富士山麓で「アシタカツツジ」が見られるとのことで「大岳」に登ってみることにした。

◇所要時間: 5時間11
◇難度(マロンとして): 易+++▼+難
◇マロンの日記:
 笹下を歩いたためか、マロンだけに沢山のダニが付きました。

愛鷹躑躅(アシタカツツジ)とは   静岡県だけに分布するフォッサマグナ要素の植物で、愛鷹山や天子岳に自生し、開花時期は5〜6月、花径は3センチくらいと小振りで沢山の花がつく。花の色は紅紫色で雄しべは10本。

 

220分、出発。

町田ICから東名高速に乗り、富士ICを下りて県道22号線で東に戻り、須津橋交差点を左折して北上すると夜明け空をバックに愛鷹山塊が大きく見えてきた。茶畑の間を抜け、須津(スド)川沿いに上っていくと前方上に第2東名の高架橋?が見える辺りで舗装林道がゲート閉鎖されていた。

僅か戻って「大棚の滝・第2駐車場」に車を入れ、マロンにはタップリとダニ忌避剤をスプレーする。気温は16度。

 

443分、ゲート横を抜け、須津川沿いの舗装林道で出発。「熊出没注意」看板を見て、マロンの熊鈴の消音カバーを外す。

200mほど先の「大棚の滝」は帰路に立ち寄ることにして先に進み、「須津山休養林大棚荘」看板のあるキャンプ場を通過。

 

515分、「須津山荘」に着く。登山口を探し、「須津山荘」後ろに「←大岳」標識を見つけ登山開始。桧林を登ると林床に笹が増え始めた。

山腹を九十九折で高度を上げていく。湿気が多い地形らしく辺りの岩が苔蒸していた。途中、水飲み休憩。

546分、やがて山斜面を東にトラバースし、沢筋を横切る。林床は背丈ほどの笹でツツジが見られる雰囲気は無い。

555分、山腹を回りこんで東斜面に移り、朝日を浴びて尾根を九十九折で上る。涼風が入るようになり、気持ちいい。

612分、「←須津山荘」「大岳→」標識地点から尾根筋を登る。標高900mあたりで勾配は緩んだが、山道に笹が張り出しはじめた。登るに従い、尾根幅が狭まる。

山道にツツジの落花を見つけ、見上げると頭上にミツバツツジらしい花が見られた。

632分、地図の1014ポイントに着くと前方に「大岳」が姿を現した。

小休止後、細尾根に進む。その先は平坦な自然林を効率よく進む。獣の臭いがするのかマロンの動きが荒くなり、土も掘る・・??

641分、「大岳」を前にして右に緩く迂回しながら下り上る。林床の背丈ほどの笹はまばらになったが、ツツジは見られない。

652分、ピークを緩く越し、進路が「大岳」を目指すと右斜面下に「ツツジ」の花。種類を確認したいが、近づけず不明。

654分、「大岳」への上りが始まった。張り出した背丈ほどの笹藪を登っていくと山道にミツバツツジらしい落花。

73分、ロープが垂らされた露岩帯を登る。新緑の中に「ツツジ」の花が見え気分高揚。

露岩帯を通過すると笹が減った。道脇に五葉で花が小さい紫紅色の見慣れないツツジ・・・「アシタカツツジだ!!」。予想していたより綺麗な花。

写真に収め、余裕の気分で残高度200mの登りに取り掛かる。笹の急坂に張られたロープはコース表示のためらしい。

724分、残高度90mあたりから、笹を掻き分けるようにして上る。花の見当たらない急勾配を登り、大岩を回り込み登る。

 

737分、笹を掻き分け進むと突然、「大岳山頂1262m」標識に対面。

 

新緑の中に散見される紫紅色のツツジの葉と雄蕊数を調べ、トウゴクミツバツツジと判定。

 

目指す「アシタカツツジ」は・・と探すと、林の中に満開で咲く2株が5葉、小花でそれらしかった。

 

地図に「大岳〜呼子岳間は廃道」と書かれていたが、尾根の様子を窺うと、ツツジも見られる優しい雰囲気の尾根が延びていた。

 

757分、往路で下山開始。

 

途中、北に富士山が眺められた。ミズナラの若葉の緑が青空に映える。

840分、1014ポイントで「大岳」を見納め、下山継続。

風の通る場所を探して小休止してムスビを食べる。高度を500mほど下げたあたりで5人パーティと交差。登山口に近づいたあたりで女性登山者と交差。

924分、「須津山荘」横に降り、舗装林道を下る。途中、マロンは須津川に漬かり体を冷やす。若者5人パーティと交差。風に乗って「柳絮」が舞っていた。

 

944分、キャンプ場を通過。

948分、「大棚の滝入口」に着き、須津川に張られた吊橋まで下り、「大棚の滝」を眺める。この滝は落差20mほどで水量が多く、頭上の第二東名の高架橋?からも見下ろせそうな場所にあった。

954分、駐車場に戻ると車は7台に増えていた。

1230分、無事帰宅。