左指示板が赤テープで巻かれていて・・??。テープ下には「←武州日野駅に至る」の文字。今は使われていない旧い分岐路標識らしい。細尾根を先に上る。

715分、急斜面になり、木の根を掴み上る。振り返ると北に僅かに視界が得られたが遠景は春霞みの中。725分、杉林に「←武州日野駅に至る(日野コース)」標識の立つ三分岐通過。

 

山頂に近づくと数株のアカヤシオが残り花を見せてくれた。

734分、「熊倉山」山頂に到着。

ムスビを食べながら山頂南に進んでみると、石祠先の木の幹に「←天目山(酉谷山)方面」「道迷い多発!! 下山路を確認して!! 日野コースはUターン」などの看板が掛けられていた。南に長沢背稜が望めた。

751分、汗も引いたので往路で下山開始。

755分、「武州日野駅に至る(日野コース)」標識に従い、桧林の三分岐を東に下る。山腹を斜めに下り、桧林を九十九折で下る。この下り初めルートは国土地理院地図とは酷く異なっていた。「日野コース」は一定傾斜で歩き易い。朝日の当たる東斜面は新緑で覆われ、春山の雰囲気。

 

811分、緩斜面の林床一面にバイケイソウが群生。標識は無いが、「笹平」らしい。ニリン草も群生し、吹き上げてくる風が涼しく、爽やかな気分で山腹を下る。

824分、三分岐に「官舎跡を経て武州日野駅に至る」標識。表示板の無い左下が「水場」らしく沢音が聞えた。直進して山腹を下り、その先を九十九折で下る。清流を見つけたマロンは喜んで体を冷やす。

 

854分、「官舎跡」を通過し、桧林を九十九折で下る。

9時、流量の多い沢を丸太組橋で渡り、沢横で小休止。その後も数回、丸太組橋で沢を渡り返しながら下る。沢脇にニリン草、ハシリドコロ、クワガタソウ、ラショウモンカズラ、ミツバコンロンソウが花を見せた。今日初めての登山者と交差。

 

919分、左上に見えた林道に上り、(・・×) マロンをフリーにして林道を下る。

935分、舗装林道に合流するとそこは「日野コース登山口」ではなく、GPSを見て、駐車場所はくねった舗装路を500mほど下ったところだと気づき、舗装林道を下る。

942分、車に戻る。

無事、車に戻ったが、何故、「日野コース登山口」標識のある砂利林道に戻れなかったのかが疑問で、車をコース標識の指示方向に進めてみると・・・

・・・次のコース標識が右上の山腹を指していた。・・・→ 沢沿いに下ってきたら、林道に上らず、そのまま沢と林道の間を進めば、山道はここに続いたらしい。

1240分、無事帰宅。