◇所要時間: 3時間53

難度(犬として): 易++▼++難

◇マロンの日記: 登り始めの人混みを抜けるのは大変でしたが、後は歩きやすい道でした。

昨秋、東北の百名山にマロンを登らせる計画を立てたが、天候に恵まれず「月山と蔵王」だけの登頂に終わった。季節が代わり、東北の新緑の山がテレビ放映されるのを見て、我が家では昨秋の計画が再燃。早速、マロンの現体力をベースに計画を見直す。

当初「早池峰」もターゲットの1つにしていたが、HPで「犬・入山禁止」看板が立てられていることを知り、代わりに200名山の「栗駒山」を東北での最初の山にする。入梅直前ながら、3日連続の雨無し予報を確認し急遽、日曜日の出発を決める。

 

4時過ぎ、23日の東北遠征旅行の荷物を積んだRVRで町田の家を後にする。稲城ICから首都高に向かい、川口JCT経由で東北道を北上、長い車の旅が始まる。

一関IC925分に降り、342号線で須川温泉に向かう。舗装路沿いに渓谷美で有名な厳美渓が望める。

 

1040分、須川温泉の大きな駐車場を後にして「栗駒山」にスタート。日曜日とあって登り口は人で混雑。強い硫黄臭の蒸気の立ち上る散策道を登っていく。観光客の間を抜けて、犬連れで歩くのは大変だ。

10分ほどで木道に出る。山道脇にショウジョウバカマの花が鮮やか。高山植物の解説板を読みながら道脇で早昼食。

 

 

1119分、昭和19年の爆裂で出来たというコバルトブルーの「昭和湖」脇を通過。この辺りまで来ると登山者はまばら。

低い潅木帯を潜り抜けると広い雪渓の登り。先行者の足跡を辿り登る。尾根筋に登りきった所が須川分岐地点。東に方向を変え山頂を目指す。

1210分、天狗平まで進むと「栗駒山頂800m」の標識。

 

1230分、栗駒国定公園「栗駒山(1627m)」と書かれた大きな柱標識と小さな社に迎えられる。20人ほどの登山者が大展望を楽しんでいた。

今日は次に登る山・「八幡平」の駐車場での車泊を予定しているため、小休止のみで下山にかかる。気がせいていたためか、標識が整備されていないせいか、中央コースを下り始めてしまい、途中で気付き山頂に引き返す。

10分ほどの無駄足。休憩登山者達の後ろに笊森への下山路を見つける。

 

 

1254分、改めて下りスタート。ハイマツの間の窪んだ道を下る。30分ほど下ると湿原に「須川温泉3km」の標識。

143分、マロンに疲れが見えるので一休み。マロンは伏せして休む。バイケイ草、スミレ、ミネザクラが咲いている。辺りが薄暗くなり雨が降りそうな雲行きとなる。

 

156分、ミズバショウの花を見つけ喜んだが、その先には水量の多い沢。

標識には「三途の川」とある。私たちは飛び石沿いに渡れるがマロンには無理とみて、強引にリードを引いて流れを横切らせる。登山道は雪解け水でドロドロ状況となる。

 

29分、残雪で覆われた沢を渡りきると往路と合流。雪解け水でマロンの泥を流す。

233分、車に戻る。

今夜の車泊地「八幡平」駐車場に向かうため、山を下って「一関IC」から東北道に入ると激しい雨が降り出す。東北道を112km走り、「西根IC」を出る頃、雨がやんで大きな虹と雄大な岩手山が姿を現す。

コンビニで夕・朝食を調達して23号線で八幡平に向かう。高度が上がるに従いガスに包まれ、視界が5mほどに悪化。舗装路のセンターラインを注視してノロノロ運転で登りつづける。

6時頃、霧の中に建物の影を見つけて近づくと八幡平レストハウス。雨と強風を避けて建物横に車を寄せて車泊準備を整える。

マロンは夕食を済ますとすぐにケージの中で寝息をたてる。妻は睡眠薬を飲んでケージ横で寝袋に入る。ラジオでは「明日は晴れ」と予報。おとーさんは助手席を倒して寝袋でラジオを聞きながら眠りに入る。強風で車がゆれる。