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<北海道に秋を尋ねる旅>計画 <2日目>9/30(木) <3日目>10/1(金) <4日目>10/2(土) |
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摩周湖はこれまでに3回訪ねていたが、湖の対岸に聳えるカムイヌプリ(摩周岳)が登れる山とは知らなかった。 今回の旅計画を詰めるうち、摩周岳に山道が付けられているのを知り、今回の旅に「摩周岳」登山を織り込むことにした。 はるばる遠征して登るからには山頂からの展望を楽しみたいので、登山日が好天になるよう、北海道の天気予報をウォッチし、この日を選ぶ。 ◇所要時間: 5時間40分 ◇難度(マロンとして): 易+++▼+難 ◇マロンの日記: 最後の山頂への上りが少しキツイ程度で距離は長いが、気持ちよく歩ける山でした。 |
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9月29日(木)<第2日目> 0時過ぎ、フェリー船室で目覚める。「べりにあ」は定刻1時30分に苫小牧港に着岸。指示に従い下船して摩周湖目指し、1時40分に苫小牧港をスタート。 先ずはコンビニで朝・昼食を購入し、1.6kmほど東の「沼ノ端IC」から日高自動車道(無料区間)に乗り、「日高富川IC」を下りて「沙流川」沿いに国道237号(日高国道)で北東に緩く高度を上げていく。気温は6度で快晴。日高町で国道274(穂別国道)に移り東進。更に「沙流川」沿いに高度を上げ、日高山脈は日勝トンネルで潜り抜け、「十勝清水IC」で道東自動車道に乗り、東進。 |
2時45分、途中のPAでマロンの生理的欲求を解消させ、「池田IC」まで進むと、この先は工事らしく閉鎖。 やむ無く、国道242に下りてカーナビ頼りで「足寄町」へ進み、国道241(足寄国道)で阿寒湖を目指す。一般道も信号機が殆ど無いので快調に走れ、カーナビの目的地到着時刻が早まっていく。進路前方の「阿寒富士」に向かい、その北側を通過。 5時35分、阿寒湖畔を通過し、雄阿寒岳の南山麓を回って弟子屈町へ進み、国道52に移って摩周湖へ緩く上り、第一駐車場に到着。観光客はまだ僅か。 |
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7時42分、登山準備を整え、駐車場東の「摩周岳登山口」から笹道に出発。 湖畔の火口壁を反時計回りで進むと、快晴の空の下、左に摩周湖、その先に目指す「摩周岳」が姿を見せた。今日は恵まれた条件での登山ができそう。 |
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右手に広大な道東の平野を眺めながら白樺林と笹の尾根道を進む。 笹は朝露に濡れ、気温は16度。 高空に絹雲が棚引き、上空に半月が残っていた。 |
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8時20分、コースの最低地点を通過し、683mピークへ高度差200mの上り開始。幅広道を登る。 100mほど高度を上げて潅木帯で小休止。潅木を縫いながら緩く登る。 8時51分、683mピークに上りついた。標識は |
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摩周岳への山道は波打った丘陵を右に大きく迂回して付けられていた。 東近くに見える形の良い山は「西別岳」。 |
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赤い実を付けた潅木帯を通過。コースは摩周岳の荒々しい火口壁を左に見て、前方の岡に延びている。 9時7分、やっと摩周岳に向かって歩くようになった。勾配の緩い、散歩道のような山道を進む。 9時24分、高度差5 0mほどの上り。マロンが笹陰で伏せして休む。体温が上がったらしい。 |
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「摩周岳1.9km」標識を通過。 9時45分、「西別岳分岐」で小休止し、残り1.6kmへスタート。暫くは緩い上り。白樺林越しに摩周岳の岩肌が聳えて見え始めた。 10時11分、白樺林で小休止してムスビを食べ、高度差200mの上り開始。登るに従い、勾配が強まる。 |
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10時19分、「摩周岳0.3km」標識通過し、下りてくる夫婦登山者と交差。山頂へは岩稜壁を登るものと思っていたが、コースは火口の外側斜面に付けられ、さほど苦労せずに上っていける。 10時42分、「摩周岳857m」に到着。 荒れた火口の先に摩周湖が碧く鎮まり、南には大きく迂回してきた今日のコースが見渡せた。 |
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柴犬連れの夫婦が登ってきて交歓。西別岳経由とのこと。山歩きが趣味の夫婦で展望できる山名を教えてくれた。 |
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10時57分、下山開始。 折角の機会なので観光客の多い第一展望台に上ってみたが、朝の摩周湖の方が見ごたえがあった。 |
13時32分、第一展望台を後にし、今日の車泊予定地「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」を目指す。 往路で国道243に下り、屈斜路湖湖畔を通過し、美幌峠経由で美幌町に入った途端、警官が飛び出し、「法定速度違反19km 罰金12000円」とのこと。「40km」制限標識を見落としたらしい。 |
