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前回と前々回、奥多摩の日原街道先の標高差1000mほどの山を訪ねた結果、その先の林道の様子も解かり、体力も戻ってきた感じがするので、今度は日原林道を利用して「雲取山」の周回コースを歩くことにした。 おかーさんは高度差や予想所要時間を見て今回はパス。 ◇所要時間: 6時間8分 |
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2時30分、家を出る。空に雲はなく三日月が掛かっていた。 今回も車の少ない青梅街道、日原街道を走る。ラジオの天気予報が「今日は衣替えの日。東京の気温は28度まで上がり一日中晴天」と予報。4時6分、林道日原線に入る。既に山肌が見え始めた。 |
天祖山登山口先の日原林道のゲートは開いており、看板類に通行禁止情報は一切見られない。砂利と簡易舗装が交互に続く林道の水溜りを避けながら更に進む。 駐車予定地点の路肩で登山標識 直進は「大ダワ、雲取山→」、沢に下りる方向に「富田新道 雲取山→」を見つけ、少し先の幅広路肩に車を留めて出発準備。高度計は1010mにセット。 4時49分、沢に向かって杉林の中の山道にスタート。5分ほどで沢に架かる吊橋を通過。 |
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橋先には「唐松谷に沿ってブナ坂(石尾根縦走路)」標識があり、山道は右斜面に上っている。手持ち昭文社地図には唐松谷沿いにルート記入されており、右斜面に高度を上げていくのは …?????。 そういえば、この山行計画作成時、昭文社地図と国土地理院地図では吊橋から次の分岐へのルートに差異あるのに気づき、昭文社の方が新ルートと考えてきたが、次の分岐まで標高差で180mほど上り上げる国土地理院地図が正しいらしいと思いついた。 僅か上ると踏み跡が2つに分かれていたが、唐松谷側の薄い踏み跡に進む(○)。上るのに従い山道らしくなってきた。急坂に汗が吹き出し、シャツを脱ぎ、マロンに水を与えて、更に山斜面をジグザグで登る。尾根を通過したら背後から太陽が差し込む。傾斜が緩み始めた。 |
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5時17分、3分岐点に到着。右へ分岐する道には「富田新道」の表示があり、ひと安心。山道の幅は狭いが砕石が少なくなりマロンも歩きやすそう。 |
5時28分、小休止して水分を補給し、さらに九十九折で山斜面を登る。15分ほどの上りで又小休止。汗が目に入るのでバンダナで鉢巻。 5時49分、山に入って3っ目の標識、「雲取山(野陣尾根)→」を通過。三つ葉ツツジがピンクの花。10分ほど上ると少し傾斜が緩んできた。 尾根筋を通り越して北斜面に入ると日陰で涼しく、気持ちいいが直に戻された。進路前方に右から尾根が近づいている。サワラノ平が近いようだ。尾根の傾斜は緩み、山道は幅広になってきた。 |
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6時9分、また上りが始まった。右から合流するように見えた尾根との合流点になかなか到着しない。(気づかずに通過したのかも…)息を弾ませて登っていく。遠くからギーギーと蝉のような鳴き声。蝉?それともカジカ??。相変わらずの急坂を上り続ける。 立ち止まるとマロンも山道に伏せして休んだので5分ほど休憩。羽虫が纏わり付くようになり、うるさくて、帽子と防虫網をかぶる。 |
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6時44分、いくつかのピークをもつ尾根筋が右から進路前方に伸びている。大きいピークは雲取山らしい。 前方の木立を透かしてみると小雲取山らしい山の高まり。 |
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6時54分、南の木の間越しに青空を背にして山頂に雪の残る美しい富士山が姿を現す。周りの樹種は岳カンバ、ツゲ、ナナカマド、唐松などに代わってきた。暫く上って小休止。バンダナを絞ると汗が滴る。5分ほど休んで斜面を登る。上りあげたらまた先に一山。 7時23分、小雲取山目指して、若草色に芽吹きした唐松林を上る。林床は低い熊笹で覆われ、明るい雰囲気。地図によるとこの尾根は大クビレ尾根とのこと。 7時31分、3分岐点通過。左への下りは「←奥多摩小屋、七ッ石、鴨沢」、直進の上りは「小雲取山、雲取山荘」の表示。 |
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直進で少し上ると小雲取山のピークを背にして、南に遠く富士山を中心に据えた大展望が開けた三叉路に到着。 大展望を楽しんでいるうち汗も引く。 |
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進路を北北西に変えると前方の高まりに雲取山頂避難小屋が見えた。雲取山の横には2年ほど前に訪ねた飛竜山が重厚な山体を見せた。マロンにリードを付けて雲取山頂への斜面を登る。 7時58分、避難小屋に到着。小屋横のピークで山名表示板を見つけ周辺の山を眺める。昨年秋に訪ねた「和名倉山(白石山)」は飛竜山から北に長々と連なった尾根先に地味な姿で横たわっていた。 |
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マロンの雲取山登頂写真を撮ろうと山頂標識の立つピークに回り込むと老登山者が一人、腰を下ろして手帳に何か熱心に書き込んでいた。軽く挨拶して撮影を済ませ、雲取山荘に向かい山頂をあとにする。 木の間越しに山荘の屋根が見える地点で小休止してマロンに水を飲ませ、山頂で食べ忘れた赤飯ムスビを食べる。 |
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8時27分、赤屋根の雲取山荘に到着。既に泊り客は出払った様子。 前庭でゴミを燃していた管理人に挨拶すると「猟犬?」「なんて種類?」などとマロンに興味をもった様子。「鳥猟犬」と答えはしたが近頃のマロンは「虫猟」大好き犬である。 山道は小屋の少し先で「男坂」と巻き道に分かれていた。今日は足に疲労感が無いので「男坂」に進む。ルートは廃屋らしい雲取ヒュッテ前を通過し、ピークの北斜面を回っていた。 |
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8時42分、「大ダワ」の4分岐点に到着し、右下への大ダワ林道に進む。山道はモミジ林の中を緩やかに下っていて黄緑色のモミジの若葉に包まれる。鳥の声も賑やか。 標高1600mあたりで立ち止まったらマロンが伏せして休む。5分ほど休憩し下山再開。空は薄雲に閉ざされ始めた。 |
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9時3分、沢筋を通過。沢に流水が始まった。下るに従い右下の沢に水量が増えていく。山道は何回も沢筋で折り返しながらユックリと下っている。 10時7分、相変わらず左上の尾根筋から右下の大雲取谷(日原沢)への急斜面の山腹にやっと確保されているような山道を下り続けている。代わり映えしない下山路風景に飽きて小休止。 |
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歩き出そうとすると崖側の足元の石積みが崩れ落ちていて山側の大岩が山道に張り出していた。意を決して大岩に張り付いて通過はしたが、振り返ってみると一寸無謀だったかなの思い。 10時21分、ワイヤー掛け(?)作業中らしい6人ほどの作業者と交差。その先でも2人の作業者。 10時25分、沢沿いの山道は尾根を乗り越して九十九折で急坂を下り始めた。 |
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10時30分、3抱えほどの大きな桂の木を通過しその先で長沢谷の河原に降り立つ。人の気配が無いのでマロンをフリーにして清流で顔を洗っていたら珍しくもマロンが水に入った。 10時37分、木橋を渡って下山再開。 10時43分、長沢谷沿いの砂利林道に出た。車2台とバイクが残されていて、一人の若者が登山準備中だった。 10時57分、車に戻る。車は3台に増えていた。山中では登山者1名に出逢ったのみ。 1時半、無事帰宅。 |
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