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入梅直前。暫く山行をパスしていた妻が久しぶりにその気になったので距離は少し遠いが、「秩父御岳山」に登ることにした。

コースは大滝村・落合から上るのが標準ルートらしいが、体力が戻っていない妻の希望で傾斜の緩そうな三峰口からの往復コースとした。

ガイド書には
「秩父・御岳山は江戸中期、秩父大滝村に生まれた普寛行者が木曾御嶽山の王滝口を開山した後、故郷に帰り、この秩父御岳山を開山したと伝えられる」 と書かれていた。

 

◇所要時間: 4時間1
◇難度(犬として): 易++▼++難
◇マロンの日記: マロンは十分楽しめましたが、おとーさんはコースに変化が少なく、山頂からの展望も木々の繁茂で視界が閉ざされ、訪ねた時期が悪かったといっていました。

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222分、遠方なので早めに家を出る。

青梅経由で名栗村から山越えで国道299号線に出て秩父市で国道140号線に移る。

秩父鉄道・三峰口駅手前の三叉路を急角度で右折し100mほど先の路肩に「御岳山登山口」標識を見つけ、手前の立派な「贄川宿観光トイレ」前に駐車させてもらう。(4台程度は駐車可)

 

448分、登山標識に従い舗装路を進む。すぐ山斜面に入り、三叉路に立つ「御岳山登山道→」標識に従い杉林に進む。山道はえぐれた狭い窪地になっていて歩きづらい上、前日の雨で濡れていて滑りやすい。

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51分、尾根筋に上るあたりで山越しの朝日が差し込んできた。5分ほどで高圧線鉄塔脇を通過。やがて自然林を九十九折で上り始める。所々の木に赤テープが付けられていた。

516分、急坂を上り上げると杉林の中に涼しい風が流れてきて気持ちいい。森の中にも朝の太陽が差し込んできた。マロンが何か咥えている。小獣の足の骨らしい。「No!」の指示で左程執着もせず捨てる。

523分、木立の隙間から南東方向に僅かに見晴らし。朝もやの中に肩を怒らせた武甲山が見えた。

滴を付けたカクレミノの若葉が山道に張り出しシャツを濡らす。薄暗い杉林の中に3種ほどの白花。コゴメウツギと山アジサイと他1(ヤブデマリ?)。自然林と杉林の間を上っていく。

544分、相変わらず杉林の中。傾斜は殆どない。このあたりにも白い花。その先は緩い上り。

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558分、進路方向に向かって「御岳山・猪狩山」の標識。

64分、古びて欠けた標識に「山ノか…」の文字。草が繁茂しそれらしい祠は見えないが地図の「山の神」ポイントらしい。進路が左に曲がっていく。

 

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杉林の中で3分ほど小休止。左の木立越しに山頂らしいピークが見える。見通しの得られない杉林の中を単調に進む。山道脇にマムシ草やホウチャクソウ。

622分、杉林の尾根筋を緩く上る。

628分、地図の「タツミチ」の三分岐点に着く。地図には ()記号があるが明快そのものの地形。尾根越しの眼下には林道工事中らしいダンプカーが3台ほど留まっていた。

 

緩やかな上り下りで10分ほど尾根筋を西進。一時、木立が途切れて南東に展望が得られたが、武甲山は霞みの中に消えかかっていた。

646分、斜面を九十九折で上っている。道脇にオンタデの群落。

655分、傾斜は無くなり、岩混じりの尾根を進み始めた。周りは自然林で雰囲気がよくなってきた。

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659分、三分岐点着。左に下る尾根には「←大滝(強石)」の表示。マロンに水やドックフードを与えて小休止。

左へ下る尾根道の感じが良かったので一瞬、帰路はこの尾根を杉ノ峠まで下り、強石経由で車に戻ってはとの考えが浮かんだが、国道を2kmちかく歩くことになるのに気づきこの案は却下。

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77分、若葉の林の中、赤いお社と石の狛犬があり、その後ろの山頂に御嶽神社が朝日を浴びていた。

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ガイド書によると秩父御岳山頂は奥秩父主脈の山々や武甲山、両神山、和名倉山などの好展望地のように書かれ、お社横には山名表示板も設置されていたが、現在では周りの木々が成長・繁茂して視界を遮り、北西のみに僅かな展望が得られる程度だった。

マロンの登頂記念撮影の後、霞みのかかった両神山と青空を眺めながらムスビを食べる。

717分、お社前に鐘があるのに気づき、3つ鳴らして往路で下山開始。

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マロンには「後へ !!」の指示を与えて私、マロン、妻の順番を遵守。マロンは細い山道ではリードを付けなくてもこの命令で順番を守れるようになってきたが、これを続けるとマロンには時間の経過と共にストレスが溜まるらしい。

741分、タツミチを通過し、標高720mあたりの杉林の中で小休止。見通しが利く場所なのでマロンをフリーにすると、獣の臭いでもするのか、荒れた林床の杉林の中をマロンは縦横に走り始めた。5分間ほど「猟犬」らしい行動を許し、呼び返して下山再開。

847分、車道へ下り切ると初夏の太陽が照り付けてきた。

849分、車に戻る。

12時、無事帰宅。

  秩父御岳山へ