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これ以降、道内No.の車の後を走ってみると・・・「40km」や「50km」制限は守り、「制限解除」標識の先は無制限速度で走行する要領が分かり、このルールで先に進む。 ガイド書に「能取湖畔のサンゴ草は9月下旬が見ごろ」と紹介されていたので群生地に立ち寄る。観光客は多かったが、盛期は過ぎた模様で鮮やかな色は見られなかった。 サロマ湖を右に見ながら海岸通りを西進。サロマ湖先の湧別町に入り、国道238号を1kmほど左に外して、「道の駅 かみゆうべつ温泉チューリップの湯」に17時頃到着。 |
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この「道の駅」は予想外に大きく、レストラン、チューリップの湯、交通博物館、トイレ、広い駐車場等々、設備が充実していた。 先ずはレストランでホタテフライ定食の夕食を済ませ、ジャグジーや寝湯、薬湯で体をほぐし、車を車泊仕様に模様替えし、19時過ぎにはシェラフに入り20時には眠りに入る。マロンも運転席後の隙間で安心して静かに眠る。 2日目の走行距離= 517km |
<第3日目>9月30日(金) 2時過ぎに目覚めたので早く出発することにし、車内を走行仕様に戻す。 2時15分、宗谷岬を目指し、「道の駅 かみゆうべつ温泉」を後にし、オホーツクラインを北上。深夜でも町中の制限速度40km標識がやたら目に付く。外気温は8度。途中、コンビニを見つけ、「おでん」を購入し朝食とする。 4時30分、オホーツクの東の空が白み始めた。「ウスタイベ千畳岩→」標識を見て、立ち寄る。広場にキャンプの車が6台。海岸通りの国道238を更に北上。 |
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5時33分、「神威岬公園」で水平線から昇る朝日を眺め、芝生広場でマロンを走らせ、朝の勤めを果たさせ先に進む。 やがて国道は海岸を外れ、クッチャロ湖畔を通過。渡りをするのか小鳥が群れて飛び、道脇の草叢には鹿が3匹姿を見せた。明るくなり、速度制限が気になるので土地No.の車に追従すると80〜90kmほどのスピードで飛ばしていた。 |
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6時56分、宗谷岬に到着。 「日本最北端の地」モニュメント前で記念写真。晴れているので背後の岡に上ってみたが、サハリンは見えなかった。 7時20分、出発。時間に余裕があるので「納沙布岬」も訪ねることにし、海岸通りを西進。途中の稚内市は歴史も感じる賑わいのある市街だった。 |
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8時15分、「納沙布岬」に着くと西から吹き付ける猛烈な風に驚く。岬の先端のイルカのモニュメントを入れて記念写真。 西海岸のオロロンラインで南下開始。西に「利尻富士」を眺めながら海岸線を走る。17年前、息子とバイクツーリングした時に見た利尻富士は立派だったが、今回は薄っすらとしか見えず残念至極。 |
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右に日本海を眺めながら地平線へ延びる直線道路を快調に飛ばし南下。 9時36分、サロベツ原野に近づいた時、妻に「ガソリンは??」と聞かれ、・・・メーターを見ると心細い。 急遽、カーナビでGSを探すと・・海岸を外れ、サロベツ原野を横切った先の稚内国道の店が一番近いと分かり、これに向かう。 |
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9時42分、広大な原野の中に観光バスが停まっていた。立ち寄ると「サロベツ原生花園」。 この地に立つと360度に原野が広がり、他では見られない風景。地元牛乳を試飲。 10時49分、ガソリンを入れ、再びオロロンラインに抜けて南下。 |
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昼食のためドライブインに立ち寄り、フェリー会社へ「21:15発のフェリー乗船券の予約」電話を入れたら・・・既に満員との返事で驚く。仕方なく、次の24:00発の「べが」を予約。(「べが」の八戸着は朝7:30になるので土曜日・高速料金一律1000円の影響で帰京時間には大渋滞に巻き込まれるのを覚悟しなければならなくなった。) |
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・・・南下を続行し、留萌市手前の「道の駅 おびら鰊番屋」に立ち寄り、小休止を兼ね軽く見学。 18時頃、苫小牧港に着き、乗船券購入手続き。 |
20時、乗船券発売窓口に戻り、キャンセル状況を聞くと・・・・「一等寝台にキャンセルあり」との返事。喜んでこれを購入し、すぐに乗船準備。3台の犬搭載車はフェリーの上部格納庫にガイドされた。 3日目の走行距離= 668km 21時15分、定刻にシルバークイーンが苫小牧港を出航。この日は43回目の結婚記念日だった。 |
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<第4日目>10月2日(土) 4時45分、定刻で八戸港に着岸したが、降船までに時間がかかり、5時20分、港をスタート。途中のPAで仮眠し、那須高原SAでマロンを遊ばせ、交通渋滞にも遭遇せずに13時、無事帰宅。 4日目の走行距離= 690km <秋を尋ねて北海道への旅>の総走行距離= 約2600km |